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トップ > フォトなび [43] 街中で冬らしさを捉える

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  • 2020.12.01

[43] 街中で冬らしさを捉えるEOS学園講師:門井ゆりかさん

街中で冬らしい写真を撮りたくなったとき、どんなシーンや風景にレンズを向けるとよいでしょうか。例えば、凍てつく空気の雰囲気を撮りたいと思っても、行き交う人や車がいない街中では捉えづらく、寂しさが際立つ写真になってしまいます。そんなときは、ショップのウインドーからこぼれるオレンジ色の明かりなど、寒い季節だからこそ感じられる温もりに目を向け、冬らしい小物を被写体にしてみてはいかがでしょうか。

ここでまず意識したいのが、被写体の切り取り方。1枚目の作品のようにリースは冬の定番アイテムですが、リースが飾られている店全体を入れると、どうしても説明調な写真になってしまいます。しかし、リースにぐっと近づくと被写体の表情が豊かになり、自分らしい表現を匂わせることができます。このとき、やみくもにカメラを動かして切り取ればよいというわけではありません。まずは被写体のポイントを決め、その部分を中心に切り取ってみましょう。1枚目の写真は、松ぼっくりがポイントになるように構図を決めて近づき、撮影しています。

  • 写真:店頭に飾られているリースを、松ぼっくりを中心に切り取った写真 ▲ 店頭に飾られているリースを、松ぼっくりを中心に切り取った
    1枚。レンズは望遠側にして、店の中の暖色系の光が玉ボケになるくらいまで被写体に近づき、大きく切り取った
  • 写真:マフラーを巻いた女性が背景の赤い実の写真 ▲ マフラーを巻いた女性が、ポイントとなる被写体の背景のちょうどよい位置に来るのを待って撮影。人物が加わることで温もりが増し、ストーリー性のある作品に

もう一つ大切なのが、背景を意識すること。背景は被写体に近づくほどボケますが、光や素材感など、冬ならではの温かい雰囲気を効果的に取り入れることができます。1枚目のリースの写真は、暖色系の光を玉ボケで入れてアクセントにしました。2枚目の写真は赤い実を主役にしていて、背景にマフラーを巻いた女性を入れています。マフラーのモコモコした感じが加わることで、より冬らしさを感じられるようになりました。

写真を撮り始めのころは主役にばかり目を向けがちですが、背景とのバランスを意識することで、自然にどこから撮ればよいかも分かるようになってきます。ファインダーに入ってくるもの全てのバランスを考慮して、シャッターを切ってみましょう。

人物が入る街の風景は後ろ姿や足元を狙う

写真:人物が入る街の風景は後ろ姿や足元を狙う シャッター速度を遅くして人物の足元の動きを捉えると、街の動感も表現できる

人物を入れたスナップを街で撮ろうとすると、新型コロナウイルス対策の影響で、どうしてもマスク姿の人が目立ってしまいます。そんなときは、後ろ姿や足元を捉えたり、シャッター速度を遅くして動く人物をぶらしたりすると気にならなくなります。「EOS M200」なら、Tvモードでシャッター速度を設定できます。

「楽しいフォトライフのためのEOS学園」
EOS学園は、多くの方に写真の楽しさを知ってもらい、表現の可能性を広げるための写真教室です。プロの写真家を講師に招き、講義と実習による講座を東京校、名古屋校、大阪校で開催。入門コースから上級者向けコースまで、レベルに合わせて多彩な講座が選べます。風景、マクロ表現などのテーマ別講座なども同校で開講中です。
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