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家族と共にあるカメラとして多くのユーザーに愛されてきた「EOS Kiss」が登場して今年で25年。この記念すべき年に、「EOS Kiss」としては初のミラーレスカメラ「EOS Kiss M」が誕生した。「家族と共に」という不変の目的を果たしながらも、時代とともに変わりゆくユーザーニーズに合わせ、常に柔軟にその姿を変化させてきている。新たな挑戦が生み出した「EOS Kiss M」の魅力に迫る。

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  • 2018.06.01

Episode.21 「EOS Kiss M」

変わりゆくファミリー層のニーズに応えるカメラ

「EOS Kiss」とは、キヤノンのエントリー層向け一眼レフカメラのブランド。そのルーツは1993年に発売されたフィルム一眼レフカメラの初代「EOS Kiss」までさかのぼる。それまで男性がメインユーザーだった一眼レフカメラに「ママが子どもの成長を記録する」という新しい利用シーンを提案し、新しいユーザー層を生み出したといっても過言ではないほどのインパクトを市場に与えたカメラだ。

それだけに、キヤノンにとって「EOS Kiss」は大事なブランド。そして「EOS Kiss M」は、この大切なブランドに、2012年から展開されているミラーレスカメラのシリーズ名である「EOS M」の「M」を付けたもの。つまり「EOS Kiss」シリーズにとって初のミラーレスカメラになるのだ。

「25年前に『EOS Kiss』という名前が決まる際には、キヤノンMJも深く関わりました。そして家庭を持つ女性を中心に25年にわたって支持され続けてきた、われわれにとっても大切なブランドです。時代が変わっても『EOS Kiss』の名前を付けるからには絶対に支持されるカメラでなければならない。また、レンズ交換式カメラ全体で見ればキヤノンはトップシェアですが、ミラーレスカメラの分野においては後発です。この分野でもトップになるためには、市場のニーズを的確に捉えたカメラとして『EOS Kiss M』を世に出すことが絶対条件でした」

キヤノンがミラーレスカメラの分野を制するために生み出されたカメラ。それが「EOS Kiss M」なのだ。では初代「EOS Kiss」と同様に、「EOS Kiss M」もファミリーやママを主なユーザー層に想定しているのだろうか。

「確かに一言で言えば『ファミリー向け』『ママ向け』のカメラということになるのですが、そのファミリーやママの姿は時代とともに変わっています。家族を持つ女性が何を被写体にするかを調査したところ、『子ども』という回答は変わらず多いのですが、『自撮り』『友人・知人』『ペット』『料理』などを挙げる方も増えています。子どもや家族との時間を大切にしながら、自分の趣味やペット、友人との時間も大切にし、それをSNSで共有したい人が増えている。そんなファミリーやママのライフスタイル、そして写真の楽しみ方の変化に対応するために、丁寧に丁寧に作ったカメラ。それが『EOS Kiss M』です。そして、そこにはキヤノンのものづくりの精神が多分に反映されていると感じています」

吉澤が感じるキヤノンのものづくりの精神とは、どのようなものなのだろう。そしてそれは「EOS Kiss M」にどのような形で込められているのだろうか。

画像:被写体から見えてくるカメラと家族の関係の変化

被写体から見えてくるカメラと家族の関係の変化
「EOS Kiss」は主にファミリー層をターゲットとしたカメラ。中でも女性ユーザーが多いのが特徴の一つだ。では、そういったユーザー層が何を撮っているのか。調査によると最も多いのは「子ども」だが、一方で「自撮り」や「料理」「友人・知人」など、自分自身の記録を目的とした撮影を行っている人も増えている。その背景には、働く女性の増加などライフスタイルの変化や、InstagramなどのSNSの広がりがあると考えられる。

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