
EF14mm F2.8L II USM
ヒトの視界を越えた対角線画角114°の超広角フレーミング。その極度に強い遠近感をフォトグラファーが自在にコントロールするとき、焦点距離14mmでなければ表現できない、日常を越えたダイナミックな作品が生まれます。高精度大口径非球面レンズを採用し、全画面において高画質を実現。また2枚のUDレンズが諸収差を良好に補正、同時にレンズ配置とコーティングの最適化により、デジタルカメラ使用時に発生しやすいフレアやゴーストを最小限に抑えます。美しいボケ味が魅力の円形絞り、リングUSMを搭載。また高い防塵・防滴性能を備え、様々なシーンで高い要求に応える高性能レンズです。
※ 防塵・防滴性能を発揮させるため、カメラ本体に装着する必要があります。
※ 防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。
SPECS
レンズ構成 | 11群14枚 |
---|---|
画角(水平/垂直/対角線) | 104°/ 81°/ 114° |
絞り羽根 | 6枚 |
最短撮影距離 | 0.2m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
防塵・防滴対応 | 対応 |
フィルター径 | 挟み込み |
最大径×長さ | Ø80×94mm |
質量 | 約645g |
エクステンションチューブ EF12 II 取付時倍率 |
不可 |
エクステンションチューブ EF25 II 取付時倍率 |
不可 |
レンズキャップ | Lens Cap 14 |
レンズフード | 組込み |
レンズケース | LP1016 |
- UDレンズ
- GMo非球面レンズ
MTF特性図
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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MTF特性図の見方
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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SとMのカーブが揃っているほどボケ像が自然になる。
MTFとは、Modulation Transfer Function の略で、コントラスト再現比によるレンズ性能評価方法です。オーディオ機器などの電気系の特性評価として周波数特性がありますが、これは原音に対する、[マイクロフォン→録音・再生回路→スピーカー]による再生音の忠実度を表すもので、高忠実度のものはハイファイ(high fidelityの略)と呼ばれています。
レンズも同様に「光学信号の伝達系」と考えた場合、光学系の周波数特性が測定できれば、光学信号が忠実に伝達されているかどうかを知ることができます。レンズでいう周波数とは、1mm幅の中に正弦的に濃度の変化するパターンが何本あるかという意味で特に「空間周波数」と呼ばれ、電気系のHzに対し、「○○line per mm」あるいは「○○本/mm」と示されます。
本ホームページに掲載のMTF特性図は、横軸が画面中心を0とした像高(画面中心からの対角線上の距離/単位・mm)、縦軸がコントラストとなっており、10本/mmと30本/mmのMTF特性が示されています。MTF特性図上の10本/mmのカーブが1に近いほどコントラスト特性がよく、クリアなレンズとなり、30本/mmのカーブが1に近いほど高解像力を備えたシャープなレンズとなります。シャープでクリアな高性能レンズであるためには、両者でバランスが取れていることが大切ですが、一般的に10本/mmのMTF特性が0.8以上あれば優秀なレンズ、0.6以上あれば満足できる画質が得られると言われています。
解像力とコントラストがともに良い
コントラスト良、解像力不良
解像力良、コントラスト不良