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  • 2022.03.01

[Vol.16] 人々の心に自然保護の意識を芽生えさせた イエローストーン国立公園

画像: イエローストーン国立公園の「グランド・プリズマティック・スプリング」写真:gettyimages
七色に輝く全米で最大の熱水泉「グランド・プリズマティック・スプリング」

画像: 熱水泉を噴出する「オールド・フェイスフル・ガイザー」 写真:gettyimages
60~90分間隔で数十メートルの熱水泉を噴出する「オールド・フェイスフル・ガイザー」は、満を持してその時を待ちたい
画像: バイソン(野牛)の料理 写真:gettyimages
バイソンの料理は、国立公園周辺のレストランで気軽に食べられる

未来に継ぐべき価値あるものとして、1978年に最初の世界遺産が12件登録された。この世界遺産第1号の一つに、アメリカ西部のワイオミング州、アイダホ州、モンタナ州にまたがるイエローストーン国立公園がある。敷地のおよそ9割を占める森林、緑の草原、清流と滝がダイナミックな眺めを織りなす峡谷など、豊かな自然が広がる景色は彩りに富み、グリズリー(ハイイログマ)やハクトウワシ、ピューマといった希少生物が生息する。人知が及ばないその世界は、かつて開拓者たちの心に自然保護の意識を芽生えさせ、1872年には世界で初めて国立公園に指定されている。

総面積が日本の四国の約半分にも及ぶ広大な公園は、1日では回り切れないほどだが、そんな中でもじっくりと時間を取って回りたいのがガイザー(間欠泉)エリア。一帯は北米随一の火山地帯で、数百もの間欠泉が点在する。50メートルを超える高さまで噴出する場所もあり、その迫力に圧倒されるのはもちろん、地球が生きているという感慨を覚えるだろう。

まるで宝石のような鮮やかな色彩に見入ってしまうのは、直径約100メートルを超える「グランド・プリズマティック・スプリング」をはじめとする熱水泉だ。七色に輝くその姿は日差しの加減や四季の変遷で色合いを変える。熱水の温度によって生息するバクテリアの種類も変化し、それがこの色彩に影響するという科学的な説明を聞いてもなお、神秘を感じる。

散策の合間の食事は、一時期の絶滅危惧の状況から脱して牧場で飼育されるまでになった、バイソン(野牛)のステーキや煮込み料理を味わってもらいたい。脂身が少ない赤身肉は、噛みしめるほどにじゅわじゅわと旨味があふれる。

※新型コロナウイルスの感染拡大にともなう渡航・外出制限など、事前に最新情報をご確認ください。

キヤノン単独提供番組 「世界遺産」

毎週日曜午後6時よりTBS系列にて放送中の「世界遺産」。最高水準の映像技術によって世界遺産を記録し、未来に引き継いでいくことを目指しています。キヤノンの映像制作機器「CINEMA EOS SYSTEM」等を活用した高精細な映像で世界遺産の魅力を伝えています。時には4K/8Kで撮影した映像をお届けする回も。最高の映像でお届けする「世界遺産」をぜひご覧ください。
www.tbs.co.jp/heritage/

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