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01 開発者インタビュー

Interview4 イメージコミュニケーション統括開発センター 室長  野澤慎吾「イメージセンサーの完成度に負けない仕上がりを目指し開発を進めた」

ファイルベース対応MPEG-2 Long GOP4:2:2 50Mbpsコーデック 「局間、局内の互換性を考え、迷わずMXFを採用」

キヤノンのハイビジョンコーデックとしてはHDV、AVCHDに続く3代目として、MPEG-2 4:2:2を採用しました。本格的にプロユースを意識した製品を作る上で、高解像度に加え、色を強化していこうと考えてカラーサンプリング4:2:2〔図2〕を採用したのです。また、ユーザー様からの意見として、クロマキー合成やカラコレではHDV4:2:0では物足りないという指摘もありましたので、ユーザーニーズとわれわれの思いが合致したわけです。

ファイルフォーマットはMXFを採用しました。その理由は、業務用として広く採用されているという互換性にあります。MXFのメタデータの相互運用性が広がっており、局間でも局内でもデータを統一できるというメリットがあるからです。

コーデックの開発はイメージセンサーの性能と深く結び付いています。イメージセンサーの出力にノイズが多いとコーデック開発はすごく苦労するのですが、今回は今まで以上にノイズの少ない仕上がりとなっていますので、コーデックの良し悪しが浮き彫りになるため、開発に力が入りました。

4:2:2のフルHDを記録しようとすると50Mbpsはどうしても必要です。ただし、4:2:2を必要としないような用途として、4:2:0の35Mbpsや25Mbpsの録画モードを用意しました。ENGであっても、映像資産という観点から4:2:2 50Mbpsで撮っていただきたいという思いはあります。

撮影後の編集フローでPCを使うため、処理負荷の観点からもMPEG -2を選んでいます。50Mbpsですが、比較的扱いやすい編集環境を実現できました。つまり、記録するHDDの容量よりもCPUの負荷を考慮したもので、数年先まで見据えたベストバランスの選択だと考えています。

[ 図2 ] 4:2:2カラーサンプリング形式

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