

2000年よりフリーの動物写真家として活動を開始し、日本、カナダ、アラスカを主なフィールドとして野生動物の世界と風景をテーマに撮影に取り組む前川貴行氏の写真展。本展では、ハクトウワシを中心に、極北の厳しい自然環境の中でたくましく生き抜く動物たちのありのままの姿を捉えた写真約90点を展示します。
展示作品はすべてキヤノンの大判プリンターimagePROGRAFでプリントします。

クマに魅せられてアラスカやカナダの極地を旅するようになり、様々な動物たちの営みや原始の風景を見つめてきた。
そうした時を重ねるなかで、いつしかハクトウワシの存在が僕のなかで膨らみ、その風貌に強固な意志を秘めたようなこの鳥を、本格的に追いかけてみようと思うようになった。アメリカのシンボルでもあるこの鳥は、1960年代には絶滅の危機に瀕していた。 家畜を襲う害獣として長年に渡って乱獲されてきた事と、農薬汚染の影響による卵殻の薄膜化などによって、ヒナがかえらなくなった事が大きな原因とされた。 ハクトウワシを狩った者に、懸賞金が出された時代さえあったのだ。
現在、ホッキョクグマを取り巻く環境悪化を象徴とする地球温暖化は、何億年も繰り返してきた地球の自然なサイクルかもしれないが、全世界規模の人為的な問題として、人類の団結した対策が必須であるのは周知の通りだ。 かつて、ハクトウワシが絶滅の危機に瀕していたのは、北米という広範囲でありながらも限定された地域内での環境問題や、人的被害によるものだった。
それが近年では、本格的な保護法の制定と農薬の規制、身近な環境問題の改善に取り組んだおかげで、その個体数を飛躍的に戻し、絶滅危惧種の指定からも解除された。 これは現代の環境問題に対する考え方のモデルケースとなりえる好例で、これらの発想を世界規模に広げていくことが、ひいてはホッキョクグマの生息環境を守り、絶滅へと向かう動植物を一つでも救う手段になり得るのではないかと思う。
でも僕が動物たちにレンズを向けるとき、このような考えは頭の中からほぼ消え去ってしまう。 対峙した命の営み、今生きている最高の瞬間をワンカットに凝縮し、四角いフレームから限りない想像が広がっていく。そんないい写真になるように、ファインダーの中で極限までせめぎ合い、試行錯誤を繰り返すだけである。
今回は、そのようにして撮影した、ハクトウワシを中心とした極北の生き物たちと、オーロラなどの風景を交えながら展示します。


前川 貴行(まえかわ たかゆき)
1969年2月24日東京都生まれ。
私立和光高等学校卒業後、エンジニアとしてコンピュータ関連企業に勤務。
26歳の頃より写真を独学ではじめ、97年より動物写真家・田中光常氏の助手をつとめる。2000年よりフリーの動物写真家として活動を開始、日本、カナダ、アラスカを主なフィールドとして内外の野生動物の世界と風景をテーマに撮影に取り組み、カメラ雑誌、総合誌のグラビアなどに作品と文章を発表。2008年日本写真協会賞新人賞受賞。 (社)日本写真家協会会員
ホームページ http://www.earthfinder.jp/
作品収蔵
東京都写真美術館
柏崎市立博物館
主な著書及び写真集
| photo CD |
『極北の王者ホッキョクグマ』(2002年、メディアファイブ) |
| 写真絵本 |
『こおりのくにのシロクマおやこ』(2003年、ポプラ社) |
| 写真集 |
『Bear World クマたちの世界』(2007年、青菁社) |
| 写真集 |
『シロクマのねがい』(2007年、青菁社) |
| 写真絵本 |
『いのしし』(2007年、アリス館) |
| 写真集 |
『生きる命』文・丸山健二 写真・前川貴行(2008年、ポプラ社) |
| 図鑑 |
『原寸大どうぶつ館』(2008年、小学館) |
写真展
| 2004年 |
「Hey! BEAR」キヤノンサロン
東京銀座: 札幌: 福岡: 仙台:名古屋: 大阪梅田 |
| 2006年7月20日〜8月22日 |
キヤノンSタワー2Fオープンギャラリー
「動物と昆虫の写真展」-夏休み特別企画- 前川貴行&かとうまさゆき |
| 2007年1月2日〜2月18日 |
東京都写真美術館
日本の新進作家Vol.5「地球(ほし)の旅人 新たなネイチャーフォトの挑戦」 |
| 2007年6月30日〜8月5日 |
松本市美術館
「地球(ほし)の旅人 新たなネイチャーフォトの挑戦」巡回展 |
| 2007年6月30日〜8月5日 |
調布市文化会館たづくり1階展示室
「生命の輝き」 |
| 2007年10月13日〜11月25日 |
新潟県柏崎市立博物館
「The World of Wild Animals ー奇跡の瞬間・前川貴行の世界ー」 |
| 2008年5月30日〜6月5日 |
富士フィルムフォトサロン東京
「日本写真協会賞受賞作品展」 |
| 2008年7月12日〜9月21日 |
ミュージアムパーク茨城県自然博物館
第43回企画展「熊-森のアンブレラ種-」 |
| 2009年7月29日〜8月31日 |
リコーRING CUBE
ほぼ原寸大写真展「銀座どうぶつ園」 |
Web
| 2006年4月〜10月 |
キヤノンフォトサークルウェブにてフォトセッション・ジャンル『動物』ジャンルマスター担当 |

- お客さまの個人情報のお取り扱いについて
-
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、お客様より任意でご記入いただいた個人情報を、講演会の申込受付の連絡の為に使わせて頂きます。
- お客様の同意なく利用目的を超えて利用することはありません。
- 上記利用目的に同意のうえ、個人情報をご提供いただきますようお願い申し上げます。
- 法令の規定にもとづき情報開示をもとめられる場合を除き、第三者に開示することはいたしません。
- 個人情報のご記入がない場合は、発送ができない場合がございますのでご了承ください。
- このページは、第三者による不正なアクセスに備え、SSL(Secure Sockets Layer)により保護されています。
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社のプライバシーポリシーの詳細につきましては、こちらをご参照ください。
- お客さまご自身の個人情報の開示・訂正・削除を希望される場合には、下記宛てにご連絡ください。
お問合せ先:キヤノンマーケティングジャパン株式会社 総合アドミニストレーショングループ 個人情報保護担当 電話:03-6719-9021 受付時間:平日10時00分〜17時30分
※著作権について
当写真展関連ページに掲載されている写真の著作権は作者に帰属します。
これらのコンテンツについて、権利者の許可なく複製、転用等する事は法律で禁止されています。
|