動画ディスプレイ DP-V2410 ファームウエア Version 1.5.2
ファームウエア変更内容
このファームウエア(Version 1.5.1)は、以下の機能追加と性能向上を盛り込んでいます。
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ファームウエアVersion 1.5にて、特定条件において映像表示に遅延が発生する現象を修正しました。
※ 特定条件:全画面表示&バックライトコントロールをOFFにする
尚、Version 1.5.1はVersion 1.5と同じ機能および性能向上を含んでいます。Version 1.5で追加された機能と性能向上の内容は以下の通りです。
- ファイル形式「.cube」のLUTファイルを、ディスプレイ本体に直接インポートすることが可能になりました。
- シネマEOSカメラ ※1 から Canon Log の映像を SDI/HDMI で出力している際、出力映像のレンジ (フルレンジ/ナローレンジ) に応じて、ディスプレイのカラーレンジ (フル/リミテッド) を自動判定して表示することが可能になりました。
- 「CDL/User LUT」に、RED Digital Cinema社製カメラで撮影した映像をHDR (PQ) とSDRに変換するLUT2種類を追加しました。
- 「ピクセル値チェック」に、指定したピクセルのxy色度値と色度図上の座標位置を表示する機能を追加しました。※2
- 「レンジチェック」に、従来の「オーバーレンジ」と設定した高輝度レンジ部分を着色表示する「ピークレンジ」を追加しました。
- 「シグナルモニタリング」で検出したエラー履歴を、USBメモリーなどの外部メモリーにエクスポートすることが可能になりました。また、電源オフ/オンした場合でもエラー履歴を保持することが可能になりました。
- 「セーフティーゾーンマーカー」のエリアサイズ (幅・高さ) とエリア表示位置 (水平・垂直) の設定範囲を変更しました。また、エリアの形に「ボックス (マスク) 」を追加しました。
- 「エリアマーカー2」を追加しました。2種類のエリアマーカーの設定が可能になりました。
- 「グリッドマーカー」の「間隔」の設定に、「80% (UHD) ~ 95% (UHD) 」を追加しました。
- 「オーディオレベルメーター」に、チャンネルの並び順と表示位置の変更設定を追加しました。
- SD-SDI信号の映像を表示する時、アスペクト比に応じて「16 : 9」と「4 : 3」を選択して表示することが可能になりました。また、Payload IDによる自動判定で表示することも可能になりました。
- 入力信号が SD-SDI と HD-SDI で切り替わった際、自動で判定して表示を切り替えることが可能になりました。
- 「フレーム輝度モニター」のHDR/SDR比率グラフの表示スケールの設定値に、「10%」「5%」を追加しました。
- Wi-FiまたはLAN接続によるリモート操作時のView画面のクリック/タッチ操作でピクセル値チェックの位置移動や、Control画面での調整バーの設定値の直接入力など、ウェブブラウザー画面の操作性が向上しました。
- 本体ボタン名の点灯を常時行う設定を追加しました。
- Hybrid Log-Gamma (HLG) のシステムガンマのオート時の動作を変更しました。
- 電力セーブ機能を追加しました。
- その他、操作性および表示改善を行いました。
- ※1シネマEOSカメラからCanon Logのレンジ選択が可能な機種
C500 Mark II / C300 Mark III (SDI/HDMIともに対応)
C700 / C700 GS / C700 FF (UserLUT設定、かつSDIのみ可能)
(2020年5月末時点) - ※2カラーガマット「BT.2020」かつガンマ「1.0、2.2、2.35、2.4、2.6、PQ、HLG (HLG RGB除く) 」の場合のみ。
今回ご案内のファームウエアVersion 1.5.1は、Version 1.5以前のファームウエアを搭載したディスプレイがアップデート対象となります。ディスプレイのファームウエアがすでにVersion 1.5.1の場合には、ファームウエアのアップデートを行う必要はありません。
ファームウエア変更のための準備
アップデートを行う前に、予め設定項目をエクスポートしておくことをお勧めします。エクスポートした設定内容はアップデート終了後にディスプレイにインポートして設定します。
ダウンロードしたファームウエアのフォルダーの中にファームウエア(ファイル名:update_dpv2410.rom、ファイルサイズ: 25,438,809 bytes)と、ファームウエアアップデート手順書(PDFファイル、5言語:日本語/英語/フランス語/ドイツ語/簡体中国語)が入っています。ファームウエアの変更作業に入る前にファームウエアアップデート手順書を十分にご確認いただきますようお願いいたします。
ファームウエアの変更を行う場合には以下の機材が必要です。
- ディスプレイ本体
- パソコン
- USB メモリー(FAT16 または FAT32)
- ファームウエア(ダウンロードしたファイル)
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