日本の新しい写真館

11 岩手県盛岡市・川村スタジオ

挑まなければ、生まれない。

「写真館ビジネスにも、映像の表現にも、ただひとつの正解はないと思う。だから日々、勉強し、工夫を重ね、新しいことに挑戦していく。それが、僕らのスタイルなんです」。謙虚に、そして大胆に、オリジナリティを追求する川村努氏に話を伺った。

 
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記念撮影、卒業アルバム、広告。3つの顔を持つ写真館。

川村スタジオでは、地域に根ざした写真館として、「記念撮影」「卒業アルバム制作」に取り組む一方、「広告撮影」の分野にも力を注いでいる。その理由は、川村氏がゼロから創造することの歓びを大切にしているからに他ならない。広告制作会社やヘアメイクアーティストなど、外部のクリエイターとともに創り上げていく広告の仕事には様々な刺激があり、またこれまで持ち得なかった被写体の切り取り方などのヒントも得ることができる。そうした経験は、川村氏やスタッフの力となり、記念撮影の作品にも深みや広がりを与えることにつながっているという。

女性の肌を柔らかく撮りたい。自然光にこだわったスタジオ。

川村スタジオは2011年1月、現在の新スタジオへ移転した。それまでは盛岡市の中心街で営業していたが、自社ビルの3階4階に店舗を構えていたためスペース的な制約があった。そのため5年ほど前から余裕のスタジオ空間や駐車場を確保できる郊外への移転を考えていたそうだ。新しいスタジオを設計するにあたり川村氏が最もこだわったのが自然光だった。「うちはブライダルや振袖をはじめ女性のお客様が多い。肌を柔らかく表現するためには、光をソフトに回していきたい。約165m2のスタジオ、その約半分が自然光だけで撮影できるようになっています」と川村氏。また新スタジオではCM撮影も自由に行えるよう天井高は5m以上確保している。

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飾っておきたいと思う、美しい一枚。

どんなトーンの写真にするか、今は、いろいろ選べる時代。だから川村スタジオでは、お客さまの要望を聞いたうえで、イメージに近い写真を仕上げていこうと考えている。現在、スタジオ内ではEOS-1D X、EOS 5D Mark III、EOS 5D Mark IIを使用しているが、日々の撮影で性能の進化を実感するのは、ハイライト付近の階調度だという。「反逆光で撮ることが多いので、顔を明るく見せようと思うと、どうしても明るさの方向を上げすぎていることがある。そういう時でもドレスの質感が白トビせずに残っているのがいい。表情も、衣裳も、美しく。お客さまが飾っておきたいと思っていただけるような、そんな作品をつねに提案できるようにしていきたいです」と川村氏。

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川村スタジオ

川村スタジオ(岩手県盛岡市)は1940年に創業。3代目となる川村努氏が2011年に郊外型の新スタジオをオープン。9名の若い社員とともに、記念撮影からCMムービー撮影に至るまで、幅広い撮影サービスを提供している。
URL:http://www.kawamura-st.jp/
(川村スタジオのサイトへ)

写真:川村スタジオ
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