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トップ > ビジネスマナー [Vol.7] ビジネスで好印象を与える会話術
初対面の人はもちろん、ビジネスの場面であまり付き合いのない人との会話で困るのが「話題」である。天気の話は無難だが、展開できずに行き詰まる場合がほとんどだ。では、"展開しやすい話題"とは何だろうか。
「この時期はお忙しいですか?」は、会話のきっかけをつかむキラーワード。相手の答えがYESであれば「どんなことでお忙しいのですか?」、NOであれば「お忙しい時期は?」と、相手の答えから次の質問を見つけ出すことで話を展開していける。雑談の中から、相手の繁忙期をリサーチしたり、次のアポイントの日程を推測したりもできるため、一石二鳥である。
イマドキ マナー作法
初対面では名刺交換をするが、名刺は話題づくりに格好の素材だ。素早く隅々(すみずみ)までチェックしよう。例えば、相手の所属する部署を確認したら「ご担当部署は長いのですか?」。会社や店舗の住所が書いてあれば、「○○駅のどの辺りですか?」などと聞いてみるのも方法だ。そこから自分との共通項を探していくと、会話を膨らませやすくなり、相手との距離も一気に縮まるはずだ。
「政治」「宗教」「球団」ネタは、昔も今も初対面ではタブーな話題とされている。国際化が進む現代では、「国籍」に関する話題も避けた方が無難だ。「結婚」「子供」「年齢」についての質問は、男性でもNGと心得た方がいい。「休日の過ごし方」のような気軽な話題でも、プライベートなことには触れたがらない人もいる。相手が積極的に返してこなければ、仕事の話に切り替えた方がいいだろう。
雑談の本質は、相手のフィールド(相手が知っていること、関心のあること)に歩み寄ることにある。聞き役に徹し、話をうまく引き出したい。相手の思いや感情を受け止め、気持ちよく話をさせてあげられれば、その日の会話は大成功といえるだろう。
もっとも、相手に好印象を残すには引き際も肝心だ。「ではまたの機会に」「またご連絡します」など、「また」というワードが出たら、早々に話を切り上げるのがベターだろう。