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  • CINEMA EOS 商品情報

VOICE CINEMA EOS SYSTEMを体験した、プロフェッショナルたちの活用事例。

CINEMA EOS SYSTEM

SPACE SHOWER TV STATION ID “DANCING WITH THE LIGHTS”(コマーシャル・フォト2012年11月号掲載)
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EOS C300/C300 PL

SPACE SHOWER TV STATION ID “DANCING WITH THE LIGHTS”

写真:SPACE SHOWER TV STATION ID “DANCING WITH THE LIGHTS”

制作=SPACE SHOWER NETWORKS INC. Pr=滝上明 Dir=大久保拓朗 PM=師田悠三 P=橋本聡 MOVING LED=平山和裕 L=古山幸治 ST=北澤“momo”寿志 HM=根本亜沙美

「光と闇の微妙なコントラストをEOS C300で表現した」

サカナクションのボーカル・山口一郎が怪しく輝く光の球をまるで操るように踊りながら動かしている。この30秒の不思議な映像は音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」のステーションIDだ。視聴者に人気があるサカナクションをスペースシャワーTVの顔に起用することで、音楽好きの視聴者にチャンネルを身近に感じてもらいたいというのが企画の狙い。サカナクションは個性的な音楽を発信して、ミュージックビデオやライブの演出にもこだわっている。そのサカナクションが普通にアーティストとして出演しているだけでは彼らの特長が活かせない。サカナクションのステージでLEDを駆使した演出が好評なので、それを使えないかとアーティストサイドから提案があり、それを元に新たな表現を考案。真っ暗な倉庫に糸に繋げた24個のLEDを吊るして、プログラミングによって自由に動かす。山口一郎さんの動きが加わることでまるでさまざまな音楽を操っているような世界観を目指した。黒バック、上下動するLEDの光、その中で動くアーティストと、光の調整が難しいこの撮影をEOS C300で行った。カット数も多く、機動力が求められる過酷な現場で監督の期待に見事に応えている。

大久保拓朗さん「EOS C300は狙いのあるカラコレ作業の要求にも応えてくれます」

写真:大久保拓朗さん1982年東京生まれ。自由学園を卒業後、ロンドンのRevensbourne College of Designで映像を学ぶ。2007年SEP所属。

この作品をEOS C300で撮ろうと決めた理由を教えてください。

EOS C300は高感度で撮ってもノイズが少ないということと、Canon Logで撮るとカラコレの幅があると聞いていて、以前から一度使ってみたいと思っていました。今回、撮影に使おうと考えていた倉庫は暗いし、LEDが映るのかという不安もある。高感度で撮ることになるだろうとEOS C300で撮ろうと決めました。デジタル一眼レフカメラでムービーを撮るということが選択肢として当たり前になっていて、ノウハウの蓄積があったので、EOS C300をいきなり使っても戸惑うことはありませんでした。実際に撮ってみるとISO320の低感度で収録できました。LEDライトを使っているムービングLEDとアーティストのライティングとのバランスが難しいだろうと思っていたんですけど、レンズを通してみるとかなり明るく、ディテールが残っています。

演出上の狙いはどんな点ですか。

普段のサカナクションのステージではできない撮り方はなにかと考えると、アーティストにぐっと迫ったカメラワークだろうと思い、LEDとアーティストの間に入り込むようなカメラワークができたらいいなと、さまざまなアングルを試しました。LEDの球は野球のボールぐらいの大きさ。24個のLEDがそれぞれ糸でつながっていて、山口一郎さんの動きに合わせて光が動いていきます。 LEDライトがどれだけ鮮明に見えるのか、またどういうアングルだとダイナミックに見えるのかなど、実際にやってみるまで読めない部分があって、そこは現場でかなり試行錯誤しながら作業しました。今回、1カメだったのですが、EOS C300の機動力にはかなり助けられました。

EOS C300の映像がきれい過ぎてカラコレをやり直したこともあったそうですね。

フルHDのキレのある映像で撮れていたんですけど、オフラインしてカラコレ加えてみると、せっかく実写で撮った画が、鮮明過ぎてCGっぽく観えてしまうんですね(笑)。そこで、再度カラコレして暗部を持ち上げ、吊るした糸がわかるようにしました。EOS C300はそういう狙いのあるカラコレ作業の要求にも応えてくれます。

今後、EOS C300でこういう使い方をしてみたいというのはありますか。

先日、デイライトでCanon Log収録したんですけど、柔らかいトーンできれいでしたね。今度は朝焼けの時間帯で使ってみたいですね。

写真:SPACE SHOWER TV STATION ID “DANCING WITH THE LIGHTS”撮影風景01「踊りは現場で皆で考えて作ったものです。プログラムされたLEDに合わせたシンプルで面白い動きはなにかを考えて、山口一郎さんに踊ってもらいました」(大久保)

写真:SPACE SHOWER TV STATION ID “DANCING WITH THE LIGHTS”撮影風景02上:真っ暗のようだが、実際にはかなり明るく収録されている。下:LEDライトが24個。4つずつ6列でプログラミングし、人物の動きに合わせて上下動させている。

図:ワークフロー

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