「機能・操作優先」「連続撮影優先」の2モードを用意しています。重ね合わせ可能枚数は2~9枚。「機能・操作優先」モードでは、最終的な多重画像はもちろん、撮影した全画像の保存が可能。さらに、撮影済みの画像からでも重ね合わせを開始できるため※、同じ素材に異なる画像を重ねたい場合や10枚以上の多重露出にも対応します。シャッターを切るごとに、また再生操作によっても重ね合わせの結果を液晶モニターで確認可能。撮影中にファインダー撮影とライブビュー撮影を切り換えられ、ライブビュー撮影では重なり具合を確かめつつ次の1枚を撮影できます。意図しない結果になった場合、画像合成を1枚前の状態に戻して撮影し直すことも可能です。
EOS 5Ds R | 作画機能・EOS MOVIE
HDR(ハイダイナミックレンジ)
明暗差の大きなシーンを豊かな階調で描写する、クリエイティブ撮影機能。
露出アンダー/標準/オーバーの3画像を撮影。標準露出に近い部分を合成し、白トビや黒つぶれを抑えた1枚の画像を生成します。明暗差が極端に大きなシーンを撮影する際、シャドウ部、ハイライト部ともに階調豊かに表現することが可能です。露出の振り幅は自動のほか、±1、±2、±3から選択。仕上がりの効果は[ナチュラル]に加えて、アート感覚の[絵画調標準][グラフィック調][油彩調][ビンテージ調]を用意しています。

[高精度なHDRを実現する画像位置自動調整]
カメラブレなどによる微妙な画像のズレをカメラが検知し、自動的に補正。鮮鋭感の高い画像が得られます。
多重露出撮影
高度な重ね合わせが手軽に楽しめる、多重露出撮影。

- ※選択した画像はEOS 5Ds/EOS 5Ds Rで撮影したアスペクト比3:2のRAWに限ります(S-RAW/M-RAWとJPEGは選択できません)。
[スポーツなどに適した、連続撮影優先モード]
速い動きを高速連続撮影し、その軌跡を1枚の画像で表現できます。スポーツや動物などの撮影に効果的です。
- ※「連続撮影優先モード」では、撮影途中の「メニュー画面の表示」「ライブビュー表示」「撮影直後の画像確認」「画像再生」「撮影のやり直し」「全画像の保存」はできません。
多彩な表現を生み出す、4つの多重露出方式。
撮影シーンや表現意図に合わせ、露出方式を「加算」「加算平均」「比較(明)」「比較(暗)」から選択できます。
●加算
フィルムカメラと同様に、設定した露光量をそのまま加算。画像ごとに露出を変えると、その明るさの変化を多重画像に反映できます。標準露出の画像を加算した場合、重なった部分は露出オーバーとなります。
●加算平均
多重露出の回数に応じてカメラが自動でマイナス補正。最終的に標準露出になるよう自動調整するため、AEでも手軽に多重露出が可能です。露出を変えて撮影しても、各画像の明るさは重ね合わせる際に平均化されます。
●比較(明)
画像の明るい部分を重視して重ね合わせるデジタルならではの露出制御方式。背景と被写体の明暗差を利用し、切り抜き合成のような効果を得ることも可能です。明るい画素を優先するため露出オーバーの心配もありません。
●比較(暗)
ベースの画像と重ね合わせる画像を比較して、暗い部分を優先して合成。黒い被写体やシルエットに明るい画像が重ならず、引き締まったシャドウが得られます。
タイマー撮影
刻々と移り変わる被写体の姿を記録できる、インターバルタイマー。
インターバルタイマー機能を搭載。花の開花や蛹の羽化、日の出/日の入りなど、時間をかけて変化する被写体の様子を定点撮影できます。設定可能な撮影間隔(1秒~99時間59分59秒)と撮影回数(1回~99回または無制限)が幅広いため、被写体ごとに異なる変化の速度や時間に、柔軟な対応が可能です。

- ※インターバルタイマー機能を使用してのライブビュー撮影、動画撮影、バルブ撮影、ミラーアップ撮影はできません。
長時間露光撮影をカメラ単体で実現する、バルブタイマー。
これまでタイマーリモートコントローラーを使って撮影していた長時間露光撮影を、カメラ単体で実現。バルブ撮影時の露光時間を1秒~99時間59分59秒で設定できます。星や車のライトの軌跡などの撮影に有効です。

EOS MOVIE
高品位なフルHD動画。
35mmフルサイズCMOSセンサーと多彩なEFレンズにより、美しいボケ味、高ISO感度、独特な視覚効果の動画を撮影できます。記録可能な解像度は最大1920×1080のフルHD。デュアルDIGIC 6の画像処理能力により、低ノイズを実現。また動画記録中に静止画を撮影することも可能です。
- ※HDMI端子は外部ディスプレイ出力用です。外部レコーダーへの出力には対応していません。
- ※HDMI接続した外部ディスプレイと液晶モニターによる同時再生には対応していません。
NTSC | PAL | |||
---|---|---|---|---|
1920×1080 | 29.97fps | ALL-I | 25.00fps | ALL-I |
IPB | IPB | |||
23.98fps | ALL-I | - | - | |
IPB | - | |||
1280×720 | 59.94fps | ALL-I | 50.00fps | ALL-I |
IPB | IPB | |||
640×480 | 29.97fps | IPB | 25.00fps | IPB |
- ※ファイルフォーマットはMOV、映像圧縮方法はMPEG-4 AVC/H.264です。
- ※カラーサンプリング方式はYCbCr4:2:0(bit)、カラーマトリックスはRec.ITU-R BT.709(フルHD/HD)です。
[用途に応じて選択できる圧縮方式:ALL-I/IPB]
撮影の目的に応じ、圧縮方式を選択できます。ALL-Iは1フレーム単位で圧縮するイントラフレーム方式。1フレームごとにデコード、再エンコードを行うため高画質、かつカット編集や映像の切り出しに好適です。IPBはフレームの前後を参照し、差分を検出する差分圧縮方式。高圧縮でファイル容量が軽く長時間の録画に適します。

[モノラル音声メモ/ステレオ音声記録]
内蔵モノラルマイク、または外部ステレオマイクを接続して記録します。風切り音を低減するウィンドカット、音割れを抑制するアッテネーターを搭載。録音レベルは[オート]のほか、[マニュアル]で設定が可能です。
- ※音声記録方式はリニアPCMとなります。
- ※モニタリングや音声再生用のヘッドフォン端子は装備していません。

[編集作業を効率化するタイムコード設定]
カット編集に役立つタイムコードに対応。カウントアップは「レックラン」と「フリーラン」から選択できます。「レックラン」は、動画撮影中のみカウントを進めるもの。「フリーラン」は、設定スタート時間から常時カウントを進行。複数のカメラで撮影時、それぞれのカメラの素材を編集ソフトのタイムラインに並べられ、編集作業がスムーズに行えます。また、ドロップフレームの有無を設定することが可能です。
- ※音声記録方式はリニアPCMとなります。
- ※モニタリングや音声再生用のヘッドフォン端子は装備していません。

[ファイル4GB制限の解除]
ファイルサイズが4GBになると、新しいファイルを自動的に作成。1カットを複数のファイルに分割して保存できます。また、高画質ながらファイル容量が大きいALL-Iでも、ファイル容量への気遣いを軽減でき、安心です。
- ※最長記録時間は29分59秒です。
動画サーボAFも搭載。実用性に優れたピント合わせモード。
ピント合わせは手動フォーカスのほか、ワンショットAF、動画サーボAFを用意。動画サーボAFでは、被写体が動いても自動でピントを合わせ続けられます。また、AF動作は[顔検知+追尾優先AF]、または画面の任意の位置にピントを合わせられる[ライブ1点AF]を選択できます。
- ※クイックAF(位相差検出AF)は非対応です。
- ※動画サーボAFカスタマイズは非対応です。
[ピント合わせをサポートする拡大表示]
[ライブ1点AF]と手動フォーカス時、従来の1倍に加え、約6倍/16倍の拡大表示を可能にしました。ピント合わせと確認がより快適に行えます。
[シャッターボタンカスタマイズ]
シャッターボタン押しで静止画撮影するか、動画撮影するか設定可能。それぞれに、シャッターボタン半押しで測光・AFを行うか、測光のみ行うか選択できます。
動画記録中の操作音をより静音でできる、動画サイレント機能。
サブ電子ダイヤル内側の十字タッチパッドに静電容量方式を採用。触れるだけでクイック設定画面の項目設定が可能です。撮影中でも操作音を気にせず主要機能を調整できます。

ゆっくりした被写体の変化を短時間で表現できる、タイムラプス動画。
一定間隔で撮影した静止画をつなげ、フルHD(ALL-I)の動画として記録・再生できます。長時間をかけて推移する被写体の変化を、あたかもコマ送りや微速度撮影したかのように時間を圧縮して表現することが可能。ミラーアップしたまま、電子先幕/電子後幕シャッターで露光を制御するため、撮影は低振動で静音です。設定可能な撮影間隔は1秒~99時間59分59秒、撮影回数は2~3600回。3600回の撮影時、動画として記録される時間の目安は約2分(NTSC設定時:29.97P)または約2分24秒(PAL設定時:25.00P)となります。
- ※タイムラプス動画撮影中、AFは動作しません。また露出は1枚目固定となります。
