
EF400mm F5.6L USM
動きの激しい被写体、絶えず変化する撮影環境に追随する高い機動力を実現。400mm望遠レンズとしては極めて軽量・コンパクトな設計ながら、光学系にはスーパーUDレンズとUDレンズを各1枚採用、色収差を効果的に補正します。状況に応じたホールディングを可能にするダブルタイプフォーカスリングや引き出し式組み込みフード、撮影距離範囲切り換えスイッチ、着脱可能リング式三脚座などが、優れた操作性を約束します。
SPECS
レンズ構成 | 6群7枚 |
---|---|
画角(水平/垂直/対角線) | 5°10’/ 3°30’/ 6°10’ |
絞り羽根 | 8枚 |
最短撮影距離 | 3.5m |
最大撮影倍率 | 0.12倍 |
防塵・防滴対応 | - |
フィルター径 | 77mm |
最大径×長さ | Ø90×256.5mm |
質量 | 約1,250g |
エクステンションチューブ EF12 II 取付時倍率 |
0.16~0.03x |
エクステンションチューブ EF25 II 取付時倍率 |
0.21~0.07x |
レンズキャップ | E-77U / E-77 II |
レンズフード | 組込み |
レンズケース | LZ1132 |
- スーパーUDレンズ
- UDレンズ
MTF特性図
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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MTF特性図の見方
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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SとMのカーブが揃っているほどボケ像が自然になる。
MTFとは、Modulation Transfer Function の略で、コントラスト再現比によるレンズ性能評価方法です。オーディオ機器などの電気系の特性評価として周波数特性がありますが、これは原音に対する、[マイクロフォン→録音・再生回路→スピーカー]による再生音の忠実度を表すもので、高忠実度のものはハイファイ(high fidelityの略)と呼ばれています。
レンズも同様に「光学信号の伝達系」と考えた場合、光学系の周波数特性が測定できれば、光学信号が忠実に伝達されているかどうかを知ることができます。レンズでいう周波数とは、1mm幅の中に正弦的に濃度の変化するパターンが何本あるかという意味で特に「空間周波数」と呼ばれ、電気系のHzに対し、「○○line per mm」あるいは「○○本/mm」と示されます。
本ホームページに掲載のMTF特性図は、横軸が画面中心を0とした像高(画面中心からの対角線上の距離/単位・mm)、縦軸がコントラストとなっており、10本/mmと30本/mmのMTF特性が示されています。MTF特性図上の10本/mmのカーブが1に近いほどコントラスト特性がよく、クリアなレンズとなり、30本/mmのカーブが1に近いほど高解像力を備えたシャープなレンズとなります。シャープでクリアな高性能レンズであるためには、両者でバランスが取れていることが大切ですが、一般的に10本/mmのMTF特性が0.8以上あれば優秀なレンズ、0.6以上あれば満足できる画質が得られると言われています。
解像力とコントラストがともに良い
コントラスト良、解像力不良
解像力良、コントラスト不良