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トップメッセージ

キヤノンマーケティングジャパン株式会社
代表取締役社長 社長執行役員
足立 正親

近年、私たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化し、自然災害や新たな感染症への対応など、克服しなければならない地球規模の社会・環境課題が山積しています。

そうした中、SDGsへの注目度が年々高まっていることが表しているように、企業に対して「本業を通じた社会課題の解決」がますます期待されるようになりました。社会・環境への貢献と事業戦略との一体化がより一層重要になっていることを感じています。経営幹部の間でも、SDGsやESGを経営に取り入れることの重要性、社会とともにサステナブルな成長を遂げていくことの意義が再認識されています。

私たちキヤノンマーケティングジャパングループは、キヤノングループの企業理念「共生」のもと、事業を通じて社会課題を解決するとともに、サステナブルな社会づくりに貢献することを目指してきました。2021年4月に発表した長期経営構想の中では、「社会・お客さまの課題をICTと人の力で解決するプロフェッショナルな企業グループ」をビジョンとして掲げています。

例えば、人手不足の解消と生産性向上を目指した働き方改革、さらに新型コロナウイルスの感染拡大などを背景に、テレワークの促進やサテライトオフィスの設置などが加速し、それらを支えるITへの需要がさらに高まっています。私たちは、ITソリューションとキヤノン製品の連携によるトータルサポートを通じて、高度化・多様化するITニーズにも対応した、高付加価値ビジネスの提供を行っていきます。

また、地震や洪水、台風、津波など、突発的な自然災害は予測することが困難で、近年、その脅威はさらに増しています。私たちは、深刻な被害への対応策として、キヤノンの祖業であるカメラの光学技術を活かした映像ソリューションを提案しています。河川や用水路の氾濫を検知するためのリアルタイム監視や、土砂災害の危険性を見える化するシステムの提案など、様々な方法で安全確保のサポートを行っていきます。

さらに、地球温暖化や、プラスチックごみによる海洋汚染など、私たちに直接的な被害を及ぼす環境問題の解決に対しては、自社のCO2排出量削減に加え、製品・ITソリューションでお客さま先や社会全体のCO2排出量削減に取り組み、豊かな生活と地球環境を両立する社会づくりへの貢献を目指しています。

このように、社会課題を解決する高付加価値ビジネスの創出を通じて、サステナブルな社会の実現に寄与し、お客さまとともに成長していく。それが、社会において私たちの目指すべき姿だと考えています。