東日本大震災 復興・創生に向けた取り組み

震災を風化させず、復興に向けて着実に歩んでいくために

東北復興・創生推進室の取り組み

復興・創生のためにキヤノンにできること

キヤノンマーケティングジャパングループ(以下、キヤノンMJグループ)は、東日本大震災発生時に阪神・淡路大震災の教訓を活かし、「早く支援を開始しなければならない」「支援のアンマッチを起こしてはならない」という2つの想いにより、従業員が現地に駐在して、困っている方々の正確な状況把握をスタートしました。そして2012年より仙台支店を拠点とする「東北復興・創生推進室」を立ち上げ、さまざまな活動を行ってきました。被災沿岸部の自治体、大学などの学術機関、大手民間企業と連携を図り、時間とともに変化する現地の課題をとらえ、企業としてできることは何かを考えながら長期的な支援活動を推進しています。
今後も、キヤノンMJグループならではの技術を活かして、東北の復興・創生に貢献していきます。


宮城県気仙沼市、登米市でラグビー交流会を開催

大変な盛り上がりをみせたラグビーワールドカップ日本大会は、惜しまれつつ閉幕しました。
その余韻が冷めやらぬ中、2019年11月に宮城県内2か所においてジャパンラグビートップリーグに所属するキヤノンイーグルスによる2日間のラグビー交流会を実施しました。

初日は、気仙沼市立面瀬小学校を訪問し、全校児童より盛大な歓迎会を開いてもらいました。
5年生を対象にタグラグビー教室を行いましたが、前日までの暖かさから一転、冷たい風が吹く肌寒い中、ルール説明、基本練習を行い6チーム総当たりで試合を行いました。
試合を重ね、ルールに慣れてくると好ゲームが繰り広げられ、参加した児童のみなさんと大いに交流を図ることができました。

2日目は、場所を登米市中江中央公園に移して県北地区のラグビースクールの4年生以下約80名を対象にラグビー指導を行いました。
参加者を低学年グループ、その他3グループの4つに分けてパス、タックル、スキルトレーニングなどを行い、地元佐沼高校ラグビー部1年生の方々にもお手伝いをいただきました。
普段見ることのできない選手たちを見て参加した児童は大いに興奮した様子でした。

気仙沼市は東日本大震災で大きな被害を受けました。今回のキヤノンイーグルス訪問にあたり、廃校になった県立気仙沼向洋高校の校舎を利用した「東日本大震災遺構・伝承館」へご招待いただきました。
震災時の被災状況を間近に見ることで、あらためて当時の状況を振り返えるよい機会となりました。

気仙沼市立面瀬小学校 集合写真
気仙沼市立面瀬小学校 集合写真
登米市中江中央公園での集合写真
登米市中江中央公園での集合写真

ふるさとCM大賞への協賛

宮城県、岩手県内の各自治体が「おらがまち自慢」のオリジナルCMを作成して競い合う東日本放送(宮城県)、岩手朝日テレビ(岩手県)の制作番組『ふるさとCM大賞』に特別協賛しています。
「キヤノンだからこその協賛」ということで単なるスポンサーとしてだけでなく、希望いただいた自治体に対してCM制作期間中の動画撮影用に一眼レフカメラ『EOS80D』を無償貸出しするプログラムを提供し、自治体担当者に好評を得ています。

番組収録風景
番組収録風景

自治体広報担当者向け写真研修を実施

岩手県、宮城県、福島県それぞれの市町村広報担当者向けに、「見やすく、分かりやすい魅力的な広報紙制作のサポート」を目的に、実践的な一眼レフカメラでの写真撮影研修を開催しました。
宮城県では5月28日に「宮城県自治会館」において参加人数36名、岩手県では6月6日に「宮古市シートピアなあど」において参加人数20名、福島県では7月10日に「福島県自治会館」において参加人数52名と多くの方々にご参加いただきました。
3県とも専門の資格を持った当社グループの社員が講師を受け持ち、午前中に一眼レフカメラの基本的な操作などを学習していただき、午後からは屋外での実践研修を行いました。

写真研修の様子
写真研修の様子

AEDの寄贈

東北復興・創生支援の一環として、東北各地の公共性の高い施設へAEDの寄贈を行っています。

石巻市 NPO法人ベビースマイル石巻

「ベビースマイル石巻」は東日本大震災後間もない2011年5月に任意団体として発足、2012年4月にNPO法人格を取得しました。
妊婦から未就園児の親子に対して、子育て支援に関する事業を行い、親子の心身の健康・震災からの子育て環境の復興再築に寄与することを目的として石巻市の他に近隣の東松島市、女川町を中心に活動を行っています。
キヤノンMJグループはAEDを寄贈することで施設利用者はもちろん、近隣地域住民の安心・安全に貢献しました。

AED寄贈の様子
AED寄贈の様子

「減災教育研究助成基金」への寄付

東北大学 災害科学国際研究所では、「減災教育『結』プロジェクト」を実施しています。
このプロジェクトは、震災の経験を風化させず次世代へ語り継いでもらうことや、いざというときの対応力を高めることを目的としており、減災についての知識を深めるためのツールとして開発した「減災ハンカチ」を、小学5年生を対象に教材として配付し、これを活用した出前授業を展開しています。
2018年度ジャパン・レジリエンス・アワードにて金賞を受賞するなど、優れた減災教育として社会からも高く評価されており、キヤノンMJは2015年より毎年50万円の寄付を行い、東北復興に取り組む企業として貢献しています。

昨年「主な協賛企業」として、唯一キヤノンMJの企業名が教材に記されました。
昨年「主な協賛企業」として、唯一キヤノンMJの企業名が教材に記されました。

「みちのく未来基金」への寄付

東日本大震災遺児に対する「大学および専門教育への進学」に焦点を当て、将来、東北の地、ひいては日本を支える人材育成に寄与することを目的に2011年10月に設立された「公益財団法人みちのく未来基金」に対し2014年より、毎年100万円の寄付を行っています。同基金は震災遺児(高校生)を対象に進学希望者に対し入学金・授業料の全額を給付しています。
キヤノンMJは、今後も同基金への寄付を通じて震災遺児の教育を支援し、東北復興に貢献していきます。

【みちのく未来基金について】
  1. 給付金の返済は不要。人数制限はなく、事前にエントリーシートを提出する。
  2. 一律の給付ではなく志望進学先に必要な入学金・授業料を給付。
  3. 法人の運営費用には一切使用せず、寄付金全額を生徒の学費に充当。
  4. 寄付金の使途および運営費用はホームページ上で公開。

「東北3.11基金」

公益財団法人パブリックリソース財団の「東北3.11基金」は、東日本大震災で影響を受けた子どもたちや保護者を支援しています。
キヤノンMJグループの一部の事業所では、事業所に設置してある自動販売機の売上の一部を「東北3.11基金」に寄付するしくみを導入・運用しています。2019年は213,601円の寄付を行いました。

各種イベントを通じた支援

みんなの笑顔プロジェクトの実施

キヤノンMJグループは、2012年1月から、東日本大震災の被災地に向けた復興支援活動として、「写真を楽しもう・自然と遊ぼう」をコンセプトとした「みんなの笑顔プロジェクト~Smile for the Future~」を実施しています。写真撮影プログラムや自然体験プログラムを通して、人と人とのコミュニケーションづくりや、子どもたちの心を育むお手伝いを行っています。2019年は宮城県石巻市、気仙沼市、岩手県大船渡市、福島県富岡町の4ヵ所で写真教室を開催し、81名の方々にご参加いただきました。