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動画ディスプレイ DP-V3120 ファームウエア Version 1.1.2

情報掲載日:2020年11月5日

ファームウエア変更内容

このファームウエア(Version 1.1.2)は、以下の修正を盛り込んでいます。

  • TSL UMD protocolを用いた画面上のタリー表示機能が使用できない場合がある現象を修正しました。

尚、Version 1.1.2 は Version 1.1 と同じ機能および性能向上を含んでいます。Version 1.1 で追加された機能と性能向上の内容は以下の通りです。

  1. ファイル形式「.cube」のLUTファイルを、ディスプレイ本体に直接インポートすることが可能になりました。
  2. User LUTに、1D-LUTをインポートすることが可能になりました。また、User LUT (1D-LUT/3D-LUT) 処理前後に、映像信号のレンジを変換することが可能になりました。
  3. シネマEOSカメラ※1から Canon Log の映像を SDI/HDMI で出力している際、出力映像のレンジ (フルレンジ/ナローレンジ) に応じて、ディスプレイのカラーレンジ (フル/リミテッド) を自動判定して表示することが可能になりました。
  4. 「CDL/User LUT」に、RED Digital Cinema社製カメラで撮影した映像をHDR (PQ) とSDRに変換するLUT2種類を追加しました。
  5. 「ピクセル値チェック」に、指定したピクセルのxy色度値と色度図上の座標位置を表示する機能を追加しました。※2
  6. 「比較表示」に、2000cd/m2 と 1000cd/m2 など左右で異なる輝度で比較表示する機能を追加しました。
  7. 「レンジチェック」に、従来の「オーバーレンジ」と設定した高輝度レンジ部分を着色表示する「ピークレンジ」を追加しました。
  8. 「シグナルモニタリング」で検出したエラー履歴を、USBメモリーなどの外部メモリーにエクスポートすることが可能になりました。また、電源オフ/オンした場合でもエラー履歴を保持することが可能になりました。
  9. 「セーフティーゾーンマーカー」のエリアサイズ(幅・高さ)とエリア表示位置(水平・垂直)の設定範囲を変更しました。また、エリアの形に「ボックス (マスク)」を追加しました。
  10. 「エリアマーカー2」を追加しました。2種類のエリアマーカーの設定が可能になりました。
  11. 「グリッドマーカー」の「間隔」の設定に、「80%(UHD) ~ 95%(UHD)」を追加しました。
  12. 「オーディオレベルメーター」に、チャンネルの並び順と表示位置の変更設定を追加しました。
  13. SD-SDI信号の映像を表示する時、アスペクト比に応じて「16:9」と「4:3」を選択して表示することが可能になりました。また、Payload IDによる自動判定で表示することも可能になりました。
  14. 入力信号が SD-SDI と HD-SDI で切り替わった際、自動で判定して表示を切り替えることが可能になりました。
  15. 「リモート(GPI)」の各 GPI のピンに登録できる機能に、「マーカー1/2/3」「モノクロ」「ブルーオンリー」「レッドオフ」「グリーンオフ」「ブルーオフ」を追加しました。
  16. 「フレーム輝度モニター」のHDR/SDR比率グラフの表示スケールの設定値に、「10%」「5%」を追加しました。
  17. Wi-FiまたはLAN接続によるリモート操作時のView画面のクリック/タッチ操作でピクセル値チェックの位置移動や、Control画面での調整バーの設定値の直接入力など、ウェブブラウザー画面の操作性が向上しました。
  18. 本体ボタン名の点灯を常時行う設定を追加しました。
  19. Hybrid Log-Gamma(HLG)のシステムガンマのオート時の動作を変更しました。
  20. 電力セーブ機能を追加しました。
  21. その他、操作性および表示改善を行いました。
  • ※1
    シネマEOSカメラからCanon Logのレンジ選択が可能な機種
    C500 Mark II/C300 Mark III(SDI/HDMIともに対応)
    C700/C700 GS/C700 FF(UserLUT設定、かつSDIのみ可能)
    (2020年5月末時点)
  • ※2
    カラーガマット「BT.2020」かつガンマ「1.0、2.2、2.35、2.4、2.6、PQ、HLG (HLG RGB除く) 」の場合のみ。

今回ご案内のファームウエア Version 1.1.2 は、Version 1.1.1 以前のファームウエアを搭載したディスプレイがアップデート対象となります。ディスプレイのファームウエアがすでに Version 1.1.2 の場合には、ファームウエアのアップデートを行う必要はありません。

ファームウエア変更のための準備

アップデートを行う前に、予め設定項目をエクスポートしておくことをお勧めします。エクスポートした設定内容はアップデート終了後にディスプレイにインポートして設定します。
ダウンロードしたファームウエアのフォルダーの中にファームウエア(ファイル名:update_dpv3120.rom、ファイルサイズ:23,960,049bytes)と、ファームウエアアップデート手順書(PDFファイル、5言語:日本語/英語/フランス語/ドイツ語/簡体中国語)が入っています。ファームウエアの変更作業に入る前にファームウエアアップデート手順書を十分にご確認いただきますようお願いいたします。

ファームウエアの変更を行う場合には以下の機材が必要です。

  1. ディスプレイ本体
  2. パソコン
  3. USB メモリー(FAT16 または FAT32)
  4. ファームウエア(ダウンロードしたファイル)

本機で使用しているソフトウエアについて

本機に組み込まれているソフトウエアは、当社または第三者のソフトウエアモジュールが含まれています。

当社開発ソフトウエアとフリーソフトウエア

当社が開発または作成したソフトウエアおよび付帯するドキュメント類には当社の著作権が存在し、著作権法、国際条約条項およびその他の準拠法によって保護されています。
また本機は、第三者が著作権を所有しフリーソフトウエアとして配布されているソフトウエアモジュールを使用しています。それらの一部には、GNU General Public License v2(以下、GPL)、GNU Lesser General Public License v2.1(以下、LGPL)またはその他のライセンス契約の適用を受けるソフトウエアモジュールが含まれています。

ダウンロード

ファームウエアを変更するためのファイルをダウンロードできます。
日本語版ファームウエア変更手順書については、「日本語版ファームウエア変更手順書」をクリックするとファイルが表示されます。