
EF100mm F2.8L マクロ IS USM
近づくほどに見えてくる、細部に宿った圧倒的な存在感。従来の手ブレ(角度ブレ)に加え、撮影倍率が高くなるほど影響が顕著になるもう一つのブレ、「シフトブレ」補正を可能にした世界初※1の手ブレ補正機構“ハイブリッドIS”を搭載。マクロ0.5倍撮影時で約3段分、等倍撮影時でも約2段分の手ブレ補正効果※2により三脚の使用できない場所や光量の足りない場面でも、高精度かつ多彩な近接撮影が行える中望遠マクロレンズです(通常撮影時の手ブレ補正効果※2は約4段分となります)。UDレンズ1枚を採用するなどLレンズならではの贅沢な光学系、優れた操作性も魅力です。
- ※1一眼レフカメラ用交換レンズとして
- ※2撮影条件により異なります。補正効果は、通常撮影領域では「1/焦点距離」秒以上のシャッター速度を基準にしていますが、マクロ領域では、IS OFF状態での手ブレを防ぐシャッター速度からの補正効果です。マクロ撮影で手ブレを防ぐためには、通常撮影に比べ、約1〜2段分速いシャッター速度が必要です。
SPECS
レンズ構成 | 12群15枚 |
---|---|
画角(水平/垂直/対角線) | 20°/ 14°/ 24° |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 1倍 |
防塵・防滴対応 | - |
フィルター径 | 67mm |
最大径×長さ | Ø77.7×123mm |
質量 | 約625g |
エクステンションチューブ EF12 II 取付時倍率 |
1.17~0.12x |
エクステンションチューブ EF25 II 取付時倍率 |
1.37~0.27x |
レンズキャップ | E-67U / E-67 II |
レンズフード | ET-73 |
レンズケース | LP1219 |
- UDレンズ
MTF特性図
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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MTF特性図の見方
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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SとMのカーブが揃っているほどボケ像が自然になる。
MTFとは、Modulation Transfer Function の略で、コントラスト再現比によるレンズ性能評価方法です。オーディオ機器などの電気系の特性評価として周波数特性がありますが、これは原音に対する、[マイクロフォン→録音・再生回路→スピーカー]による再生音の忠実度を表すもので、高忠実度のものはハイファイ(high fidelityの略)と呼ばれています。
レンズも同様に「光学信号の伝達系」と考えた場合、光学系の周波数特性が測定できれば、光学信号が忠実に伝達されているかどうかを知ることができます。レンズでいう周波数とは、1mm幅の中に正弦的に濃度の変化するパターンが何本あるかという意味で特に「空間周波数」と呼ばれ、電気系のHzに対し、「○○line per mm」あるいは「○○本/mm」と示されます。
本ホームページに掲載のMTF特性図は、横軸が画面中心を0とした像高(画面中心からの対角線上の距離/単位・mm)、縦軸がコントラストとなっており、10本/mmと30本/mmのMTF特性が示されています。MTF特性図上の10本/mmのカーブが1に近いほどコントラスト特性がよく、クリアなレンズとなり、30本/mmのカーブが1に近いほど高解像力を備えたシャープなレンズとなります。シャープでクリアな高性能レンズであるためには、両者でバランスが取れていることが大切ですが、一般的に10本/mmのMTF特性が0.8以上あれば優秀なレンズ、0.6以上あれば満足できる画質が得られると言われています。
解像力とコントラストがともに良い
コントラスト良、解像力不良
解像力良、コントラスト不良