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  • 2016.04.25

[24] モノクロ写真を撮るEOS学園講師:諏訪光二さん

今回のテーマは、「モノクロ撮影」です。旅先で目にした風景や人をモノクロで撮影すると、カラーでは表現できない独特の空気感が出ます。見る人それぞれの感性で“色”を想像するため、リアリティーや質感も生まれます。

  • いつもの写真
  • 気を付けて!

    ▲手前に明るい色の草花や奥に白っぽい船を入れると、“主役”の富士が霞んで、ぼやけた印象になる

good!

▲背景に見える富士の冠雪がハイライトになり、陰影がついて船の臨場感が高まっている

まずはカラー撮影の場合とは頭を切り替え、「今日はモノクロで撮ろう」と決めて臨むことが肝心です。ポイントは、ただ明るい場所ではなく、光と陰の両方がある場所を狙うこと。「good!」の写真では、背景に見える富士の冠雪がハイライトになり、陰影がついて臨場感のある写真に。主役にしたい被写体よりも明るいものを画面に入れないことも大切です。「気を付けて!」の写真のように、手前に明るい色の草花や、遠くに白っぽい船を入れると“脇役”が目立ち過ぎ、“主役”の富士が霞んでしまいます。

EOS M3の「クリエイティブアシスト」機能を使えば、仕上がりをイメージしにくいモノクロ写真も、モニターで確認しながら撮影できるので便利です。

  1. ①モードダイヤルを〈〉に合わせ、「クリエイティブアシスト」を起動。[図1]
  2. ②画面右側の項目から「モノクロ」を選び、「BW 白黒」に設定。「メニュー」ボタンで撮影画面へ。[図2]
  3. ③シャッターボタンを押します(このとき、画面を見ながら設定を変えることもできます)。[図3]
  • 写真:三菱鉛筆「ユニ」
    [図1]モードダイヤルを〈〉の「クリエイティブアシスト」に合わせ、「設定」ボタンを押す
  • 写真:トンボ鉛筆「8900」
    [図2]「モノクロ」を選び、コントローラーホイールもしくは画面タッチで「BW 白黒」に設定。「メニュー」ボタンで撮影画面へ
  • 写真:天然ゴム製の消しゴム
    [図3]撮影画面で、構図や実際の仕上がり具合を確かめながら撮影できる

モノクロ撮影で、普段と違った写真の楽しみ方に挑戦してみてはいかがでしょうか。

露出ワークで違った印象に

写真:露出ワークで違った印象に

露出をマイナスにすることで、ボートのエッジのハイライトが美しくメリハリある写真に
同じ被写体でも露出の選び方によって、ハイライトが際立ったメリハリある写真から、全体的に明るく柔らかな写真まで、さまざまな印象に仕上げられます。撮影時にモニター画面を見ながら、露出補正ダイヤルを回して、自分のイメージに近づけましょう。

楽しいフォトライフのためのEOS学園
EOS学園は、多くの方に写真の楽しさを知ってもらい、表現の可能性を広げるための写真教室です。プロの写真家を講師に招き、講義と実習による講座を東京校、名古屋校、大阪校で開催。基礎コースから上級者向けコースまで、レベルに合わせて多彩な講座が選べます。モノクロ撮影などの「テーマ別講座」は同校で開講中。
詳細はホームページまで。(※一部講座を除く)

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