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トップ > フォトなび [50] 初夏の緑の美しさを表現する

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  • 2023.06.01

[50] 初夏の緑の美しさを表現するEOS学園講師:白井厚さん

夏本番へと向かう初夏の緑には、この時期にしかない力強さがあります。そしてよく見ると、木によって葉の濃淡や色味の違い、枝ぶりの面白さなど、さまざまな点に気付くはずです。印象に残る写真を撮るなら、自分の心を捉えたものは何か、「写真の主役」を探すところから始めましょう。

1枚目の作品は、近所で見つけた風景です。一見普通の枝葉ですが、光で透けた葉脈や、左右対称な葉の並び方が面白く、思わずシャッターを切りました。持ち運びしやすい小型のAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したカメラは、こうした散歩をしながらの被写体探しには最適です。

  • 写真:初夏の葉の写真 ▲ 太陽の位置が高い初夏は自然と視線も上がり、高い所にある被写体が目に留まりやすい。見上げたことで逆光となり写真が暗くなる場合は、露出をプラスに補正すると透明感のある作品になる
  • 写真:長野県・阿寺(あてら)渓谷で撮影した滝 ▲ 長野県・阿寺(あてら)渓谷で撮影。複数の被写体を撮る際は光が当たっている方を主役に。主役と脇役がはっきりすると、各々どれくらいの分量で写真に入れるべきか明確になり構図を決めやすい

仕上がりの印象は、時間帯による光線の違いによって大きく変わります。ぐんぐん成長する初夏の緑を表現するなら、お薦めは正午前後。光が最も力強さを増す時間なので、輝くような緑が収められます。

色味をよりはっきりと表現したい場合は、カメラをあらかじめ「風景モード」に設定しておきましょう。緑や青空を鮮やかに撮りたいと思ったときに有効です。

緑だけでは絵づくりが単調になってしまう場合は、主役を引き立てる「効果的な脇役」を探しましょう。川や滝などの水の流れ、遠くに見える山間の村々などもアクセントとして活躍します。2枚目の作品は、日の光を受けた緑を、滝を脇役にして収めました。背景が真っ暗だと少々面白みに欠けますが、そこに滝があることで作品として魅力ある一枚に仕上がっています。日なたの緑と日影の滝、両方を捉えるために、ちょうどいい露出を探りながら撮りました。

初夏の緑を撮影したいと思ったら、まずは自宅の周りで、気になる被写体を探してみましょう。撮影にルールはありません。自分が「撮りたい」と思った気持ちを大切に、楽しんでみてください。

縦位置の「放射線構図」でまっすぐ伸びるブナを表現

写真:ブナ林を「放射線構図」で収めた一枚 高木なら見上げる、幼木なら近づいて撮るなど、被写体次第でアングルを工夫しよう

基本的な構図を頭に入れておくと、絵づくりのヒントになることも。これは、ブナ林を「放射線構図」で収めた一枚。空に向かってまっすぐ伸びるブナの特性を表現するため、幹の下の方から見上げて撮影しました。この写真では木の高さを強調するために縦位置にしましたが、森の広がりを見せるなら横位置が効果的です。

「楽しいフォトライフのためのEOS学園」
EOS学園は、多くの方に写真の楽しさを知ってもらい、表現の可能性を広げるための写真教室です。講師は第一線で活躍するプロの写真家。入門コースから上級者向けコースまで、撮影スキルに応じた多彩な講座をご用意しています。受講は、東京校、名古屋校、大阪校の教室、またはオンラインで。最新の開講情報はホームページをご覧ください。(※一部講座を除く)

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