日本の新しい写真館

17 福岡県福岡市 もとまつ写真場

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厳しい環境で、生き残っていく方法。

もとまつ写真場の競合環境は厳しい。徒歩で5分のところに2軒の子供写真館、車で10分圏内に大手写真館と子供写真館が3軒ある。他県の写真館の方が、そうした環境で営業を続けていることを知ると「何か特別なことをしているのか?」と聞かれるそうだ。それに対する重岡さんの答えは「いや、別に何もしていない」だ。ただし、つねに心がけているのは、撮影の件数、枚数を増やすことより、一人ひとりのお客さまを大切に撮っていくこと。「例えば七五三。小さなお子さんは機嫌が悪いと、いい表情が出ないことがある。そんなときは、良くなるまで時間をかける。一生懸命、汗をかいて、いい写真を撮る努力を続ける。そういう姿勢で撮影していると、お客さまも納得してくれるんです」と重岡氏。着付けやヘアメイクにも非常にこだわっている。「成人式も七五三も、着付け、ヘアメイクは家内と娘が担当していますが、その仕事も丁寧に行うように心がけています。写真として長く残っていくものを僕らは創っている。だから、撮影の前の段階も疎かにしてはいけないと思っているんです。実際、着付けやヘアメイクの評判を聞きつけて、うちを選んでいただいているお客さまも多いんです」。街の写真館として残っていくために“効率が悪くても、満足を一つひとつ積み重ねていくことを重視する”、それが重岡氏の考え方だ。

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新しい世代に家族写真をひろげていきたい。フリーペーパーとコラボレーション。

普段着の家族写真は、七五三、成人式といった記念写真に比べ、動機付けが難しい。それは、どの写真館も同じように感じていることではないか。「家族写真なら、もとまつ」を浸透させるため、同社では地域の子育て世代を対象としたフリーペーパー「リトル・ママ」と提携して撮影会イベントを行っている。「リトル・ママ表紙オーディション」というもので、応募された家族をもとまつ写真場が撮影。グランプリは雑誌の表紙に、その他の家族の写真もリトル・ママホームページに掲載される。さらに同社では、掲載された家族すべてに写真を大きくプリントしてお送りしているそうだ。「不定期のイベントなので、これが直接、来店につながっているかというと、それはまだあまりないですね。ただ、つねに新しい世代には、家族写真の楽しさを伝えていかなければ。種まきと考えて取り組んでいます」と重岡氏。

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プリントにこだわる。品質にこだわる。

同店ではお客さまからのご希望があればデータCDをお渡ししている。だが重岡氏はあくまでもペーパーメディアにこだわっている。「紙で焼いた写真が一番残ると僕は思ってます、最後まで。なおかつ、一番人間的な部分が出る。手にとって“ほらっ”と言うとみんなが顔を寄せてくる。その感覚を残したいなと思っているんです」と重岡氏は語る。プリントは基本的にラボを利用されているが、キヤノンのインクジェットプリンターPIXUS PRO-1も活用している。「お客さまに特急でお渡ししなければいけない場合などに使っています。どんなときでも出力の品質にはこだわりたいですから。それがPRO-1を選んだ理由ですね」。

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もとまつ写真場

1948年、福岡市藤崎にて創業。1987年、現在地にスタジオを新築し、現在に至る。「家族写真の専門店」をコンセプトに、地域のお客さまに自慢していただける写真館をめざしている。

URL:http://www.motomatsu.ne.jp/
(もとまつ写真場のサイトへ)

写真:もとまつ写真場
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