日本の新しい写真館

18 福島県伊達市 光陽スタジオ

町に、笑顔を咲かせよう。

「あそこに行くと、なんか面白いこと、嬉しいことがあるよね」。光陽スタジオは、お客さまにそう思ってもらえるような写真館をめざしている。楽しいから人が集まってくる。楽しいから撮影が思い出になる。自分たちらしい「楽しさ」で、地域の家族を幸せな気持ちにしたいと考える、代表の馬場裕隆氏に話を伺った。

 
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写真館体験を、もっと楽しく。

「出来上がった写真がどんなに素敵なものであっても、撮るときの体験がつまらなかったら、お客さまの満足にはつながらない」それが馬場氏の持論だ。撮影はもちろん写真館で過ごしたすべての時間を楽しいと感じていただければ、お客さまのいい思い出になる。ここを選んでよかったと思っていただける。そのために馬場氏が大切にしているのが、お客さまとのコミュニケーションだ。「ひとつの例ですが、写真選びに来たお客さまがスタッフに子育ての相談をしていたりとか。そういう対話って、町の写真館だからできることじゃないですか。写真館とお客さまという関係を超えた、人間同士のふれあいを大事にしていきたいですね」。

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写真と言葉で、家族の宝物をつくる。

光陽スタジオのオリジナル・アルバム「絆アルバム」(写真下)は、毎年一枚ずつ撮り重ねていく家族写真と、両親から子どもたちへの手書きメッセージの対で構成されている。「その写真を撮ったとき、パパとママがどんな想いでいたのかを、写真と一緒に言葉で残してあげたら、それは子どもたちにとっても、家族みんなにとっても、かけがえのない宝物になると思ったんです」。人の想いやエピソードを記憶してくれる写真の力を、言葉がさらに倍増させてくれると、馬場氏は考えているのだ。また、この絆アルバムをつくっていると、自分たちの勉強になることもあるという。「メッセージは写真を撮った後にいただきますよね。それを読ませていただいて、『あ、こういう想いで写真を撮りにきてくださったんだな』と気づかされることがあるんです。それなら『もしかしたら、こんな撮り方もあったんじゃないか』と反省したりね」。家族の気持ちを表現するのが写真館の仕事だから、それを感じとる力も磨いていきたいと馬場氏は語る。

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撮ること。それは、育むこと。

子どもたちは、地域のかけがえのない財産。だから馬場氏は学校写真にも特別な想いで取り組んでいる。「子どもたちには、一人の大人として向き合あう。カメラマンだからといって、失礼なことを言われたら本気で怒るし、でも楽しむときは子ども以上に楽しむ。カメラマンを超えて、仲間としての関係を作ることで、子どもたちの自然な姿を撮れると思う。僕は親御さんが見られない姿を見ることができるわけですから、そういう姿を撮って見せてあげたいと思っています」と馬場氏。そうした姿勢から創られた学校アルバムは高く評価されている。光陽スタジオは、スクールアルバムコンテストでは2010年にアルバム大賞を受賞。2012年にもシナリオ部門の最優秀賞に輝いている。また、同店では8年前くらいから「ベスト・フレンズ」(写真右)という卒業写真のキャンペーンを実施している。「僕は小・中学校の頃、クラスで仲間はずれにされたことがあって。今、それを言うと意外だって言われるんですけどね(笑)。だから、一緒に過ごした仲間を卒業しても忘れないでほしいと思って、こんな企画を始めたんですよ」。スポーツ少年団の子どもたちが卒業するときには、親御さんもスタジオに集まってきて、撮影はとても賑やかになるそうだ。写真と寄せ書きを一枚に仕上げ、手頃な価格で提供している。「子どもたちに『君たち、友達は大事にしろよ』という僕からのメッセージを届けたいと思ってやっていることなので、採算は度外視です」。

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有限会社光陽スタジオ

1962年に創業。1990年に現在地(伊達市保原町)に移転新築。2001年に馬場裕隆氏が2代目として代表取締役に就任。2008年、ガーデンスタジオを備えた店舗へとリニューアル。現在、社員、パートアルバイトを含め、8名のスタッフが活躍している。
URL:http://www.koyo-studio.com/
(光陽スタジオのサイトへ)

写真:有限会社光陽スタジオ
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