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トップ > フォトなび [42] 視覚から"涼"を伝える
瑞々しいゼリーや氷がたっぷり入ったドリンクなど、涼しさを感じさせる食べ物や飲み物は、夏ならではの被写体です。見た目から暑さを和らげてくれるような"涼"を写真で表現するときは、"透明感"と"色のトーン"を意識することが大切です。
透明感は、自然光を利用すると上手に写し出すことができます。自宅で撮影するなら、日当たりの良い窓際などがお薦めです。また、カフェなどで撮影する場合には、窓側の席を選ぶとよいでしょう。時間帯は、自然光が強く入り込む昼前後が狙い目です。
しかし、ここで気を付けたいのが、光の入り方。被写体に対して、やや後方から光が当たるように位置を調整するのがポイントです。手前に影ができて暗くなってしまう場合には、被写体の正面にレフ板代わりに白い紙を置いて光を当てると、影の部分が明るくなります。カフェで撮影するなら、白いナプキンやメニュー表で代用できます。また、白い紙の代わりに鏡を置くとギラッとした強い光になり、真夏の雰囲気を表現できます。
ピントを合わせるところに迷ったときは、自分がきれいと感じた部分にフォーカスしましょう。例えばグラスの縁に合わせてみたり炭酸の泡に合わせてみたり、いろいろ試してみると新たな発見があり、楽しさも広がります。
次に意識したいのが、色のトーンです。涼しげな印象に仕上げるなら、被写体を寒色(青)系でそろえましょう。全てを青にしてしまうと沈んだ印象になるので、赤や黄色などアクセントカラーをプラスして、青の色彩がより映えるようにします。
「EOS M200」なら、ピクチャースタイルの設定を「風景」モードにすると青をきれいに写すことができます。青味の微調整には、ホワイトバランスのマニュアル補正もお薦めです。色を確認しながらタッチパネルで簡単に調整できるので、ぜひ挑戦してみてください。
小物撮影には焦点距離が固定された単焦点レンズがお薦めです。被写体との距離が近くなるほど背景がボケやすくなるという特徴があり、初心者でもきれいなボケ味のある写真を撮影できます。「EOS M200」はレンズ交換も簡単に行えます。