谷川: 基本的に僕はビデオで色をいじるのはサチュレーションが上がったビデオの色、つまり薄っぺらな濃い色になってしまうのであまり好きではないんですよ。またポスプロでカラコレしても、(デジタルで撮ったものだと)デジタル的にしか色が変わらないですし。これがPOPな作品ならいいんですが、「転々」はそういう作品ではないので、質感もそういうモノにはしたくなかったんです。だからこの作品では、XL H1のカスタムプリセットでの調整はガンマぐらいで、他はほとんど変えていません。昼間のロケはシネガンマ2で、夜はシネガンマ1でというくらいです。映画の内容を考えると、この作品は、本当はフィルムで撮りたかったんですが、予算的にもそれが出来ない以上、それに近づけることが出来るカメラということで、XL H1を選んだのです。ビデオで撮影していてもフィルムの仕上がりに極力近づけるというか、仕上がりのフィルムを見て頂ければ分かると思いますが、今のIMAGICAレコーダーの色味の出し方に結構合っていると思いますね。とても落ち着いた良いトーンに仕上がっていて、XL H1で撮影したことで、全ていい方向に転がったと思います。
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