カテゴリーを選択
トップ > ビジネスマナー [Vol.8] 食事とミーティングは別物と心得よ
仕事先の人や上司との会食は、ビジネスパーソンにはよくあるシーンだろう。昨今では昼食を共にする「ランチミーティング」も増えている。そこで忘れてはならないのが、「会食」や「ランチミーティング」の本来の目的は、親睦を深めることであって仕事の議論をすることではない、ということだ。会議は会議室で終わらせるのが理想的だが、「会議を兼ねた食事」が予想される場合は、個室を取るなどの配慮が必要である。レストランで資料を開いたりメモを取ったりしていたら、他の人の迷惑になりかねない。こちらが店選びをする際は、会食の目的を明確にしておこう。
イマドキ マナー作法
では、親睦を深めるための会食やランチミーティングで気を付けることは何か。"イマドキ"とはいえ、食事中にスマートフォンを扱うのはご法度。飲食店では鞄の中にしまっておこう。その他、「ナプキンは折り目を手前に二つ折りにして膝に置く」といった食事の基本マナーも大切だが、何より重要なのは「楽しい場にする」ための相手への気遣いである。それにはまず、食べる速度を相手に合わせること。注文時には同じ料理を選ぶのが正解だ。また、会の初めは楽しい会話から。和やかな雰囲気をつくれれば、信頼関係も築きやすい。自分が一方的に話すのではなく、人に話を振るなどして全員が会話に参加できるよう気を配ろう。食べ物を口に入れたまま話すのは厳禁ゆえ、人に話を振るときもタイミングを計りたい。
「おいしそうに食べている姿」は、誰が見ても気持ちがいい。背筋をすっと伸ばして食べる姿は品良くおいしそうに見えるもの。姿勢には十分に注意しよう。食事の場では、音を立てたり髪の毛をかき上げたりといった、ちょっとした振る舞いが相手に不快な思いをさせることもある。そうした"自分の癖"がマナー違反になることは、なかなか自覚しづらいもの。ナイフやフォークの使い方といった基本マナーを学ぶ意味でも、会食にも利用できる飲食店を訪れ、場数を踏んで慣れておくと安心だ。