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トップ > フォトなび [48] 子どもの自然な表情を瞬時に捉える

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  • 2022.03.01

[48] 子どもの自然な表情を瞬時に捉えるEOS学園講師:小澤太一さん

子どもを撮影するとき、"カメラに向かってピースサイン"が定番になっていませんか? 子どもの魅力は、普段の何気ない表情や動きにこそあるもの。生き生きと輝いている一瞬をカメラで捉えましょう。

そのためには、まず子どもに自由に動いてもらいながら撮影することが大切です。なぜなら、カメラ目線でポーズをとるより、カメラを意識していないときの方が自然な表情になるからです。初めはぎこちなくても、撮影者が時間に余裕を持ってじっくり向き合えば、表情も変わってきます。ここでポイントになるのが、シャッタースピードをできるだけ速く設定すること。1枚目の写真はキックボードで遊んでいるときの一コマですが、標準の設定では動きについていけません。「EOS Kiss M2」の場合は、最速の1/4000秒に設定するのがお薦めです。

また、子どもより低い目線で撮影すると、かっこ良さが際立ちます。大人の目線で撮るとレンズが下を向いてしまうため、背景が地面になりがちです。子どものおへそくらいの高さから撮影すれば、空や木といった背景まで上手におさまります。

  • 写真:子どもがキックボードで遊んでいる時の一コマ ▲ 「EOS Kiss M2」に搭載されたバリアングル液晶モニターを使えば、ローアングルからの仕上がりを客観的に確認でき、撮影しやすい
  • 写真:旅先で有名なしだれ桜とお寺を背景にして撮影した写真 ▲ 単焦点レンズを使用し、背景のお寺をボカしすぎないように残した。その場所の雰囲気をさりげなく入れると、写真を見返したときに記憶が色濃くよみがえる

子どもを撮影するシーンは、旅先でもよくあるのではないでしょうか。主役である子どもを意識しながら、いつ、どこに行ったのかも分かるように背景を選びましょう。2枚目の写真は、春に山梨県の身延山に旅したときの一枚です。有名なしだれ桜とお寺を背景にして、その場所の雰囲気も残すように意識しました。記録写真とは違う印象的な一枚にしたいなら、単焦点レンズを使って絞りを開くと、背景がほどよくボケた写真になります。

その瞬間にしかないストーリーを永遠のものにできるのが、写真の素晴らしさです。カメラの機能も活用して、子どものすてきな一瞬を捉えてください。

何気ない日常の中で面白さを発見する

写真:家の二重窓の間に入り込んだ娘を撮影したもの カメラを向けたら窓の映り込みに気付いた。子どもらしい好奇心も感じられる

の写真は、家の二重窓の間に入り込んだ娘を撮影したものです。窓ガラスに顔が映り込んで、人が3人いるようにも見える、面白い写真になりました。慣れ親しんだ場所でも写真を撮ってみると、楽しい発見があるもの。いつでもすぐに撮影できるよう、カメラを身近に置いておくことも大切です。

「楽しいフォトライフのためのEOS学園」
EOS学園は、多くの方に写真の楽しさを知ってもらい、表現の可能性を広げるための写真教室です。プロの写真家を講師に招き、講義と実習による講座を東京校、名古屋校、大阪校、オンラインにて開催。入門コースから上級者向けコースまで、レベルに合わせて多彩な講座をご用意しており、オンライン講座では場所を選ばず、実際に教室で教わっている感覚で学ぶことができます。最新の開講情報はキヤノンのホームページでご確認ください。(※一部講座を除く)

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