ネットワークカメラ導入事例株式会社 諏訪田製作所

ネットワークカメラを工場内に設置 工場見学時の安全と演出の両立により売上拡大と新しい価値創造に貢献

導入前の課題と背景

安全確保と工場体感という1台2役の仕組みが必要

ネットワークカメラを導入した背景を教えてください

「近年、製造工程の機械化や海外移転が進む中、すべての工程を手作りで行う当工場への注目は年々高まっています。しかし、見学者の増加で案内役の社員の確保が難しくなったこともあって、見学者専用の通路を作り、いつでもお客さまに自由に見学していただける『オープンファクトリー』、文字通り開かれた工場を作ろうと思い立ちました。しかし、誰もが自由に工場に入れるようになれば、それだけ不慮の出来事が起こる可能性も高まります。このため、オープンファクトリー化にあたっては、お客さまの安全確保を目的としたセキュリティーカメラの導入が必須でした。とはいえ、セキュリティーカメラをそのまま使うだけではマイナスの投資で終わってしまいます。もし、作業現場の映像を見学者に見てもらえれば、職人の手仕事をより身近に体感してもらえるのではないか。つまり、1台のカメラでセキュリティーとエンタテインメントの両方を兼ねる仕組みを構築したいと考えたのです」

導入の必然性

自由な発想からの提案を高く評価

新しいアイデアの実現に向け、どのような方法を考えたのでしょうか。

「当初は、工場内のカメラと大型モニター数台を有線LAN でつなぐことを考えていました。そんな折、キヤノンの担当者から『キヤノンで無償提供しているCC Viewer を使えば、Wi-Fi 回線でカメラの映像をiPad で表示できる』という話を聞いたのです。iPad なら大型モニターよりも安価で済みますし、複数台導入すれば、工程ごとに作業の様子を見せられます。
当社は原材料の鍛えから仕上がった商品まで一貫して自社でまかない、そのすべてが手作りです。この仕組みなら、商品が完成に至るまでのこうした過程をすべてお見せし、商品に宿る職人の想いや魂を、見学者に直接伝えることができると判断したのです」

ネットワークカメラの製品選定についての経緯をお聞かせください。

「当初はセキュリティー会社にも話をしました。しかし、セキュリティーシステムとしての完成度が高い反面、セキュリティーとエンタテインメントを統合的に実現するという発想はありませんでした。一方、キヤノンはiPadの無償アプリの提案に始まり、既成の枠にとらわれない自由度の高いシステム提案をしてくれました。世界的にみても前例のない発想を実現するため、一緒に考えてくれたこと。それがキヤノン製品を導入する大きなポイントとなりました」

運用の工夫

職人の要望によりiPad の操作を制限

実際の導入や運用はどのようにされていますか。

工場内に設置された
ネットワークカメラとiPadの映像。
職人の熟練された
動きが高画質に再現されている。

「導入にあたっては、iPad 8 台を見学者通路に固定。14 台のネットワークカメラで、工程ごとに常時3 ~4 カットの映像を見せるようにしました。見学者がガラス越しに作業の様子を見ながら、手元のiPad で特にじっくり見たいシーンを選び、画面上で拡大して見られるようにしたのです。
職人の仕事ぶりや商品の仕上がり具合を体感してもらうためには、カメラにも高画質と高倍率ズームが求められます。その点では、キヤノン製品のスペックは十分期待に応えるものでした。それと同時に、経営部門と営業部門では、パソコンで工場内の状況把握や安全確保ができるようにしました」

運用にあたり工夫された点はありますか。

ショールームのカウンター
の上に設置された大型モニター。
それぞれの作業工程の様子を一覧で
確認することができる。

モニタリング&レコーディング

「工場見学ありきではなく、まずはもの作りに打ち込める環境を作ることが原点ですから、職人にストレスを与えるようなカメラ操作はさせるべきではない。そこで、見学者がiPad 上で行える操作を制限するため、画面カバーを取り付けています。また、セキュリティーカメラとしての用途もあるので、カメラの最適配置についてもキヤノンに相談に乗ってもらいました。
 さらに、併設されたショールームでも、もの作りの現場の雰囲気を味わってもらえるよう、カウンターの上に大型モニターを設置。工場内のカメラで撮影した作業の様子を画面分割により表示し、臨場感を演出しています」

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