
TS-E17mm F4L
近代的な高層建築や歴史的な建造物を、人間の視覚を超えたワイドな画角で写し込める超広角アオリレンズです。GMo非球面レンズ1枚、UDレンズを4枚採用。超広角でありながら歪曲収差の極小化と、画面周辺部の高画質化、色収差の低減を実現しています。反射防止コーティングSWCの採用で、入射角の大きな光によるフレアやゴーストの発生を最小限に抑制。さらにティルトとシフトの移動方向の関係を直交から平行まで変更できるTSレボルビングを採用。撮影状況に応じてティルト・シフト方向を自在に組み合わせることが可能です。
SPECS
レンズ構成 | 12群18枚 |
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画角(水平/垂直/対角線) | 93°/ 70°30’/ 104°(通常)* |
絞り羽根 | 8枚 |
最短撮影距離 | 0.25m |
最大撮影倍率 | 0.14倍 |
防塵・防滴対応 | - |
フィルター径 | フィルター取付不可能 |
最大径×長さ | Ø88.9×106.7mm |
質量 | 約820g |
エクステンションチューブ EF12 II 取付時倍率 |
不可 |
エクステンションチューブ EF25 II 取付時倍率 |
不可 |
レンズキャップ | Lens Cap 17 |
レンズフード | - |
レンズケース | LP1219 |
- UDレンズ
- GMo非球面レンズ
- SWC
MTF特性図
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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MTF特性図の見方
空間周波数 | 開放 | |
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S | M | |
10本/mm | ![]() |
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30本/mm | ![]() |
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SとMのカーブが揃っているほどボケ像が自然になる。
MTFとは、Modulation Transfer Function の略で、コントラスト再現比によるレンズ性能評価方法です。オーディオ機器などの電気系の特性評価として周波数特性がありますが、これは原音に対する、[マイクロフォン→録音・再生回路→スピーカー]による再生音の忠実度を表すもので、高忠実度のものはハイファイ(high fidelityの略)と呼ばれています。
レンズも同様に「光学信号の伝達系」と考えた場合、光学系の周波数特性が測定できれば、光学信号が忠実に伝達されているかどうかを知ることができます。レンズでいう周波数とは、1mm幅の中に正弦的に濃度の変化するパターンが何本あるかという意味で特に「空間周波数」と呼ばれ、電気系のHzに対し、「○○line per mm」あるいは「○○本/mm」と示されます。
本ホームページに掲載のMTF特性図は、横軸が画面中心を0とした像高(画面中心からの対角線上の距離/単位・mm)、縦軸がコントラストとなっており、10本/mmと30本/mmのMTF特性が示されています。MTF特性図上の10本/mmのカーブが1に近いほどコントラスト特性がよく、クリアなレンズとなり、30本/mmのカーブが1に近いほど高解像力を備えたシャープなレンズとなります。シャープでクリアな高性能レンズであるためには、両者でバランスが取れていることが大切ですが、一般的に10本/mmのMTF特性が0.8以上あれば優秀なレンズ、0.6以上あれば満足できる画質が得られると言われています。
解像力とコントラストがともに良い
コントラスト良、解像力不良
解像力良、コントラスト不良
- *イメージサークルØ67.2mm