Smart-telecaster Zao 事例紹介

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CASE 1 株式会社テレビ朝日 Smart-telecaster Zaoを導入し中継システムの小型軽量化と伝送スピード向上を実現

CASE 1 株式会社テレビ朝日 Smart-telecaster Zaoを導入し中継システムの小型軽量化と伝送スピード向上を実現

POINT
  1. 1H.265対応だから低ビットレートでも画質がキレイ
  2. 2ロボットカメラとの親和性が高い
  3. 3場所を選ばずどこからでも機動性の高い中継が可能に

ロボットカメラとENG用の中継システムとして活躍

テレビ朝日の報道局では事件や事故、自然災害などの緊急時の中継装置として、また臨時設置のロボットカメラ用の伝送装置として、株式会社ソリトンシステムズのモバイルH.265ハードウェアエンコーダ「Smart-telecaster Zao」を導入。そのコンパクト性や伝送能力を活かして、ENGカメラとの併用による中継の機動力アップなどの効果を上げている。導入にあたっての経緯や使用感、具体的な運用例などについて、設備構築全般を担当している報道局 映像センター 報道設備班の後上雄紀氏にお話を伺った。

回線速度が出ない僻地に強いH.265

BU-42H

Q:Zaoを導入した背景をお聞かせください。

Zaoを導入したのは、2015年のInterBEEで見かけたのがきっかけです。元々弊社では、前機種のライブ映像転送システムSmart-telecasterを運用していましたが、Zaoはキヤノンのロボットカメラの制御もできることから、臨時のロボットカメラ用として最初の1台目を購入しました。Zaoとロボットカメラの組み合わせは、土砂災害や火山の噴火などの報道でカメラの長時間設置が必要な場合に使用します。従来はマイクロ波やNTTの回線を引く段取りが必要でしたが、Zaoはその手間もありません。その後も数台を追加導入し、ENGカメラと一緒に持ち出して運用しています。

Q:追加導入をした決め手は何でしたか?

価格面の費用対効果が大きいことが決め手ですね。また、ENGカメラ用にZaoは付属のバッグに入れて担いで使っていますが、前機種に比べるとサイズが小さくなって軽くなったのもポイントでした。ENGは基本2人体制で持てる荷物が限られるので、小さいほうが便利ですね。

Q:中継において抱えていた課題は解決されましたか?

全国的にインフラが整っているとはいえ、まだまだ回線速度が出ない場所も多く、そういうときには画が破綻したり、粗くても仕方なく簡易中継していました。それが、H.265対応のZaoでは回線速度が低い状態でも画質面が改善できます。僻地などで速度が出ない場合には強いですね。いままでは、繋がっていてなんとなく画が出てればOKという場合もありましたが、やっぱり綺麗なほうがいいですよ。報道各社が同じ場所に集まれば、回線状況は悪くなりますよね。その時にいかに低ビットレートで送れるかは重要だと思います。低ビットレートになればなるほど、画質の差がはっきりしますからね。

Smart-telecasterr Zao中継イメージ

コンパクト性と伝送能力の高さが中継のスピードアップに貢献

画像:モバイル中継装置

Q:どのくらい現場に持ち出されているのでしょうか?

報道局の所有しているモバイル中継装置は、ほぼ毎日現場に出ています。生中継だけでなく、ENG取材クルーが持ち出して、取材している映像をそのまま本社に送り、現場の現状を確認するのに、多いに活用されています。

Q:Zaoを導入して現場の動きはどのように変わりましたか?

モバイル中継装置の導入で、とにかく現場到着から中継までが格段に速くなったことが第一の変化です。これまでは中継車があっても、現場に着いたら回線を構築するためにマイクロやSNGを繋いで、そのあとカメラをセッティングしてから有線のケーブルをひく……と、いろんな段取りを踏まなくてはいけませんでした。それがモバイル中継装置を持っていくことによって、移動している車の中で回線を繋いで、現場に着いたとたんに中継ができるようになりました。劇的に変わったと思います。ただし、早く中継体制に入れる分、番組からの「当然中継は間に合うよね」という期待感が強くなり、これまでなら「生中継は無理」と言っていたような場合でも、番組はすでに生中継を予定しているため、何としてでも急がなければならないという状況になってきました。中継現場的には更に忙しくなった感がありますね。Zaoの導入で山間部や僻地の中継でも、この期待感は更に膨らみ、中継現場は大変になるかもしれません。

使っていて便利に感じる機能はありますか?

中継中に回線速度が足りなくなって画が送れなくなったときは、音声優先で伝送してくれます。音だけでも残れば電話中継が成立するので重要なポイントですね。じつはSmart-telecasterのタイプ2を使っていた頃にこちらから要望した機能でしたが、それがしっかり反映されています。

さまざまな現場で活用できるモバイル中継

Zaoには映像伝送アプリもありますが、活用していますか?

画像:Smart-telecasterr ML for iOS ライセンス

iOS版の映像伝送アプリSmart-telecaster ML for iOSは、海外取材の際に特派員・カメラマンに渡して活用しています。どんな場面で使えるかを試しながら運用していますが、実際にアプリを持っていたおかげで現場で2元中継として使うことができた事もありました。通常のENGカメラ中継とアプリから中継映像を送って、東京でスイッチングするというのは海外ではなかなか珍しい中継だったと思います。

写真:報道局 映像センター 報道設備班の後上雄紀氏

Q:Zaoに期待することや今後の展望をお聞かせください。

更なる「狭帯域での高画質化と小型化」を目指していただけたら嬉しいですね。報道の中継は、車で行ける通信状況も良い市街地ばかりでなく、山間部でも発生します。また災害時は携帯基地局が被災し、とても通信状況が悪い状況にもなります。このような中でも、簡単に現場から破綻のない映像を中継できるようになれば、今後の災害中継が大きく変わると思います。また海外での運用も今後益々多くなると思います。その時に期待するのは、いつでも対応してくれる運用サポートです。各国のSIMに差し替えても繋がらないという状況が多々あります。そのような時に24時間サポートしてくれる世界的な体制があれば、今後の海外展開がもっとやり易くなります。

会社概要

1957年 創立
1959年 「日本教育テレビ;NET」開局
放送法による基幹放送事業および一般放送事業
株式会社テレビ朝日 Webサイト http://www.tv-asahi.co.jp

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