対処方法
推奨使用環境は用紙の種類によって異なりますので、用紙の種類に合った推奨環境範囲内で使用してください。
詳細については、用紙リファレンスガイドを参照してください。
- カラーキャリブレーションには、以下のいずれかの種類の用紙が使用できます。
また、用紙の種類によって、カラーキャリブレーションの調整タイプが決まっています。
- 表に記載されている用紙種類は、プリンタの操作パネルに表示される名前です。
用紙種類 | プリンタドライバのインストール時に選択した使用地域 | 調整タイプ | ||
[日本]、[アジア]、[オセアニア] | [欧州] | [アメリカ] | ||
[Opaque Paper 120] | 選択不可 | 選択可 | 選択不可 | 用紙共通キャリブレーション |
[厚口コート紙] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[スタンダードコウタク] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[スタンダードハンコウタク] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[フォト光沢紙HG] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[フォト半光沢紙HG] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[GlossyPhoto 200g] | 選択不可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[SatinPhoto 200g] | 選択不可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[GlossyPhoto 240] | 選択不可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[SatinPhoto 240] | 選択不可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[フォト光沢HG厚口] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[フォト半光沢HG厚口] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[RC Photo Luster] | 選択不可 | 選択不可 | 選択可 | 用紙個別キャリブレーション |
[プレミアム光沢2厚口] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[プレミアム半光沢2厚] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[光沢プラチナ 調整用] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[グロスプルーフ(ウスクチ)] | 選択可 | 選択不可 | 選択可 | 用紙個別キャリブレーション |
[マットプルーフ(ウスクチ)] | 選択可 | 選択不可 | 選択可 | 用紙個別キャリブレーション |
[プルーフ用紙3] | 選択可 | 選択不可 | 選択可 | 用紙個別キャリブレーション |
[プルーフ用紙2] | 選択可 | 選択不可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[Proof SemiGl 195] | 選択不可 | 選択可 | 選択不可 | 用紙個別キャリブレーション |
[ファインアート(フォト)] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
[ファインアート フォト厚口] | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 用紙共通キャリブレーション |
メモ
- ご使用の用紙が用紙種類に記載されていない場合は、調整タイプが用紙共通キャリブレーションの用紙でカラーキャリブレーションを実行すれば、ご使用の用紙に対してキャリブレーション調整値を設定することができます。
- 各用紙種類に対する設定はMedia Configuration Toolにより変更できます。
設定を変更することにより、選択不可の用紙種類を操作パネルに表示させることができます。
- 用紙種類で[光沢プラチナ 調整用]を選択した場合に使用できる用紙については、用紙リファレンスガイドを参照してください。
カラーキャリブレーションに使用できる用紙のサイズは、カット紙とロール紙で異なります。
詳細については、用紙リファレンスガイドを参照してください。
ロール紙を使用する場合 | 未使用の254.0 mm(10.00インチ)幅以上の用紙 |
(ただし、用紙の種類によっては406.4 mm(16.00インチ)幅以上の用紙) | |
カット紙を使用する場合 | 未使用のA4/レターサイズ以上の用紙1枚 |
(ただし、用紙の種類によっては、未使用のA2サイズ以上の用紙1枚) |
- 用紙情報をプリンタに登録するには
- 新しく発売された用紙を使用する場合は、用紙情報をプリンタ本体およびプリンタドライバに登録する必要があります。キヤノンのホームページから新しいバージョンの[用紙情報ファイル](Media Information File)をダウンロードし、インストールしてください。
- キヤノン純正紙以外の用紙または出力確認紙以外の用紙情報をプリンタおよびプリンタドライバに登録する場合は、Media Configuration Toolを使います。
- プリンタに登録されている用紙情報を確認するには
- コンピュータで確認する場合は、Color Calibration Management Consoleの[キャリブレーション]シートを参照してください。
- プリンタで用紙情報を印刷する場合は、操作パネルのメニューで、[用紙詳細プリント]を選択してください。
[Calibration]欄に、つぎのように表示されます。
表示 | 意味 |
[Standard] | プリンタのセンサーを使ったカラーキャリブレーションへの対応 |
[High Precision] | 測色ユニットを使ったカラーキャリブレーションへの対応 |
[OK(Common)] | 用紙共通キャリブレーションが実行されます |
[OK(Unique)] | 用紙個別キャリブレーションが実行されます |
[N/A] | カラーキャリブレーションを実行できません |
[N/A(Colorimetry Only)] | カラーキャリブレーションを実行できませんが、測色データの取得に使用できます |

重要
- 操作パネルのメニューの[システム設定]の[用紙設定初期化]で[する]を選択すると、工場出荷時の設定値に戻ります。
Media Configuration Toolにより追加または更新した用紙の情報も消去されるため、Media Configuration Toolで情報を追加した用紙でカラーキャリブレーションを実行していた場合、すべての種類の用紙でカラーキャリブレーションが適用されなくなります。
カラーキャリブレーションを適用させたい場合は、工場出荷時に設定されている用紙の種類の中でカラーキャリブレーションに対応している用紙を使用して、カラーキャリブレーションをやり直してください。
カラーキャリブレーションには、用紙共通キャリブレーションと用紙個別キャリブレーションの2つの調整タイプがあり、カラーキャリブレーション実行時にいずれか一方が選択されます。
選択される調整タイプは、カラーキャリブレーションを実行する用紙種類によって決まります。
- 用紙共通キャリブレーション
用紙共通キャリブレーションは、用紙の種類ごとにカラーキャリブレーションを実行する必要がないので、短時間で容易に複数の用紙種類を運用できるという特長があります。
用紙共通キャリブレーションに分類される用紙でカラーキャリブレーションが実行されると、用紙共通キャリブレーションが実行された用紙種類に対して、専用のキャリブレーション調整値が設定されます。
さらに、カラーキャリブレーションが実行されていない、すべての用紙種類のすべての印刷品位に対しても、キャリブレーション調整値が設定されます。

メモ
- カラーキャリブレーションが一度でも実行されていて、専用のキャリブレーション調整値が設定されている用紙種類に対しては、キャリブレーション調整値の上書きは実行されません。

- 用紙個別キャリブレーション
用紙個別キャリブレーションに分類される種類の用紙でカラーキャリブレーションが実行されると、カラーキャリブレーションが実行された用紙種類に対してのみキャリブレーション調整値が設定されます。

メモ
- 用紙個別キャリブレーションに分類される用紙を使用する場合でも、カラーキャリブレーションが一度も実行されておらず、専用のキャリブレーション調整値を持たない用紙種類は、用紙共通キャリブレーションが実行されるとキャリブレーション調整値が上書きされます。