
EF300mm F2.8L IS II USM
世界中のプロが常用レンズとして携帯する定番超望遠レンズに、キヤノンは再び光学技術の粋を集めました。デジタル一眼レフの高性能化に対応する、2枚の蛍石レンズがもたらす卓越した描写力。操作性を徹底的に追求した、各スイッチ類のレイアウトや重量バランス。シャッター速度換算で約4段分の手ブレ補正効果。レンズの最前/最後面に施したフッ素コーティングなど、細部に至るまで妥協のない進化が凝縮。また、防塵防滴性能、堅牢性、耐久性を高めながら軽量化にも着手。従来モデル比約340g減を実現しています。
SPECS
レンズ構成 | 12群16枚 |
---|---|
画角(水平/垂直/対角線) | 6°50’/ 4°35’/ 8°15’ |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 2.0m |
最大撮影倍率 | 0.18倍 |
防塵・防滴対応 | 対応 |
フィルター径 | 差込52mm |
最大径×長さ | Ø128×248mm |
質量 | 約2,350g |
エクステンションチューブ EF12 II 取付時倍率 |
0.22~0.04x |
エクステンションチューブ EF25 II 取付時倍率 |
0.28~0.09x |
レンズキャップ | E-145C |
レンズフード | ET-120 (WII) |
レンズケース | Lens Case 300B |
- 蛍石レンズ
- SWC
- フッ素コーティング
MTF特性図
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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MTF特性図の見方
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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SとMのカーブが揃っているほどボケ像が自然になる。
MTFとは、Modulation Transfer Function の略で、コントラスト再現比によるレンズ性能評価方法です。オーディオ機器などの電気系の特性評価として周波数特性がありますが、これは原音に対する、[マイクロフォン→録音・再生回路→スピーカー]による再生音の忠実度を表すもので、高忠実度のものはハイファイ(high fidelityの略)と呼ばれています。
レンズも同様に「光学信号の伝達系」と考えた場合、光学系の周波数特性が測定できれば、光学信号が忠実に伝達されているかどうかを知ることができます。レンズでいう周波数とは、1mm幅の中に正弦的に濃度の変化するパターンが何本あるかという意味で特に「空間周波数」と呼ばれ、電気系のHzに対し、「○○line per mm」あるいは「○○本/mm」と示されます。
本ホームページに掲載のMTF特性図は、横軸が画面中心を0とした像高(画面中心からの対角線上の距離/単位・mm)、縦軸がコントラストとなっており、10本/mmと30本/mmのMTF特性が示されています。MTF特性図上の10本/mmのカーブが1に近いほどコントラスト特性がよく、クリアなレンズとなり、30本/mmのカーブが1に近いほど高解像力を備えたシャープなレンズとなります。シャープでクリアな高性能レンズであるためには、両者でバランスが取れていることが大切ですが、一般的に10本/mmのMTF特性が0.8以上あれば優秀なレンズ、0.6以上あれば満足できる画質が得られると言われています。
解像力とコントラストがともに良い
コントラスト良、解像力不良
解像力良、コントラスト不良