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インクジェット対応ICカードFeliCa Lite-S版誕生の経緯と想いカードプリンター

国内初※1のインクジェット印刷対応ICカード、誕生の経緯と想い はじまりは、何の変哲もない一言

「デスクトップ型インクジェットプリンターで、印刷できるICカードが欲しい」
2015年、すべてはこの言葉からはじまりました。

構想から3年、国内初のインクジェット印刷対応ICカードのはじまりから実現までのストーリーをご覧ください。

きっかけは、業界初※2のプラスチックカードと紙に印刷できるカードプリンター

スモールフォーマットプリンタ企画課
課長 鈴木氏

遡ること2014年夏、業界で初めてのプラスチックカードと紙に印刷できるカードプリンターを発売しました。紙とプラスチックカードの両方に印刷することは、容易なことではありません。異なる材質、異なる厚みのメディアを搬送と画質の両面でメカ精度を維持しなければならないためです。

この商品を発売する前まで、キヤノンカードプリンターは名刺印刷をメイン用途としてきました。おかげさまで、この分野では従来からトップシェアをいただいておりました。

プラスチックカードにも対応したことにより、社員証や学生証用途で導入いただくお客さまが増え、さらにシェアを伸ばすことができました。

「ICカードに印刷できたら、すぐに買うのに!」

プラスチックカード用途での導入が増加してきた時期、ある展示会にカードプリンターを出展したところ、多くのお客さまから「ICカードに印刷できないの?」という声を頂戴しました。背景をお聞きすると、ICカードを印刷する昇華型カードプリンターは「印刷速度が遅い」「ないと困るけど、3、4月の時期以外はほとんど稼働せず投資対効果がもったいない」という悩みを打ち明けていただきました。また、同じ悩みをキヤノンお客様相談センターや当社営業経由でもいただいておりました。

ニーズはある。でも作れない。一進一退の2年間。

2016年からインクジェット印刷対応ICカードの試作品作りをスタート。
しかしながら、世の中にない商品ということもあり開発は難航。分速50枚の高速出力ができるキヤノンカードプリンターで、高い精度の通紙と高画質を実現できるICカードの開発は、困難に次ぐ困難でした。試作品を作っては改善、また振り出しに戻ることの繰り返しで一向に進みませんでした。

想いは1つだけ。

スモールフォーマットプリンタ企画課
佐々木氏

「ICカード発行業務担当者の業務を楽にしたい!」
実際に多くのお客さまからICカード発行に関する悩みの声を頂戴していました。だからどうしても実現したい。

このたった1つの想いだけで、協力会社の方々とは幾度となく終わりの見えない打ち合わせを繰り返しました。心が折れそうになっていた矢先、たまたまブレイクスルーの糸口が見えて、一気に誕生へ。

届けること、共に創っていくこと、それが使命。

構想から3年、ようやく発表することができました。
この商品がひとりでも多くのICカード発行担当者の業務効率化に繋がれば幸いです。また、これまで多大なご協力をいただいた方々の労に報いるためにも、次は私たちがお客さまに商品を届けることもまた使命の1つです。

商品としては完成形ではありません。まだまだ改善していきたい部分があります。例えば、インクジェット対応ICカード自体の手触りを改善したい。印刷と同時にエンコード(ICチップへの読み書き)をしたいなど。

さらなる改善に関しては、今後も「お客さまの真のパートナー」として、多くのお客さまの声を頂戴しながら1つ1つ実現していきます。

  • ※1
    デスクトップ型インクジェットプリンターで印刷可能なFeliCa Lite-SタイプのICカードにおいて。(キヤノンマーケティングジャパン調べ) 2018年5⽉11⽇現在。
  • ※2
    国内のカラーカードプリンターにおいて。2014年8月21日現在。

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