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ビジュアル中心の授業で学生の理解度アップを推進名古屋医健スポーツ専門学校



業種:学校・教育 | 生徒規模:300〜999名 | 成果:組織活性化・人材育成

全国で約70校の専門学校を運営する滋慶学園グループの一員として、2013年にスポーツ科学科・柔道整復科・鍼灸科・トータルビューティー科の4学科で開校した名古屋医健スポーツ専門学校。
2016年4月、さらに4つの学科を加えてリニューアルした同校では、より一層の授業の充実と学生数増加に備えて新たに第2校舎を建設、最新設備を備えた充実の学習環境の柱として各教室にプロジェクターを常設しました。
なぜ、プロジェクターだったのか。事務局長の生出さんにお伺いしました。

導入背景新校舎の建設を機に時代に即した学習環境を整備

園長 白輪氏

「業界が求める人材を業界とともに育成する」産学協同教育のもと、各業界で即戦力として活躍できるプロフェッショナルの育成を目指している名古屋医健スポーツ専門学校。 2016年、従来のスポーツ科学科・柔道整復科・鍼灸科・トータルビューティー科に、理学療法科・作業療法科・歯科衛生科・こども保育科の4学科を加え、スポーツ・医療・福祉・保育・美容の総合校として生まれ変わることとなった同校では、新たに第2校舎を建設するにあたり、各教室にプロジェクターを常設することを決めました。「私たちは毎年毎年同じ教育を繰り返しているわけではなく、カリキュラムや授業内容の見直しを行い日々変化する業界に対応しています。

今回、プロジェクターの常設にこだわったのも、時代の変化に応じて先生方の授業のやり方や使う教材が変わってきており、その変化に学校も対応していくべきだと考えたからです」と語るのは、事務局長を務める生出氏。 「もともと、授業ではプリント教材がメインでしたが、最近では目で見て感じてもらったほうが理解が早いということでパソコンやタブレットを使い、動画や3D画像を多用した授業へとシフトしつつあります。本校では、職業人教育を掲げていることもあって外部のプロフェッショナルの方を講師として招く機会も多いのですが、そういった方々からもプロジェクターは使用できますかといった声が多く挙がっていました。そこで、せっかく新たに校舎を建てるのであれば、そうした環境整備も学校として大切だと考えたのです」。

選定理由教育方針を理解した上での最適な提案に信頼感

「新しく校舎が建つので時代の変化に対応できる教室にしたい、より充実した授業を受けてもらうためにどんな環境づくりができますかと、かねてからお付き合いがあり、私たちの教育方針もよくご理解いただいているキヤノンさんにご相談したところ、ショールームにお招きいただいて実際にプロジェクターを使わせてくださったり、こういう商品があるということで熱心にご提案いただきました」。

今回導入したプロジェクターは、超短焦点のLV-WX300UST(13台)と、LCOSパネルを使用したWUX500(4台)、ポータブルモデルのLV-X300(2台)の3機種。さらにオプションとして、教室の壁に貼っておいてプロジェクター用のスクリーン兼ホワイトボードとして、投写した映像に直接マーカーでポイントを書き込むことができるシェアウォールも取り入れることになりました。

「一般の教室に関しては、机が結構前まで来てしまい、後ろから照らすタイプのプロジェクターだと影が写ってしまうので、超短焦点じゃなければならないという制約がありました。また、大教室には大勢の前で講義する際の使用に適した高輝度プロジェクターを、特に制約の少ない実習室では軽量ボディーのポータブルモデルをそれぞれ選びました」。

導入後の成果視覚的な授業の実現で学生たちの理解度が向上

「今までは、プロジェクターを使うたびにいちいち持ち運んで設置していたので、運んでいる途中に落としたり、あるいは使おうと思ったら断線していたといったトラブルや、スクリーンと距離があるぶん影が写ってしまうことがよくありました。
しかし、今回は常設なので、先生方はご自分の端末を持っていくだけですぐに使うことができます。また、大教室でプロジェクターを使う場合、従来は部屋を真っ暗にして使用していましたが、今回導入したWUX500は明るい部屋でも鮮明な映像投写を実現できるため、映像を見ながら講師の方がしゃべっている様子や板書もちゃんと見てもらえて、非常に活用しやすくなりました。

1つの教室の時は超短焦点、2つの部屋をつなげて大教室にする時は明るく鮮明なLCOSモデル。今回、キヤノンさんのご提案で使い分けも取り入れていますが、スペースの限られた都市空間でプロジェクターを有効活用するためには、すごくいいアイデアだと思いました」。

では、実際に授業風景はどのように変わったのでしょう。生出氏は続けます。
「タブレットの画面を投写して授業をする先生もいれば、授業中に実技の動画を撮影し、後から振り返ってみる際にプロジェクターを使用する先生もいますが、動画やアプリを投写し、さらにシェアウォールに直接ポイントを書き込めるとあって、授業の伝え方は一変しました。例えば、ある解剖のアプリがあるのですが、今までは教科書などで見て平面的だった骨や筋肉が全方位回転するので、部位の名前が覚えやすくなったり、実際に学生たちの理解度が高まっていると感じます。 新しい商品を導入すると、実際に使ってみたら思っていた商品と違ったということがよくありますが、今回は最初にショールームで商品を使わせていただけたので、そういうミスマッチを防げたのも大きかったですね」。

「歯周病科なので、1つの歯に何か不具合が生じた場合も、すべての歯をチェックし、根元や中の状態を詳細に調べなければなりません。そんな時、私たちは口の中を14枚に分けて細かく撮影する14枚法というエックス線写真で正確な診断を行うのですが、プロジェクターならスペースのないところでも大画面投写ができ、一度にすべての画像を並べて見ることができます。高解像度なのでCTで撮った際も断層がきれいに見えるし、より正確に治療の計画を立てていくことが可能になりました」。

また、プロジェクターの大画面は大学院生とのディスカッションにも効果的だと坂上教授は語ります。
「小さなモニター画面で見るより、大画面で指を差して確認しながらディスカッションしたほうが、よりよいアイデアが浮かんでくるし、思考の整理も進みます。 医局会でも、中にはレントゲン写真を見せただけではなかなか理解できない人がいるので、そんな時も大画面で指を差して説明できるとより理解が深まりますね」。

今後の展望プロジェクター常設のメリットをグループ全体に拡大

今回の絶対的な条件だった常設をはじめ、要望事項はすべて叶ったという生出氏。まだまだプロジェクターを常設している学校は少ないため、先生方や外部講師の方、体験授業に訪れた学生の評判も非常にいいそうです。そして、最後に今後はどのような展開を考えていますかという質問を投げかけると、次のように語ってくれました。「ショールームを見学すると、複数台を連結させて広い壁を使って迫力の映像を見たり、あるいは自由に書き込んで保存までできるインタラクティブモデルなど、プロジェクターにはまだまだいろいろな可能性があることがわかります。

例えば全国に展開している当学園グループの場合、同じ学科を持っている学校同士、映像や音声をつないで合同で授業を行ったり、一人の先生の授業を全国の学生たちが均一に学ぶことも可能になると思います。キヤノンさんにいろいろとレクチャーしていただきながら、さらなる環境づくりも視野に入れて学校運営をしていきたいと思っています」。新校舎建設を機に、他に先駆けて先進的な学習環境の構築を進める名古屋医健スポーツ専門学校の今後の取り組みに注目です。

名古屋医健スポーツ専門学校

教育内容:「業界が求める人材を業界とともに育成する」産学協同教育のもと、業界で即戦力として活躍できる専門的な知識と技術を習得した人材を育成。

所在地:愛知県名古屋市中区栄3-20-3

※本記事は取材時(2016年6月)のものです



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