日本の新しい写真館

12 愛媛県大洲市 ギンザフォトスタジオ

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お客さまの小笠原さんご家族(2012年12月撮影)

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(2013年1月撮影)

家族といっしょに思い出を作っていく感覚。

ギンザフォトスタジオには、1ポーズでいくら、という概念はない。「せっかく写真館に来ていただいたのに、1ポーズ、2ポーズ撮って終わりという形にしたくないんです。例えば、家族で遊園地に行ったら、そこで起きるいろいろな出来事を楽しむことで、絆を深めたり、思い出を作っていくじゃないですか。写真館をそういう場にしたい。だからうちでは撮影時間を大切にしています。一組に対して必ず1時間とり、その中でお客さまと僕らがコラボし、イメージやアイデアを膨らませながら思い出を作っていくという感覚で撮影しています」。家族のなにげない日常の中にある喜びを撮っていきたいという青野氏の想いには、娘さんの誕生も影響しているという。「2年半前に娘が生まれたのですが、体重587gの超未熟児だったんですね。担当の医師からは、一時間、一日と生きていることを大切に見守ってくださいと言われました。ただ彼女を信じて見守ることしかできなかった僕は、半年後に退院するまでのほぼ毎日、その成長の姿を写真と映像で残していった。そうした日々を通じて、僕自身の役割が見えてきたんです」。家族の愛情を撮り、未来へ送る。それがギンザフォトスタジオの使命と考えている。

あったかくて、かわいい。手作りのカジュアルなお店。

店内に入ると、まるで雑貨屋さんのように小さな写真がいくつも飾られている。どれもが家族の愛情にあふれた写真で、思わず手にとってみたくなる。「写真館らしくない写真館にしたい。かしこまってスーツを着ていくような写真館もいいですけど、うちは日常をテーマにしているので、いつでも気軽に入れる親しみやすい雰囲気にしたかったんです」。白を基調としたディスプレイは手作りの風合いを大切しており、青野氏が作られたところも多いという。 「お客さんの子どもたちからは“親戚の写真の上手いおっちゃんのとこに遊びにいく”ぐらいに思ってもらえたらいい。お父さん、お母さんとは“友達”のような関係になって、一緒に成長を見守り、喜びを分かち合えたらいいですね」。

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「写真&ムービー」を印象づける65インチの大画面テレビ。

2階のスタジオに上がっていくと最初に目に飛び込んでくるのが、65インチの大画面テレビだ。「よく大きな水槽があったりすると、子どもたちってそれだけで覚えてくれるじゃないですか。そんな感じで目に見える特徴をつくりたかったのと、うちは“写真と映像をやっている”ことをアピールしたかった。だから、中途半端なサイズじゃなく、“なんでこんなに大きいの!”と思われるくらいのものにしようと考えたんです」と青野氏。リピーターのお客さまが来店された場合は、前回に撮影したときのデータを映してお迎えするそうだ。

月に1回、ワンコイン撮影会。

ギンザフォトスタジオでは地元商店街のフリーマーケットイベントが行われる毎月第3土曜日に「ワンコイン撮影会」を開催している。「地域の人といっしょに何かしたいという思いがあり2年ほど前から始めました。撮影・2Lプリント付きで500円。収益金はすべて震災の義援金という形で使わせてもらっています。少しでも継続して応援できればと考えています」。リピーターも多いというこのワンコイン撮影会、青野氏自身は撮影しないという。「若いスタッフが撮影するようにしています。場数を踏めますし、限られた時間の中で、お客さまと話しながら撮影を進行していくというのは、すごくいい経験になっていると思います」と青野氏は語る。愛される写真館である前に、愛される一人の人間でいたい。ギンザフォトスタジオのスタッフは皆、そうした意識をもって日々過ごしているという。青野氏のあたたかな写真館づくりは、スタッフと町の人々といっしょにこれからも動いていく。

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ギンザフォトスタジオ

ギンザフォトスタジオは、現在社員数4名、契約ビデオカメラマン1名という陣容で、ブライダルフォト&ムービー、一般記念撮影、カジュアルフォト撮影、イベント映像撮影を行っている。EOSムービーなどを活用し、写真と映像のハイブリッドスタイルを追求している。
URL:http://www.gps-ehime.jp/
(ギンザフォトスタジオのサイトへ)

写真:ギンザフォトスタジオ
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