キヤノン Xシリーズ 導入事例

XF105:BS日テレ「雲の上で出会う山の神秘」雲のグラデーションも美しく。北村監督にインタビュー

北村皆雄氏(イメージ)

BS日テレで放送された『雲の上で出会う山の神秘』。その撮影は、愛媛県にある西日本最高峰の石鎚山(いしづちさん)で行われ、XF105が使用された。同番組でディレクターと撮影を担当した北村皆雄氏に、XF105について語っていただいた。(映像新聞 平成22年12月6日号より転載)

ディレクターと撮影を担当した北村皆雄氏

BSミニ特番で使用

※再生コントロールバーはマウスカーソルがプレーヤー上にある際に表示されます。

※XF105で撮影した映像をWEBアップロード用に変換しています。

雲のグラデーション(イメージ)

――番組のコンセプトと制作意図は何か。

このビデオカメラを初めて見た時の印象は、想像以上に小さく、これならば、登山の難関な場所に持っていけると感じた。美しい自然と紅葉の画を狙ったため、季節的にも四国にある石鎚山が条件に合う場所となった。

――実際に撮影した印象はどうか。

小型だが、かなりの高画質で撮影できたことに感動した。紅葉や霧氷、鎖場などさまざまなシーンがきれいに撮れている。天気は悪かったが、雲が切れた一瞬に撮った雲のグラデーションが、美しく出ていたと思う。

XF105は、小型ながらもカラーサンプリング4:2:2を採用していることや、HD CMOS PROで高解像度、階調性などもよく表現できることが映像を見て分かった。

鎖で上る急な場所(イメージ) 鎖で上る急な場所(イメージ) 鎖で上る急な場所(イメージ)

――これまでは、どのようなビデオカメラの使用が多かったのか

山ではHDVやENGを使っていたが、ENGでは狭い場所での撮影が難しい。今回の撮影では、鎖で上る急な場所があったが、良い位置で撮影することができた。これまでは荷物を持ちながら、いろいろな所に移動する撮影が多かったが、今回、初めてファイルベースビデオカメラを使ったことで、テープを何本も持たずに済んだ。バッテリーの数もいつもより少なく、荷物を減らすことができた。

XF105は、CFカードに記録するので、64ギガバイトあれば50Mbpsで約160分の撮影が可能。バッテリーはメモリーで駆動部がないため、従来のビデオカメラに比べると省電力で長持ちする。そのため、荷物を減らすことができたといえる。

ワイド撮影が可能

ワイド撮影(イメージ) ワイド撮影(イメージ) ワイド撮影(イメージ)

――今回はワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)を使用したのか。

最初はワイコンが必要かと思っていたが、ビデオ自体のワイド撮影が可能なため、山の上が霧氷で下が紅葉しているシーンをワイコンなしで撮影できた。またテレコンバージョンレンズも使用せず、月の撮影ができた。

山の上が冬で下が秋というような、まるで合成したかのような映像を見ることができた。XF105は、ワイド端が30.4mmのため、ワイド撮影をワイコンなしで可能にしている。さらにワイドが必要であれば、別売りのWD-H58Wを装着することにより、0.8倍の焦点距離を得られる。
また、10倍ズームのため、ある程度被写体に寄ることができることや、暗部でもノイズが少ないことが、月の撮影で生かされた。

――特殊な撮影機能は使ったか。

本編にはないが、赤外撮影も行ってみた。また、夕日でインターバル撮影、しずくが落ちるシーンでスローモーション撮影を行った。

山小屋で編集作業

編集作業(イメージ)

――編集作業はどのように行ったのか。

山小屋で、映像ファイルをMac Book Proに取り込んだ。今まで、HDVでは取り込み時間に実時間がかかり、テープが多い時は外注に出すこともあった。今回はファイルベースにより、取り込みが非常に楽になった。
マシンスペックは、Mac OS XでCPUがCore2Duo2.5ギガバイト、メモリーは4ギガバイトだったが、ノートPCでもストレスなく作業できた。ファイナルカットプロではMXFファイルをネイティブに取り込み、編集することができている。テロップ入れも同じノートPCで作業。MAとHDCAMへの変換をポストプロダクションで行った。これまでと比べ、作業時間が大幅に短縮できたと思う。

北村 皆雄(きたむら・みなお):

1942年長野県生まれ。映像制作会社ヴィジュアルフォークロア代表。駒沢女子大学講師。映像人類学を研究。映画・テレビのドキュメンタリー番組のディレクター、プロデューサーとして、ヒマラヤを中心としたアジアの自然、文化、生活を描いてきた。TV作品は『チベット大河紀行』(NHKスペシャル)『ヒマラヤ 時空の花園』(テレビ朝日)、『チョモランマの渚』(テレビ朝日40周年記念番組)他。著作に「つな引きのお祭り」(福音館)、共著『チベット生と死の文化』(東京美術) 他。

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