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トップ > フォトなび [48] 子どもの自然な表情を瞬時に捉える
子どもを撮影するとき、"カメラに向かってピースサイン"が定番になっていませんか? 子どもの魅力は、普段の何気ない表情や動きにこそあるもの。生き生きと輝いている一瞬をカメラで捉えましょう。
そのためには、まず子どもに自由に動いてもらいながら撮影することが大切です。なぜなら、カメラ目線でポーズをとるより、カメラを意識していないときの方が自然な表情になるからです。初めはぎこちなくても、撮影者が時間に余裕を持ってじっくり向き合えば、表情も変わってきます。ここでポイントになるのが、シャッタースピードをできるだけ速く設定すること。1枚目の写真はキックボードで遊んでいるときの一コマですが、標準の設定では動きについていけません。「EOS Kiss M2」の場合は、最速の1/4000秒に設定するのがお薦めです。
また、子どもより低い目線で撮影すると、かっこ良さが際立ちます。大人の目線で撮るとレンズが下を向いてしまうため、背景が地面になりがちです。子どものおへそくらいの高さから撮影すれば、空や木といった背景まで上手におさまります。
子どもを撮影するシーンは、旅先でもよくあるのではないでしょうか。主役である子どもを意識しながら、いつ、どこに行ったのかも分かるように背景を選びましょう。2枚目の写真は、春に山梨県の身延山に旅したときの一枚です。有名なしだれ桜とお寺を背景にして、その場所の雰囲気も残すように意識しました。記録写真とは違う印象的な一枚にしたいなら、単焦点レンズを使って絞りを開くと、背景がほどよくボケた写真になります。
その瞬間にしかないストーリーを永遠のものにできるのが、写真の素晴らしさです。カメラの機能も活用して、子どものすてきな一瞬を捉えてください。
右上の写真は、家の二重窓の間に入り込んだ娘を撮影したものです。窓ガラスに顔が映り込んで、人が3人いるようにも見える、面白い写真になりました。慣れ親しんだ場所でも写真を撮ってみると、楽しい発見があるもの。いつでもすぐに撮影できるよう、カメラを身近に置いておくことも大切です。