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トップ > フォトなび [32] アングルを変えて撮る
見慣れた風景を撮影する場合でも、少し目線を変えるだけで、普段とは違った表情を切り取ることができます。例えば雨の日の街並みですが、「good!」のお手本の写真は通りに面した花屋の照明が雨にぬれた歩道に反射して輝いていることに気付いて撮影したものです。店から少し離れた場所で、地面スレスレまでカメラを下げてシャッターを切ると、目の高さから撮影したものとは印象の異なる写真になりました。
▲ 花屋の写真を撮ろうとすると、花を中心に真正面から撮影しがち。普段目にしている風景と似たような写真にとどまった
▲ ローアングルで撮影すると前景まで写り込み、印象的な雰囲気の写真に。さらに広角レンズを使ったことで、遠近感が強調されると同時に夕刻の青い空まで画面に入り、色のアクセントに
このように、低い位置にカメラを構えて撮影をする方法を「ローアングル撮影」と呼びます。特長は、風景の「前景」として手前にあるものが写り込むこと。光を反射した歩道のほか、空や雲が写っている水たまりなども面白いでしょう。こうした前景をうまく利用すると、なじみの風景も違って見えます。さらに、ローアングルで撮影する際には上方から降り注ぐ光をアクセントにするのも良いでしょう。「good!」のお手本では光線をくっきりさせるために、絞り値を大きめ(F6.3)に設定しました。
ローアングル撮影をより際立たせるのが広角レンズです。広角レンズを使うと地面から空までを1枚の写真に収めることができます。さらに標準レンズより遠近感も強調されて、作品にめりはりが加わります。
どんなカメラでもローアングル撮影は可能ですが、ファインダーをのぞき込まずに撮影できる、背面液晶を備えた小さくて軽いカメラが最適です。チルト式モニターを備えたミラーレスカメラ「EOS M100」ならさまざまなアングルの撮影を気軽に試すことができます。
ビルの展望台から斜め下に(模型を)見るような角度で街を見下ろす「ハイアングル」で撮影しました。効果をさらに高めるため、「EOS M100」のクリエイティブフィルターの一つ「ジオラマ風」を適用しています。街がミニチュアのように見え、雰囲気のある写真になりました。