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【SPECIAL INTERVIEW】「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」開催間近! 世界トップチームのプレーを間近に楽しむチャンス!

世界からトップクラスの選手と多くのラグビーファンが集まる「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」開催まで、いよいよカウントダウンに入った。世界中から40万人以上が訪れるとみられるビッグイベントを楽しむための見どころを、選手として現役時代には大学や社会人で数多くの優勝に貢献し、現在は、ジャパンラグビートップリーグで戦うキヤノン イーグルス ゼネラルマネージャーの永友洋司さんに聞いた。

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  • 2019.06.01

【SPECIAL INTERVIEW】「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」開催間近!
世界トップチームのプレーを間近に楽しむチャンス!

可能なら自分も出場したい、選手にとって最高の舞台

写真: 永友 洋司 永友 洋司
キヤノン イーグルス
ゼネラルマネージャー
1971年宮崎県生まれ。高校からラグビーを始め、スクラムハーフとして活躍。明治大学、サントリーラグビー部で主将を務め、優勝に貢献。Under23代表、学生日本代表、7人制ラグビー日本代表などを経験。2002年に現役引退し、2003年から指導者としてラグビーに関わる。2017年からはジャパンラグビートップリーグのキヤノン イーグルスのゼネラルマネージャーを務める。

9月20日からラグビーワールドカップ2019™日本大会(以下、RWC 2019)が始まります。開催国に世界中から多くのラグビーファンが訪れるビッグイベントですが、これまでの開催地は、発祥の地であるイングランドなどの伝統国や、ニュージーランド、オーストラリアなどの強豪国ばかり。それが今回はアジア初、しかも日本での開催ですから、考えるだけでワクワクします。開催都市では、関係者やボランティアの皆さんのご尽力で素晴らしい環境が着々と整えられていて、私も選手として出場したいと思うほどです。

今大会は、3連覇を狙うニュージーランドと2度の優勝経験がある南アフリカが予選プールでぶつかるなど、面白いカードが目白押しです。特に注目はプールC。イングランド、フランス、アルゼンチンは、トップ10(※)に入る実力国です。鋭いタックルを連発するトンガも侮れません。アメリカも7人制ラグビーでは世界トップクラスなので、ダークホース的存在。どの試合も気が抜けません。

RWC 2019は、国や地域ごとのプレースタイルの違いに注目しても楽しめます。南アフリカは大きな体格を生かしたシンプルなプレーが特徴ですし、ニュージーランドは個々の判断能力が高く、15人全員が攻撃をしてきます。オーストラリアはそれほど体格が大きくないため、スクラムやラインアウトなどから仕掛けて相手を崩していきます。フランスは、好不調の波が激しくやる気をなくすと途端に単調になることも。そんな中、日本は緻密で俊敏さを生かしたプレーが信条で、トレーニングを積み上げてフィジカルも強くなっています。その力を爆発させてくれればと、期待しています。

グラウンドでも客席でもノーサイドの文化

写真: ラグビーの試合

ラグビーは防具も付けずに選手が激しくぶつかり合う競技で、危険と隣り合わせでもありますから、常に相手への敬意と公平さが求められます。ラグビーを初めて観戦するなら、複雑なルールよりも、その精神を示す次の三つを知っておくとよいでしょう。

一つ目は、レフリー・リスペクト。レフリーのジャッジに異議申し立てはできますが、その際には紳士的な態度が求められ、不満な態度を示すことはありません。その姿勢は、レフリーにチームの意思を伝えることができるのはキャプテンだけという点にも表れています。

二つ目は、プレーでの公平さです。ボールがグラウンドの外に出たときやゲームを再開するとき、ラインアウトやスクラムに選手がボールを投げ入れますが、必ず両チームの真ん中へ投げ入れなければいけません。味方に向かって投げたら反則です。地面に倒れたら、人もボールも自由にするのも公平さの表れです。タックルで倒したら速やかに手を離しますし、ボールを持った選手が倒されて膝をついたらボールから手を離します。

また、敵陣に攻め込む際、ボールより先で待つことはできません。ボールを持った選手が常に先頭で、その後ろに味方の14人がいるわけです。ボールを持った選手は、後ろにいる味方を信じて勇気を持って前に進み、後ろのチームメートはその選手を全力でサポートするのです。

レフリーがプレーを止めた際は、こうした相手への敬意や公平さを欠いたプレーがあったのだと思えばいいでしょう。

三つ目はノーサイドの文化。選手はどれだけ激しくぶつかり合っても、試合が終われば敵味方なくたたえ合います。これは観客も同じです。客席は応援するチーム別に分かれることはなく、敵味方のファンが隣り合って座り、相手チームでもいいプレーには拍手を送ります。ラグビーはドリンキングカルチャーといわれるほど、試合があるとアルコールの消費量が上がりますが、飲みながら観戦する文化が育ったのは、相手への敬意と公平さが土壌にあるからかもしれません。

支えてくれる方々との交流が選手とチームを成長させる

RWC 2019では、世界中から一流のプレーヤーとラグビーファンがやって来ます。開催都市ではパブリックビューイングやイベントが行われるファンゾーンが設けられますので、試合会場以外でもラグビーやラグビーカルチャーに親しんでいただけたらと思います。

キヤノン イーグルスからは、庭井祐輔、アニセ サムエラ、田中史朗、田村優の4選手が代表候補になっています。チャンスを生かしてそれぞれの力を存分に発揮してほしいですし、多くの方に注目していただけたらと思います。

代表候補になっていない選手たちも、RWC 2019開催に向けたイベントやボランティア活動に参加することで、ラグビーを支えてくださっている方と直接触れ合う機会を得ています。それが自分たちのプレーを考えるきっかけとなり、コミュニケーション力や思考力が磨かれ、チームの成長にもつながっていきます。大会を経験した仲間と共に力をつけて、トップリーグでも優勝を目指します。

※2019年4月現在

ラグビーワールドカップ2019™日本大会 開催概要

画像:QRコード

世界の国と地域を代表する20のチームが、5チームずつ4組に分かれて全国12会場で予選プールを戦い、各組の上位2チームが決勝トーナメントに進出。44日間にわたって48試合が行われる。前回のイングランド大会は史上最多の247万人の入場者。「ラグビーワールドカップ2019 大会前経済効果分析レポート」によると、今大会の入場者数は150万~180万人、経済波及効果は4372億円と見込まれている。
公式サイト : https://www.rugbyworldcup.com/

  • プール戦

    画像:プール戦
  • 日本代表のプール戦

    画像:日本代表のプール戦

開催都市

画像:開催都市

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