EOS-1D X Mark III | 通信機能

カメラ内蔵Wi-Fi

カメラ単独でのFTP転送などを実現する、Wi-Fi通信機能。

EOS-1DシリーズとしてはじめてWi-Fi機能を搭載。ワイヤレスファイルトランスミッターを介さず、カメラだけでスマートデバイスとの連携やFTP転送、EOS Utilityによるリモート操作を可能としました。準拠規格はIEEE 802.11b/g/n、2.4GHz帯を使用してデバイスやモバイルWi-Fiルーターなどと接続します。

図:Wi-Fi通信機能

高速通信

IEEE 802.11ac/2×2 MIMOの高速通信に対応。WFT-E9。

専用ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E9(別売)をカメラと同時開発しました。IEEE 802.11 ac/n/a/g/bに準拠。2.4GHzと5GHz帯のデュアルバンドに対応。新たに2×2 MIMO※1(IEEE 802.11 ac時)を採用し、通信速度の大幅な向上を図りました。また、カメラ内蔵Wi-Fiでは難しい最大約150m※2の長距離通信が可能。カメラ装着時も取り回し性を損なわない小型ボディーで、防塵・防滴※3に配慮した構造です。

  • ※1
    MIMO(multiple-input and multiple-output):無線通信におけるスマートアンテナ技術のひとつ。送受信側ともに複数のアンテナを使い、通信品質を向上させます。データのスループットを大幅に高速化できるほか、通信の安定性にも優れます。2×2 MIMOはデュアルバンド対応アンテナを2つ搭載しています。
  • ※2
    送受信アンテナ間に障害物、遮蔽物がなく、他の機器との電波干渉がない場合。
  • ※3
    ほこりや水滴の侵入を完全に防ぐものではありません。
図:IEEE 802.11ac/2×2 MIMOの高速通信に対応。WFT-E9。

Ethernet 1000BASE-T対応の、有線LANインターフェース。

カメラ本体に有線LAN機能を内蔵しています。内部処理の高速化により、従来よりも通信速度をアップさせました。準拠規格はIEEE 802.3u(Ethernet 10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T)。スタジオ内でのネットワーク接続はもちろん、遠距離でのリモート撮影なども可能です。

  • 4月公開予定のファームアップにて、通信速度をさらに向上させることができます。
図:通信機能

通信機能

スマートデバイスとの接続が可能な、Camera Connect。

スマートフォンやタブレットにインストールしたCamera Connectを使用し、カメラと接続(カメラ内蔵Wi-Fiのみ)。手元のデバイスでカメラ内の画像を閲覧、デバイスに保存できるほか、リモートライブビュー撮影を行うことも可能です。また、Bluetooth接続により、Camera Connectの操作のみでWi-Fi接続を確立したり、デバイスをリモコンにして静止画または動画を撮影したりすることができます。

  • HEIF画像はアシスト1(中間輝度露出確認用)で表示されます。
  • AndroidまたはiOSがインストールされたスマートデバイスに、専用アプリケーションのCamera Connect(無料)をインストールすることが必要です。Camera Connectは、Google PlayまたはApp Storeからインストールすることができます。
  • カメラが他の機器とWi-Fi接続しているときや、WFTを使用して無線LANに接続しているときは、カメラとスマートデバイスをBluetooth接続することはできません。
図:スマートデバイスとの接続が可能な、Camera Connect。

新たに接続設定の管理機能も搭載。EOS Utility。

パソコンにインストールしたEOS Utilityを使用して、カメラ内の画像の閲覧やパソコンへの保存、リモート操作によるカメラの設定変更や撮影などが行えます。さらに、新機能として「EOS Network setting tool」を搭載。接続設定の作成/編集、接続設定ファイルの書き出し/読み込みなどがパソコン上で可能となりました。複数のカメラの接続設定を一元管理でき、これまでカメラごとに作成/編集してきた設定作業を効率化できます。

画像転送の確実性と利便性を向上させた、FTP転送。

撮影した画像をFTPサーバーに転送できます。従来の「FTP」「FTPS」に加え、有線LAN/WFT-E9接続時は「SFTP」モードの設定が可能。より多様なサーバーの仕様やセキュリティールールに対応することができます。また、サーバーに転送・保存された画像に音声メモを後送し、付加できるようになったほか、FTP転送と同時にEOS UtilityまたはBrowser RemoteによるIPTCやキャプションの編集や、転送先の変更が行えるなど利便性が向上。カメラを手の届かない場所に設置したリモート撮影中でも各種データを即時更新でき、転送後の適切な画像管理と活用に貢献します。

図:新たに接続設定の管理機能も搭載。EOS Utility。

多彩なリモート操作に対応する新機能、Browser Remote。
(4月公開のファームアップにて対応予定。)

Webブラウザーを利用して、パソコンやスマートデバイスでカメラ内の画像の閲覧や保存、カメラのリモート撮影などができます。ブラウザーを使うため、専用ソフトのインストールが不要です。これまでのWFTサーバーと異なり、暗号化によってセキュリティーを高める通信プロトコル、HTTPSに対応。さらに、IPTCタグやキャプションの作成/編集などを可能とし、専用アプリケーションであるEOS Utilityと同等の高機能を備えました。

図:リモート撮影

複数アングルの一斉撮影が可能な、連動撮影。

レリーズを行うセンダーカメラに対し、10台までのレシーバーカメラを無線LANで連動させることができます。

  • センダーカメラのレリーズタイミングよりも、少し遅れてレシーバーカメラがレリーズします。また、動画撮影には対応していません。
  • センダーカメラ、レシーバーカメラはいずれもEOS-1D X Mark IIIのときに設定できます。

複数カメラの時刻を精度よく合わせる、カメラ間時刻同期。

センダーカメラの時刻を、最大10台までのレシーバーカメラに設定できます。高精度な時刻合わせにより、複数のカメラで撮影した静止画の管理、動画のタイムライン編集に有効です。

  • 時刻同期を行っても、センダーカメラとレシーバーカメラの時刻誤差が最大±0.05秒生じます。
  • センダーカメラ、レシーバーカメラがいずれもEOS-1D X Mark IIIのときに同期できます。

ユーザーインターフェース

スムーズな接続設定の作成と編集、設定切り換えを実現。

複数の機能設定と通信設定をカメラに登録。一覧を表示し、必要なものを選択・組み合せるだけで、接続設定(セット)を作成/編集することが可能です。さらに、機能設定と通信設定は、ひとつのセットに2件ずつ登録することができるようになり、ネットワークの状態に応じたメイン/バックアップの切り換えも容易です。「FTP転送時、メインの通信先からバックアップの通信先に変更する」などの使い方が可能になりました。臨機応変に通信機能を活用できます。

図:リモート撮影

通信機能タブをカメラのメニューに新設。

通信機能を積極的に活用する報道・通信用途におけるプロのニーズに配慮。メニュー内の通信関係項目を集約し、ひとつのタブからアクセスできるよう刷新しました。必要な機能が見つけやすくなり、設定の機動性が向上します。

GPS機能

衛星から位置情報を取得し、画像に付加。

GPSユニットをカメラに内蔵。報道やネイチャーフォトなどの分野で画像管理に使用する位置情報(緯度、経度、標高、協定世界時)を取得し、画像に付加できます。GPS衛星(アメリカ)、GLONASS衛星(ロシア)、準天頂衛星みちびき(日本)からの信号に対応。3種類の衛星に対応することで、位置消失の低減と優れた測位精度を実現しています。

移動の軌跡を地図上で確認できるロガー機能。

カメラがたどった位置情報を一定間隔で自動的に記録することができます。位置情報は[位置情報の更新間隔]ごとに記録され、日付別のログデータとしてカメラの内蔵メモリーに保存。たどった位置情報は、パソコンの地図上で確認することができます。

  • 移動条件や移動場所、GPS機能の設定により、画像に付加される位置情報が正確でない場合があります。