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トップ > フォトなび [39] 光の当たり方と効果を意識して撮る

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  • 2019.09.01

[39] 光の当たり方と効果を意識して撮るEOS学園講師:出水惠利子さん

同じ被写体を同じ場所で撮影しても、光の角度や強さによって写真の仕上がりは大きく変わります。まずは、あれこれ迷わずシャッターを切ることが大切です。その画像を確認してみて、自分の撮りたいイメージでなかった場合は、光の向きを意識してみるようにしましょう。

光の当たり方は、大きく分けて「順光」と「逆光」があります。順光は、被写体の正面から光が当たっている状態のこと。逆光は、被写体の後ろから光が当たっている状態をいいます。

  • 写真:御射鹿池の朝の風景 ▲ 長野県にある御射鹿池(みしゃかいけ)の朝の風景。多彩に色づく木々など、色彩やかに表現するため順光で撮影した。斜めに当たる朝の光は、立体感も表現しやすい
  • 写真:夕日を正面に捉え、逆光を利用 ▲ 夕日を正面に捉え、逆光を利用した1枚。人物や雲、手前の岩場がシルエットになることで、一つの風景として溶け込む。赤く焼けた空とのコントラストが印象的

順光は、被写体に直接光が当たるため、光が当たっている部分の色や形がはっきり出るという特徴があります。目にした色をしっかり表現したい場合は、順光で撮影するようにしましょう。また、記録として残したいときなどにも適しています。

一方、逆光は雰囲気のある写真を撮りたい場合などに適しています。例えば2枚目のお手本の写真のように、風景の一部として人物をシルエットで入れるなど、アーティスティックな作品に仕上げることができます。一方で、レンズに対し光が直接入るため、被写体が暗くなりがちです。そんなときはストロボを使用し、背景と手前の明るさを同じにしてみましょう。

より立体感のあるドラマチックな写真を撮るなら、太陽がほぼ真上に位置する昼間を避けて、被写体に斜めから光が当たる「斜光」で撮影できる朝や夕方に撮影してみましょう。また、秋は特に光が柔らかく、木陰など、光が一様でない場所を見つけて撮影してみると、情緒ある美しい写真を撮ることができます。同じ風景でも光の角度が違うだけでさまざまな表情を見せてくれます。時間をかけて光の変化を感じてみるのも、撮影の醍醐味(だいごみ)の一つではないでしょうか。

光の量を補正して自分で明るさを変える

写真:光の量を補正 同じシーンで露出を変えて3枚撮影してみると、自分の明るさの好みが分かるように

順光や逆光の撮影に慣れてきたら、次は露出(光の量)を補正してみましょう。「EOS Kiss M」では、-3段から+3段の範囲で補正が可能。Pモードを選択し、背面の露出補正ボタン(+-のマーク)で露出を設定。+側に補正すると明るく、-側に補正すると暗くなります。

「楽しいフォトライフのためのEOS学園」
EOS学園は、多くの方に写真の楽しさを知ってもらい、表現の可能性を広げるための写真教室です。プロの写真家を講師に招き、講義と実習による講座を東京校、名古屋校、大阪校で開催。基礎コースから上級者向けコースまで、レベルに合わせて多彩な講座が選べます。風景、マクロ表現などのジャンル別講座なども同校で開講中。また、いつでもどこでも気軽に受講できる写真教室「EOS学園オンライン」も開講しています。
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