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写真ビジネスのためのPROプリンター実践術

  • Vol.3
  • フォトアトリエ アディ(石川県能美市)
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  • imagePROGRAF PRO-1000

第3回は、大判インクジェットプリンターimagePROGRAF PRO-4000(12色・B0ノビ対応)を導入されたフォトアトリエ アディ(石川県能美市)の代表・堀光治さんに話を聞いた。

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小型化で設置の自由度が高まり、作業室が効率よく使える。

従来モデルと比べてPRO-4000の使い勝手はいかがですか?

B0ノビ対応のiPF8100を使っていましたが、装置サイズが大きく、プリント作業室で場所を取っていました。それに比べPRO-4000は大幅に小型化されたため、レイアウトの自由度が高まり、より効率的なワークフローで作業を行える環境を整えることができました。
またロール紙の本体へのセット、ロール紙とカット紙の切り替え作業が容易になり、印刷速度の向上と相まって生産性も向上しました。
カラー液晶&タッチパネルは、印刷残り時間の表示など有用な情報量が多いのでわかりやすく、直感的に操作できます。

B0などの大判出力は、どんな用途で活用されていますか?

まず、裏打ち、額装を施して、写真館の商品として販売しています。店頭でのプリント出力サービスや、スクールアルバムのスナップ写真オンライン販売で受注してプリントする場合にも活用しています。
またこれは外販になりますが、ホテル等の出力サービス、大学の新入生募集ポスター、企業の展示会用ポスターなどの出力にも使っています。
さらに販促のために店頭見本やキャンペーン告知ポスター、写真展の作品を制作したりと用途は多岐にわたっています。

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想像を超える画質が、写真の価値を高めてくれる。

PRO-4000の画質について感想をお聞かせください。

従来機種の画質に特に不満がなかったため、PRO-4000を導入するまでは画質の向上にはそれほど興味はありませんでした。が、導入後、考えが一変しましたね。これまで「インクジェットプリントだから‥‥」と諦めていたことが改善され、クオリティが格段に向上しているのがわかりました。
たとえば暗部領域の階調表現。これまで階調分離できずのっぺりとした表現しかできていなかったシャドー部の再現性がよくなり、ディテールまで表現できています。表面の光沢感もいいですね。プリントにキラメキと艶やかさが与えられ、銀塩プリントのグロッシーやラスターに匹敵する質感が出ます。
またポートレートで重要な肌の表現。これも墨やシアンのドットの発生が抑えられ、滑らかな肌表現が可能となり、銀塩プリントに迫りつつあります。

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私が重視する「グラデーション」をより滑らかに美しく表現。

堀さんの作風にPRO-4000はどう貢献していますか?

私の写真表現では、「グラデーション」を重視します。たとえばこの作品(上)では、色調や明暗のグラデーションに加えて、私はシャープネスのグラデーションも意識しています。ピントがあっている部分から、ピントがあっていないアウトフォーカス部分へとシャープネスが無段階的に変化する部分です。そんなふうに画像の特性が、色調・明暗、そしてシャープネスが無段階的に変化するところに、私は魅かれます。
PRO-4000は、こうしたグラデーションの表現も素晴らしいと思います。黒の締まり、広域な色再現能力、滑らかな階調再現性など基本機能の充実が、画面内のどこでも安定して機能しているからこそ、こうした表現が可能なのだと思います。昼から夜へ、秋から冬へ。「時間」のグラデーションを表現しようとした私の意図にPRO-4000は応えてくれました。

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用紙の特性を活かし、提案性のある商品を開発。

新たな商品メニュー化に取り組んでいるそうですね。

PRO-4000を導入後、さまざまな用紙を試してみました。素材ごとの適性評価を踏まえ、最終的に数種類の用紙を選定して商品メニュー化を進めています。
たとえば「キヤノン写真用紙・微粒面光沢 ラスター」は、クロマオプティマイザーの効果と相まって、プリント表面のキラメキ感がいいですね。一般向けのプリント、作品展用のプリント、ポスター制作に用いていきます。
「イルフォード ギャラリープレステージ ゴールドファイバーグロス」は、独特な発色で非日常性を演出できる。絵画調の発色と、豪華な印象を与える金色の艶は、この写真(上)のような女性ポートレートにマッチすると感じています。遺影を含めたプレミアムポートレートの大判額装用に商品化を目指しています。
いずれにしろ、従来の「グロッシー」「ラスター」「マット」という単純な商品選択ではなく、お客さまの写真内容、展示空間・環境、そして嗜好に合わせて提案できるよう商品をラインナップしていくことが重要と考えています。

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PRO-4000の再現能力をフルに活かせるビジネスモデルを。

進化する大判プリントにはどんな可能性があると思いますか?

写真展示用としてのB0サイズなどの大判プリントは、あくまで離れて鑑賞するものであって、間近で鑑賞するものではありません。しかし、PRO-4000の再現能力を余すことなく活かす、きわめて高解像度のリアルな画像素材を用意することができれば、間近で見ても遠目で見ても鑑賞に耐えうる写真作品を作れるように思います。その可能性の一つが、「ギガピクセルイメージ」です。
アンドレアス・グルスキーやピーター・リクのような作品がもたらす感動『超リアリズム』を、インクジェット大判プリントに宿らせることができるかもしれません。大きなビジネスモデルにするべく、ギガピクセルイメージをプリント化する商品について研究中です。

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