カテゴリーを選択

トップ > フォトなび [36] ISO感度を調整し、素敵な写真を撮る

  • Twitter
  • Facebook
  • フォトなび
  • 2018.12.01

[36] ISO感度を調整し、素敵な写真を撮るEOS学園講師:門井ゆりかさん

肌寒くなるこの時期、室内でのイベントも増え、部屋の中で写真を撮る機会も多くなるでしょう。きれいな飾り付けや料理など、この時期ならではの魅力的な被写体を印象的に撮影したくなるもの。でも、室内が暗い中で実際に撮影してみると、イメージした写真に仕上がらないことも少なくありません。

では、素敵な写真を撮るにはどうしたらよいでしょう。暗くて光の量が少ないならストロボを使えばいいと考えるかもしれません。ところが、ストロボを使用すると光の当たり方で明暗差が強くなってしまったり、青白い写真になったりすることもあり、被写体の雰囲気を壊してしまいがちです。さらに室内は思ったよりも暗いことが多く、思わぬ「手ブレ」に悩まされてしまうことも。そこで注目したいのが「ISO感度」です。

ISO感度とは、カメラの「光に対する敏感度」のこと。このISO感度を高めに設定すると、カメラが光をより敏感に感じ取るようになるため、ストロボを使わなくてもシャッタースピードを速く設定でき、手ブレを抑えることができるのです。

  • いつもの写真 ▲ 「Av(絞り優先)」モードでISO感度をオートに設定し、ストロボを使用。近くの物に光が強く当たり、温かみが損なわれてしまった
  • good! ▲ 「Av」モードでISO感度を3200に設定。シャッター速度は1/100秒になった。ストロボを使うことなく、室内でも被写体の雰囲気を残し、立体感のある1枚に

「good!」のお手本の写真は、小型かつ軽量で持ち運びしやすいミラーレスカメラ「EOS Kiss M」で、「Av(絞り優先)」モードにしてISO感度を3200に設定したことで、被写体の雰囲気を残したまま温かみを感じさせる1枚になりました。ISO感度の設定ができる「Pモード」に設定して撮影するのもお勧めです。手ブレが起きていないかなどを確認しながら、実際に撮影してISO感度を上下してみましょう。このとき、ISO感度をあまり高い数値に設定すると、シャープさが失われたり、ノイズによるざらつきが目立つようになったりしますので、高くても6400までを目安とするのがよいでしょう。

単焦点レンズを使えば高い描写とボケを表現

写真:料理写真 F値の小さな大口径・単焦点レンズで、室内でも明るく撮影。背景をボカし被写体をはっきり

ミラーレスカメラ「EOS M」シリーズ用の交換レンズとして9月に発売された「EF-M32mm F1.4 STM」は、F1.4のとても明るいレンズ。料理や小物などの被写体の雰囲気をそのままに、ぐっと迫った撮影を可能にします。美しいボケと高い描写の豊かな表現力を楽しむことができます。

「楽しいフォトライフのためのEOS学園」
EOS学園は、多くの方に写真の楽しさを知ってもらい、表現の可能性を広げるための写真教室です。プロの写真家を講師に招き、講義と実習による講座を東京校、名古屋校、大阪校で開催。基礎コースから上級者向けコースまで、レベルに合わせて多彩な講座が選べます。テーブルフォトなどのテーマ別講座も同校で開講中。また、いつでもどこでも気軽に受講できる写真教室「EOS学園オンライン」も開講しています。
詳細はホームページまで。(※一部講座を除く)

C-magazine サイト トップページに戻る

PDFで閲覧する場合は、デジタルアーカイブスへ

このページのトップへ