操作方法
お使いのカメラでは、カメラの液晶モニターに表示される映像を見ながら撮影することができます。この撮影方法を「ライブビュー撮影」といいます。ライブビュー撮影は、被写体との距離が変わらない「静物撮影」に有効です。
重要
カメラを手に持って液晶モニターを見ながら撮影すると、手ブレにより、鮮明な画像が得られないことがあります。撮影の際は、三脚などの使用をおすすめします。
1. カメラの電源を <ON> にします。
2. 撮影モードダイヤルを回し、応用撮影ゾーンの撮影モードを設定します。
かんたん撮影ゾーンでは、ライブビュー撮影できません。

3. 撮影準備状態になったのを確認して、<MENU> ボタンを押します。

4. <メイン電子ダイヤル> を回して <
> タブを選択します。


5. <サブ電子ダイヤル> を回して [ライブビュー機能設定] を選択し、<SET> ボタンを押します。

6. <サブ電子ダイヤル> を回して、[する] を選択し、<SET> ボタンを押します。

7. [ライブビュー撮影 する] になっていることを確認し、必要に応じて、下記の項目を設定します。
なお、設定される内容について、詳しくは、カメラに付属の使用説明書をご参照ください。

項目 | 設定される内容 |
露出Simulation (シュミレーション) | 擬似的に、実際の撮影結果 (露出) に近い明るさで画像を表示します。 |
グリッド | 画像に格子の線を表示します。画像の水平/垂直を確認するときに使用します。 |
静音撮影 | 通常撮影よりも作動音が静かになります。 |
測光タイマー | AEロックの保持時間を変更するときに使用します。 |
AFモード | AF(オートフォーカス)の方法を設定します。詳しくは、「STEP-II AFでピントを合わせる」をご参照ください。 |
8.<MENU> ボタンを2回押して、メニュー表示を消します。
8. <
> (ライブビュー撮影) ボタンを押すと、液晶モニターに映像が表示されます。


AFモードには次の3つの方式があり、撮影状況や被写体に合わせて、最適なモードを設定することができます。
クイックモード | AF専用センサーを使ってピント合わせを行う |
ライブモード | 撮像素子を使ってピント合わせを行う |
ライブ ![]() | ライブモードと同じ方式で、人の顔を検知してピント合わせを行う |
なお、厳密にピント合わせをしたいときは、画像を拡大して手動ピント合わせで撮影してください。
[クイックモード] を設定した場合
通常撮影時のAFと同じ方式で、AF専用センサーを使ってピント合わせを行います。狙ったところにすばやくピントを合わせることができますが、AF中はライブビュー表示が一時的に中断されます。
1. 「STEP-I. ライブビュー撮影の準備」の手順7まで進めたら、<サブ電子ダイヤル> を回して [AFモード] を選択します。

2. <SET>ボタン を押して [クイックモード] を選択し、再度 <SET> ボタンを押します。

3. [クイックモード] が設定されたのを確認し、<MENU> ボタンを2回押します。
4. レンズのフォーカスモードスイッチを <AF> に合わせます。

5. <
> ボタンを押して、ライブビュー映像を表示します。


6. ピント合わせに使用するAFフレームを選択します。
- <AF・DRIVE>ボタンを押したあと、<
> を操作してAFフレームを選びます。
- <
> を同じ方向に押すと、任意選択と自動選択が交互に切り換わります。

7. 選んだAF フレームを被写体に合わせ、<AF-ON> ボタンを押してピントを合わせます(ボタンは押したままにします)。
- ライブビュー映像が消えてミラーが下がり、AFが行われます。
- ピントが合うと「ピピッ」と電子音が鳴ります。ライブビュー表示に戻ります。また、ピント合わせに使用したAFフレームが赤く表示されます。



8. ピントと露出を確認し、シャッターボタンを押して撮影します。

注意
- AF中は撮影できません。ライブビュー映像が表示された状態で撮影してください。
- リモートスイッチRS-80N3(別売)や、タイマーリモートコントローラーTC-80N3 (別売) のレリーズボタンでは、AFできません。
[ライブモード] を設定した場合
この方法の場合、撮像素子を使ってピント合わせを行います。ライブビュー表示のままAFできますが、「クイックモード」よりもAFに時間がかかります。また、「クイックモード」よりもピントが合いにくいことがあります。
1. 「STEP-I. ライブビュー撮影の準備」の手順7まで進めたら、<サブ電子ダイヤル> を回して [AFモード] を選択します。

2. <SET>ボタン を押して [ライブモード] を選択し、再度 <SET> ボタンを押します。
3. [ライブモード] が設定されたのを確認し、<MENU> ボタンを2回押します。
4. レンズのフォーカスモードスイッチを <AF> に合わせます。

5. <
> ボタンを押して、ライブビュー映像を表示します。

下図のようなAFフレームが表示されます。
AF フレームは、ピントを合わせたい場所に <
> で動かすことができます (画面の一番端までは動きません) 。<
> をまっすぐに押すと、画面中央に戻ります。



6. AFフレームを被写体に合わせ、<AF-ON> ボタンを押してピントを合わせます (ボタンは押したままにします)。
- AFが行われ、ピントが合うとAFフレームが緑色に変わり、「ピピッ」と電子音が鳴ります。
- ピントが合わないときは、AF フレームが赤色に変わります。

7. <
> (AEロック/FEロック) ボタンを離すとライブビュー表示に戻るので、ピントと露出を確認し、シャッターボタンを押して撮影します。


[ライブ
(顔優先) モード] を設定した場合

ライブモードと同じAF方式で、人の顔を検知してピント合わせを行います。写される人は、顔をカメラに向けてください。
1. 「STEP-I. ライブビュー撮影の準備」の手順7まで進めたら、<サブ電子ダイヤル> を回して [AFモード] を選択します。

2. <SET>ボタン を押して [ライブ
モード] を選択し、再度 <SET> ボタンを押します。


3. [ライブ
モード] が設定されたのを確認し、<MENU> ボタンを2回押します。

4. レンズのフォーカスモードスイッチを <AF> に合わせます。

5. <
> ボタンを押して、ライブビュー映像を表示します。

下図のようなAFフレームが表示されます。
- AF フレームは、ピントを合わせたい場所に <
> で動かすことができます (画面の一番端までは動きません) 。<
> をまっすぐに押すと、画面中央に戻ります。
- 顔を検知すると、ピント合わせを行う [
] が顔の部分に表示されます。
- 複数の顔を検知しているときは [
] が表示されます。このような場合は<
> を押して、ピントを合わせる顔に [
] を合わせます。

6. AFフレームを被写体に合わせ、<AF-ON> ボタンを押してピントを合わせます。
- AFが行われ、ピントが合うとAFフレームが緑色に変わり、「ピピッ」と電子音が鳴ります。
- ピントが合わないときは、AF フレームが赤色に変わります。
- 顔が検知できないときは、AF フレームを中央に固定してAFが行われます。

7. ピントと露出を確認し、シャッターボタンを押して撮影します。

注意
[ライブ
モード] (顔優先)撮影時の注意

- 顔優先のAFフレームが、顔の一部にだけかかることがあります。
- 顔以外の被写体を顔として検知することがあります。
- 「顔が画面に対して極端に小さい、大きい」、「顔が明るすぎる、暗すぎる」、「顔が横や斜めを向いている」、「顔の一部が隠れている」ときは、顔を検知できません。
ライブモードとライブ
(顔優先)モードに関するおことわり

重要
AFの動作について
- ピント合わせには、多少時間がかかります。
- ピントが合った状態でも、<AF-ON> ボタンを押すと再度ピント合わせが行われます。
- AF中とAF後で、映像の明るさが変わることがあります。
- 映像がちらついて (フリッカーで) ピントが合いにくいときは、いったんライブビュー撮影を終了し、撮影する光源下でライブビュー撮影を再開してください。映像のちらつきがなくなったことを確認してからAFを行ってください。
- ライブモードで<
>ボタンを押すと、AF フレームの部分が拡大表示されますが、拡大表示でピントが合いにくいときは、通常表示に戻してAFを行ってください。なお、AFの速度は、通常表示と拡大表示で異なることがあります。
- ライブモードの通常表示でAFを行ったあと、拡大表示すると正確にピントが合っていないことがあります。
-
ライブ
モードのときは、<
>ボタンを押しても拡大表示されません。
メモ
ピントが合いにくい撮影条件
- 青空、単色の平面など、明暗差(コントラスト)のない被写体
- 暗い場所にある被写体
- 横縞模様など、水平方向のコントラストしかない被写体
- 明るさや色、パターンが変化する光源
- 夜景など、点状の光源
- 蛍光灯などの照明下で、映像がちらついている場合(フリッカー)
- 被写体が極端に小さい場合
- 光を強く反射している被写体
- 遠いところと近いところにある被写体が、AFフレームにかかっている場合(おりの中の動物など)
- 手ブレや被写体ブレで、AFフレーム内の被写体が揺れ動いて、静止しない場合
- 近づく、または遠ざかる被写体
- 大きくピンボケした状態からAFを行った場合
- ソフトフォーカスレンズで、ソフトフォーカス撮影する場合
- 特殊効果フィルターを使用している場合
1. レンズのフォーカスモードスイッチを <MF> に合わせます。
レンズのフォーカスリングを回して、大まかにピントを合わせておきます。

2. ピントを合わせたい場所にフォーカスフレームを移動します。
- <
> を操作して拡大表示枠を移動します。
- <
> をまっすぐに押すと、画面中央に戻ります。

3. 映像を拡大します。
<
>(拡大) ボタンを押して、枠内を拡大します。


<
>ボタンを押すたびに、次のように画面が切り換わります。

通常表示->約5倍->約10倍->通常表示
4. 液晶モニターに表示されている映像を見ながら、レンズのフォーカスリングを回して手動でピントを合わせます。

5. ピント合わせが終了したら、<
> (拡大) ボタンを押して、通常表示の状態で構図を確認します。

6. 露出を確認し、シャッターボタンを押して撮影します。

撮影を終了するときは、映像が表示された状態で <SET> ボタンを押します。
注意
ライブビュー映像について
- 低輝度、高輝度条件下では、映像が撮影結果に近い明るさで表示されないことがあります。
- 表示中に光源(照明光)が変化すると、画面がちらつくことがあります。その場合は、ライブビュー撮影を一旦終了し、撮影する光源下でライブビュー
- 撮影を再開してください。
- カメラの向きを変えると、映像が一瞬適切な明るさで表示されないことがあります。適切な明るさに安定するのを待ってから撮影してください。
- 太陽など、極端に明るい光源が画面内にあると、明るい部分が黒っぽくつぶれたように表示されることがあります。ただし、撮影すると、その部分は明るい状態で正しく記録されます。
- 暗い場所でメニュー[6 液晶の明るさ]を明るい設定にすると、ライブビュー映像に色ノイズが発生することがあります。ただし、この色ノイズは撮影画像には記録されません。映像を拡大表示すると、シャープネスが実際の設定よりも強くかかって見えることがあります。
撮影結果について
- ライブビュー撮影を長時間継続すると、カメラ内部の温度が上昇して、撮影画像の画質が低下する恐れがあります。撮影しないときは、こまめにライブビュー撮影を終了してください。特に、長秒時露光を行うときは、ライブビュー撮影を一旦終了し、数分間経ってから撮影してください。
- 高温・高ISO感度・長時間露光の条件でライブビュー撮影を行うと、画像にノイズや色ムラが発生することがあります。
- 拡大表示のまま撮影すると、意図した露出で撮影されないことがあります。通常表示に戻して撮影してください。なお、拡大表示中は、シャッター速度と絞り数値が赤く表示されます。
- 拡大表示で撮影しても、通常表示の範囲が撮影されます。