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トップ > フォトなび [42] 視覚から"涼"を伝える

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  • 2020.06.24

[42] 視覚から"涼"を伝えるEOS学園講師:佐藤かな子さん

瑞々しいゼリーや氷がたっぷり入ったドリンクなど、涼しさを感じさせる食べ物や飲み物は、夏ならではの被写体です。見た目から暑さを和らげてくれるような"涼"を写真で表現するときは、"透明感"と"色のトーン"を意識することが大切です。

透明感は、自然光を利用すると上手に写し出すことができます。自宅で撮影するなら、日当たりの良い窓際などがお薦めです。また、カフェなどで撮影する場合には、窓側の席を選ぶとよいでしょう。時間帯は、自然光が強く入り込む昼前後が狙い目です。

しかし、ここで気を付けたいのが、光の入り方。被写体に対して、やや後方から光が当たるように位置を調整するのがポイントです。手前に影ができて暗くなってしまう場合には、被写体の正面にレフ板代わりに白い紙を置いて光を当てると、影の部分が明るくなります。カフェで撮影するなら、白いナプキンやメニュー表で代用できます。また、白い紙の代わりに鏡を置くとギラッとした強い光になり、真夏の雰囲気を表現できます。

ピントを合わせるところに迷ったときは、自分がきれいと感じた部分にフォーカスしましょう。例えばグラスの縁に合わせてみたり炭酸の泡に合わせてみたり、いろいろ試してみると新たな発見があり、楽しさも広がります。

  • 写真:青のガラス ▲ 赤いさくらんぼがアクセントになり、青のガラスをより一層美しく見せる。皿の下に敷いているのは、夏の強い光に映えるシルバーのマット。イメージに合わせて色や道具を足すことで、涼しさを感じさせる表現が可能に
  • 写真:湧き上がる泡にフォーカスすることで爽やかさが際立つ ▲ 被写体全体を写そうとすると、説明的な写真になりがち。シュワシュワと湧き上がる泡にフォーカスすることで爽やかさが際立ち、より印象的に

次に意識したいのが、色のトーンです。涼しげな印象に仕上げるなら、被写体を寒色(青)系でそろえましょう。全てを青にしてしまうと沈んだ印象になるので、赤や黄色などアクセントカラーをプラスして、青の色彩がより映えるようにします。

「EOS M200」なら、ピクチャースタイルの設定を「風景」モードにすると青をきれいに写すことができます。青味の微調整には、ホワイトバランスのマニュアル補正もお薦めです。色を確認しながらタッチパネルで簡単に調整できるので、ぜひ挑戦してみてください。

単焦点レンズを活用し被写体に接近する

写真:単焦点レンズを活用し被写体に接近する 単焦点レンズで被写体に寄ることで、シャープさと柔らかいボケ味のある一枚に

小物撮影には焦点距離が固定された単焦点レンズがお薦めです。被写体との距離が近くなるほど背景がボケやすくなるという特徴があり、初心者でもきれいなボケ味のある写真を撮影できます。「EOS M200」はレンズ交換も簡単に行えます。

「楽しいフォトライフのためのEOS学園」
EOS学園は、多くの方に写真の楽しさを知ってもらい、表現の可能性を広げるための写真教室です。プロの写真家を講師に招き、講義と実習による講座を東京校、名古屋校、大阪校で開催。入門コースから上級者向けコースまで、レベルに合わせて多彩な講座が選べます。
詳細はホームページまで。
※EOS学園は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い休講しております(2020年6月現在)

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