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トップ > フォトなび [40] 色を調整し表現の幅を広げる
旅先で出合った風景などを撮影するとき、ぜひ意識してほしいのがホワイトバランスです。ホワイトバランスとは、電球や太陽光などの光源により被写体に色が付いてしまい、カメラがそのままの色で仕上げてしまうことを避けるため、白いものを白く写す色補正機能のこと。例えば白熱灯の室内では、白い洋服が黄色っぽく写りますが、ホワイトバランスを調整することで、洋服を実際の白色に近づけることができます。
「EOS Kiss M」には光源の状態に合わせて自動で補正する「オートホワイトバランス(AWB)」という機能があります。まずはAWBで撮影し、どんな色になるか試してみましょう。
イメージしていた色にならない場合は、自分でホワイトバランスを調整します。このとき知っておきたいのが、光の色を数値化した色温度で、ケルビン(K)という単位を使います。2500Kから1万Kまで設定でき、数値を小さくすると青みが増しクールな雰囲気に、数値を大きくすると赤みが増し、温かみのある写真になります。
色温度の違いを体感するには、風景写真を撮ってみると分かりやすいでしょう。特に色が濃く出やすい朝や夕方がお薦めです。例えば、冬の朝の風景を撮影する場合、朝日の暖かさを表現したいなら色温度を高くし、太陽光の色を強調させます。反対に寒さを表現したいなら色温度を下げます。
撮影前に自分で色温度を設定するのが難しい場合は、まず「白熱電球」(約3200K)と「日陰」(約7000K)の2種類の設定で撮影してみてください。色の変化が大きく出るので、ホワイトバランスの感覚をつかみやすくなるはずです。
自分がどう表現したいかに合わせてホワイトバランスを調整することで、より印象的な写真に仕上げることができるでしょう。
ホワイトバランスの感覚がつかめてきたら、人物撮影や風景写真など、シーンに合わせて思い通りに設定できる「ピクチャースタイル」を変えて撮影してみましょう。お薦めは風景モード。空の青や木々の緑などを色鮮やかに表現し、景色から受けた感動を強く印象付ける仕上がりになります。