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トップ > フォトなび [45] 夏の風物詩を写真で表現する
季節を写真で表現するとき、その時季ならではの風物詩を被写体にするという方法があります。夏なら海水浴や風鈴、ひまわりなど。その際に意識したいのが"視点"です。撮りたいものだけに注目するのではなく、離れた位置から全体の情景も確認して撮影しましょう。
例えば海で遊ぶ子どもを撮影する場合、主役となる子どもに寄った写真になりがちですが、あえて離れた場所から広い空や海まで入れてみましょう。ありがちな記録写真とはひと味違った、夏の雰囲気を感じさせるおしゃれな写真になります。
1枚目の、赤い浮き輪を付けた子どもが海に入ろうとしている写真はその一例です。ここでは空と海の比率を意識し、雲一つない晴天が分かるよう空の割合を多くして、夏の海ならではの開放感を表現しました。このように、見せたい順番に応じて、比率を調整してみましょう。余計な人や物が入らない構図を考えるのもポイントです。
2枚目の写真は、風鈴祭りで見つけたパンダの風鈴を主役にしたものです。似たようなガラスの風鈴が並ぶ中で"仲間はずれ"を探して被写体にすると、パッと目にとまる写真になります。この場合も、パンダの風鈴に寄って撮るだけでは普通の写真になってしまうため、風に揺れた短冊が顔を半分隠す瞬間を狙いました。すると、パンダがカメラを見つけてこちらをのぞいているようにも感じられる、ストーリー性のある写真になりました。撮影したのは強い昼の光が差す午前11時ごろですが、実際の見た目よりさわやかな空気感を表現できるよう、露出を少し明るく調整しました。
「EOS Kiss M2」では、ピクチャースタイルを「ニュートラル」に設定すると、夏の強い光でも柔らかく表現できます。ぜひ雰囲気づくりを楽しんでください。
いつもと違うひまわりの写真を撮りたい場合は、ホワイトバランスを「白熱電球」モードに設定してみましょう。青みが増すため緑色の葉がエメラルドグリーンになり、アート作品のような雰囲気に。植物や森など濃い緑色の被写体を撮るときは、試してみましょう。「EOS Kiss M2」なら画面にタッチするだけで簡単に操作できます。