日本の新しい写真館

20 東京都渋谷区 伊勢丹写真室「アレーズ」

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本物であること。本物が選べること。

店内に入ると、成人式の振袖、七五三の祝い着など、着物の貸衣装が華やかに展示されていた。「貸衣装もアレーズならではの魅力として育てていきたい」。堀氏がこだわっているのは、一点一点が質の高いものであり、なおかつそれらがお客さまの好みに合わせて選べることだ。「価格帯は幅広く設定していますが、衣装は一部をのぞいて正絹を中心に取り揃えています。三歳の被布では、総絞りの着物が人気ですが、全行程が国内の職人によって作られた品物を探すなど、お客さまのご要望に応えられるように心掛けております」と堀氏は語る。振袖では、京友禅の名匠である藤井寛氏の手による作品をはじめとする、作家物の振袖も揃えている。「着物の柄で選びたいというお客さまもいらっしゃいますので、必要に応じて直接京都に取材に行き、職人の方のお話を聞かせていただき、お客さまのご要望を満たす衣装を仕入れたり。少しずつですが、明快な方向性をもって充実させていきたいですね」。

この街の、若い家族といっしょに。

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堀氏が、営業を始めてから意外だと感じたこと。それは客層の違いだ。伊勢丹写真室の他の支店同様、アレーズの場合も客層はデパートやオフィス等への買物客や通勤客が中心となるものと想定していたが、実際は恵比寿ガーデンプレイス周辺にお住まいの方が多いという。「都心なのに地域密着型。撮影でご利用いただいたお客さまによくお会いします。ご近所付き合い感覚ですね」と堀氏。また、お客さまは若い世代が多いことを実感しているそうだ。伊勢丹写真室では各店舗でマイエンジェル写真展を実施している。これは、手頃な撮影料でお子さんを撮影し、お客さまが選んだ1枚を額に入れて展示。展示会終了後に差し上げるという新規開拓のための企画。アレーズにおいても認知を高めるために実施したところ、非常に反響が高く、特にお子さんが1歳前後の若いご家族の参加が多かったそうだ。「まだオープンして半年、試行錯誤しながらサービスを充実させている段階です。お客さまの満足をいちばんに考えながら、新しいことを積極的に取り入れていきたいですね」と堀氏は語る。この街の若いご家族の歴史を撮りながら、写真館としての新たな歴史を築こうとするアレーズのこれからの取り組みに期待したい。

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伊勢丹写真室「アレーズ」

「アレーズ」は、80年の歴史をもつ伊勢丹写真室が2014年4月恵比寿三越にオープン。新たなサービスを積極的に導入。4名のフォトグラファーをはじめ、現在10名のスタッフが活躍している。
URL:http://ebisu.mitsukoshi.isetan-photo.co.jp/
(伊勢丹写真室「アレーズ」のサイトへ)

写真:伊勢丹写真室「アレーズ」
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