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2011年11月に登場した、キヤノンの新しいムービーカメラ・
ラインアップ、CINEMA EOS SYSTEM。
その誕生とともに幕開けを飾ったファーストカメラ“EOS C300”。
スーパー35mmセンサー、Canon Log、EFレンズ群との
親和性など、映像の新時代を切り開くその先進性と操作性は、
世界中の映像制作者に受け入れられてきました。
そしていま求められる次の次元、ACTIVE 4Kの世界へ。
新開発8.85メガピクセルのCMOSセンサーと、
映像エンジンにデュアルDIGIC DV 5を搭載。
新ファイルフォーマット"XF-AVC"による
カメラ内フル4K(4096×2160)収録、Canon Log2搭載、
デュアルピクセルCMOS AFを含む先進のAF機能、
撮影現場の声を数多く取り入れた柔軟な操作性...。
いま躍動する映像制作現場の多くの要望に応えた、
EOS C300 Mark IIは、世界中のクリエイティビティとともに
育んだ、新たなシネマカメラのPROGRESS(進化)のカタチです。
EOS C300 Mark IIへの進化における大きなポイントの一つは、8bitに加え10/12bit収録をサポートするようになり、それに合わせ、Canon Logをさらに進化させた、Canon Log 2を搭載したことです。このCanon Log2の搭載により、ダイナミックレンジを15ストップまで拡張。Canon Logに比べ、特に中間から暗部の再現性が高まり、LOG空間の広い領域で均等な出力を得られます。
さらにCanon Log 2選択時のベース感度はISO800。ダイナミックレンジは、ISO100~800選択時に200%~1600%へと変化、 ベース感度のISO800以上では、1600%のワイドダイナミックレンジを実現しました。
EOS C300のCanon Logでは、8bit Logであったため、カラーグレーディング時の破綻を最小限に抑えるために、最も階調が必要とされる中間部からハイライトにかけて十分な階調を持たせる代わりに、暗部の階調を少し抑えていました。そのため、8bitでは暗部の階調再現に制限がありました。
Canon Log 2は、10bit/12bit Logを実現。
8bitが256階調なのに比べ、10bitでは1024階調、12bitでは4096階調のデータを記録出来るため、よりノイズが少なく繊細な暗部の表現が可能です。
例えば、下のサンプル画像のように、手前の部屋の中と、窓の向こう側に見える野山など、コントラスト比のあるシーンでは、Canon Logでは一部がピーク輝度を超えてゼブラ表示だった箇所が、Canon Log 2ではきちんと表示されるなど、ハイライトやシャドーのさらに細かいディテール調整が可能となり、カラーグレーディングの幅を広げます。
EOS C300 Mark IIでは、4Kのハンドリングのしやすさと高画質のバランスを考え、新しいコーデック"XF-AVC"を新たに搭載。最高画質の『XF-AVC Intra』では4K・30p時に、最大410Mbpsの高画質で本体記録を実現しました。またXF-AVC Intraモードに加えて、HD時の長時間記録に向いている高圧縮の『XF-AVC Log GOP』、またオフライン編集用として容量の軽い『XF-AVC Proxy』の3種類のファイルコーデックが設定可能です。
EOS C300 Mark IIのカメラ後方に2枚のCFastカードスロットを装備。CFast 2.0カードにより4K(30pまで)、2K・HD(120p※まで)の動画記録が可能。
さらにカメラ前方のSDカードスロットを装備。SDカードにはXF-AVC Proxy(2K/HD)が同時記録可能。例えば、CFastカードに本編を4K収録、SDカードにはオフライン編集用として、HDでプロキシデータを記録するなど、さまざまな現場で同時+仕分け収録ができます。
またREC OUT端子から、Canon Log 2を適用したCINEMA RAWを出力。対応する外部レコーダーへのRAW記録が可能で、上位機種EOS C500と同様のワークフローが構築可能です。
※ CROP設定時
EOS C300 Mark IIは、EOS 70D、EOS 7D Mark II、そしてEOS C100 Mark IIなどで好評のデュアルピクセルCMOS AFを搭載。
デュアルピクセルCMOSセンサーは、1画素を2つのフォトダイオードで構成。
2つの画像信号を検出し、位相差AFを行うことにより、すべてのEFレンズでコントラストAFより高速なピント合わせを実現します。
さらに、測距可能エリアを従来機よりも大幅に拡大。画面内縦横約80%の範囲内で、十字キーにより測距エリア内を移動して、自在なフレームワークでAF撮影できます。
EOS C100 Mark IIではSTMレンズのみだった顔検出が、Dual Pixel CMOS AF対応のすべてのEFレンズで可能になりました。
さらに多くのユーザーからの声を反映し、AFの速度(10段階)と被写体追従速度(7段階)のチューニングが行えるメニューを新たに設置。AF機能に更なる柔軟性を持たせ、欲しいシーンによって詳細なAF設定が可能です。
Dual Pixel CMOS AFの情報を活用して、フォーカスアシスト情報を画面上に表示。
前ピン/後ピン状況を一目で確認できる画期的なユーザーインターフェース、Dual Pixel Focus Guideを採用。これまでシビアなフォーカス精度が要求される4K撮影では困難とされた目視でのピント合わせをアシストします。前ピンと後ピンの情報を白いメーターで表示、合焦点でグリーンに変わります。
更なるAFチューニングメニューとして新たにAF-Boosted MFモードを搭載。デフォーカス検出が不可能(低信頼性、大ボケ時など)と判断された場合に、フォーカス動作を停止させ、不用意なレンズ移動を低減する安定性重視のAFモード。フォーカスの迷いまで記録される心配がなく、マニュアルでのフォーカス操作でフォローできます。
その他、タブレット端末などからカメラを遠隔操作できる「Browser Remote」がフォーカス操作にも対応※。
※ WFT-E6B(別売)使用時
CINEMA EOS SYSTEMのフラッグシップモデル、EOS C500の2K/HD RGB出力と同じ高画質ディベイヤーアルゴリズムを採用。4Kから画素補完して4K・RGBデータを生成。オーバーサンプリングHDプロセッシングにより、非加算リサイズでより美しい2K/HDデータを生成。モアレの発生を抑制し、ノイズの粒状性が向上。また新たに搭載した映像エンジン、Dual DIGIC DV 5ではノイズを抑制しながら高周波の周波数特性を向上する回路を新たに採用しました。
これにより高ISOのノイズを大幅に低減し、細部のディテールも克明に映し出します。
EOS C300 Mark IIでは、EOS C300に比べて、約2倍の読み出し速度を実現※し、ローリングシャッター歪みをさらに軽減。撮影時の垂直立体物も垂直のまま、対向車なども変形すること無く、撮影が可能になりました。
※プログレッシブ時
回転式ターレット(円盤)2枚方式を新たに採用した電動式NDユニットを内蔵。シンプルな構造で壊れにくく、メンテナンス性にも優れた新構造のNDユニットを採用しました。また、より濃度の濃い8/10stopの拡張モード※にも新たに対応。明るい屋外でも絞りを開けて深度の浅い撮影できます。
※ 通常は「空窓+ガラス」の組み合せで0/2/4/6 stopが使用可能です。一方、拡張モード(8/10 stop)では「ガラス+ガラス」の組み合せとなるため、ピントの合う位置がわずかにシフトします。
標準装備の4インチモニターユニットの視認性と使い勝手が向上。色再現のよい高演色LEDの採用とLED灯数(9灯→16灯)UPにより色域NTSC比25%UP、輝度約1.8倍に表示性能を向上。さらにユーザーからの要望の多かった本体との接続ケーブルは着脱式になりました。通常の撮影スタイルに最適な50cm(付属品)と、リグなどで組んだ際に好みの位置で調整可能な100cm(別売)の2種類を提供。さらにカメラ情報を画の外側に表示出来るOSD外周表示機能や、アスペクト比別のセーフティゾーンマーカー表示など、現場での機動性に貢献します。
色再現性、コントラスト、応答性などすべての項目で液晶VFを上回る、有機EL(OLED)の EVFを採用しました。
【サイズ】 0. 46インチ
【ドット数】 WSVGA 約177万ドット
【コントラスト比】 5000:1
C300の流れを継承するモバイルコアデザインながらも堅牢性や拡張性が増し、撮影ニーズにあわせて柔軟に組み合せを変更ができます。さらにモニターユニットの取り付け自由度が拡大し、ハンドル取り付け位置の選択やアクセサリーシューの増設、ハンドルブラケットなどモニターユニット取り付けの自由度を拡大しました。またブラケットには別売のロッドクランプを直接取り付け、CVFなどのアクセサリーを固定できるなど、撮影の自由度が向上しました。
2系統の3G-SDI端子を装備。本体記録をしながら多彩な組み合せで同時に4K RAW出力、2K/HD YCbCr出力、2K/HD RGB出力が可能。Mon.端子は、OSDあり/なしの選択が可能。
アサインボタンが追加され、カメラ本体、パネル、グリップなど計22個所に増設。また照光型スイッチで、暗闇でもボタン操作の視認性がアップしました。
EOS C300 Mark IIは、通常のEFマウントモデルのみを商品化し、EFマウント(ロック付き)とPLマウントについては、オプションサービスにて対応します。
<キャスト>
真野 圭ー、稲森 彩香
<スタッフ>
監督:松永 勉
撮影監督:古屋 幸一
プロダクションマネージャー:池田 雄悟
音楽:吉田 大致
照明:加藤 大輝
スタイリスト・美術:大角 裕子
ヘアメイク:兼子 雅美
カメラアシスタント:戸羽 正憲
プロダクションアシスタント:伊藤 みき
ロジスティック:樫村 壽幸、和田 昌彦
ドローン撮影:田本 久、池田 潤(あおぞら映像合同会社)
加藤 喜彦、梅岡 南斗(株式会社プロドローン)
<メイキング>
監督:松崎 ヒロ
カメラ:猿田 守一
スチルカメラ:高橋 拡三
<ポストプロダクション>
TYOテクニカルランチ
カラーリスト:平田 藍
コンポジッター:鳥越 直樹
サウンドミキサー:吉崎 雅章
デザイン:青山 晃子
ポストプロダクションコーディネーター:石ケ谷 宣昭
<ブローシャー>
アートディレクター:高橋 ケンイチ
<協力>
高橋 昂大
高橋 京子
紅葉台木曽馬牧場
赤沢宿 宿の駅清水屋
Tree Heads & Co.
富士の国やまなし フィルム・コミッション
富士五湖自然保護官事務所
鳴沢村第一区
鳴沢村役場企画課
早川町教育委員会
早川町役場振興課
<機材協力>
株式会社小輝日文
株式会社RAID
LIBEC 平和精機工業株式会社
銀一株式会社
株式会社ノビテック
ブラックマジックデザイン株式会社
<製作>
Seabirds Inc.