
EOS 5D Mark IV、EF24-105mm F4L IS II USM、1/4sec、F16、ISO400、WB:太陽光
EOS 5D Mark IV、EF24-105mm F4L IS II USM、0.3sec、F22、ISO400、WB:太陽光
EOS 5D Mark IV、EF24-105mm F4L IS II USM、1/10sec、F22、ISO640、WB:太陽光
私が初めて24-105を手にしたのは、EOS 5Dと同時だから、いまから11年近く前になる。被写体に肉迫しパースペクティブを強調できる広角から、風景を力強く引き寄せる中望遠をカバーするこのズームは、オールマイティーなレンズで、風景写真の90%はこれ一本で撮影可能。フルサイズ機のスタンダードレンズとして、常時カメラパッグの中に入れてきた。
ただこの数年、デジタル一眼レフの高画素化が進むにつれ、解像感に物足りなさを感じてきたのも事実だ。24-70ではズームが足りず、70-200に換えているあいだに光の状態が変化し、絶好のシャッターチャンスを逃したこともある。24-105のさらなる高画質化は、風景写真家の、いやすべての写真家たちの切実な願いだったと思う。
今回、新しいEF24-105mm F4L IS Ⅱ USMをEOS 5D Mark IVに装着し撮影してみたが、その進化は眼を見張るものがあり、従来の24-105とはまったく異なる高解像な世界を体験することができた。
苔むした森の写真は夜明けとともに撮影。夜露の残る森の静謐な空気感や、苔のしっとりとした湿度感をクリアに描写。周辺光量も改善され、パソコンの画面で周辺部を拡大しても驚くほど高解像だった。
また石川県珠洲市見附島では日没時の微弱な光の中での撮影だったが、曇天の空の微妙なグラデーション、島に続く踏石の質感や生い茂る木々の表情など、暗部の表現力にも格段の進化を感じた。
そしては福井県永平寺では参道に射し込む光と鬱蒼とした杉木立の明暗差をしっかり描写。奥行き感のある自然な描写力は新しい24-105の大きな魅力だと思う。
ズーム全域で高解像、しかも使い勝手のいいこのズームはEOS 5D Mark IVとベストマッチ。私の新しいスタンダードレンズになると確信している。
日本独特の色彩が織り成す自然美を表現することをライフワークにしている。自然林を背景に形成されていった日本独自の歴史文化を巡った後、近年は自然を畏敬し、神として祭った神域の撮影に情熱を傾ける。現在は、日本各地の歴史文化史跡や自然の取材を続けている。
ガラスモールド非球面レンズ4枚(内大口径両面非球面1枚)を採用。各レンズを効果的に配置することで歪曲を抑制し、画質/光量をバランスよく向上。広角から中望遠域までさらなる高画質化を達成。風景/スナップ/ポートレート/報道など、ジャンルを問わずオールラウンドに活躍できる一本です。
ズーム全域で最短撮影距離は0.45m。最大撮影倍率は24mm側で0.07倍。105mm側で0.24倍。被写体に接近し、迫力のある撮影が可能です。
メカ構造を見直すことで、耐振動・耐衝撃性、耐久性を強化。また、水やホコリのレンズ内部への侵入を防ぐため、マウント部、スイッチパネル部、ズームリング部、フォーカスリング部に防塵・防滴構造を採用しています。
従来レンズでは8枚羽根だった円形絞りを10枚羽根に向上。円形に近い、美しく柔らかなボケ味を実現しています。
USMの低速駆動化により、E0S 5D Mark IVなど、デュアルピクセルCMOS AF搭載のデジタル一眼カメラとの組み合せ時に、スムーズな動画撮影をサポートします。
汚れが付着しやすいレンズ前面、後面にフッ素コーティングを採用。油分や水をはじきやすく、レンズに付着した油分なども溶剤を使わずに乾いた布などで簡単に拭き取ることが可能です。
希望小売価格 155,000円(ケース・フード付き、税別) 商品コード:1380C001 JANコード:4549292-063615
○APS-Cデジタル一眼レフ装着時の画角:38-168mm相当(35mm判換算)○レンズ構成:12群17枚 ○撮影距離範囲:0.45m~∞ ○最大撮影倍率:0.24倍 ○フィルター径:77mm ○最大径×長さ:φ83.5×118mm ○質量:約795g ○同梱アクセサリー:レンズフードEW-83M、レンズキャップ E-77 Ⅱ、レンズケースLP1219