35mmフルサイズ約5060万画素CMOSセンサー。
キヤノン半導体テクノロジーが可能にした、約5060万画素の解像力。
[高ISO感度・低ノイズ、広ダイナミックレンジを実現させる技術]
●新微細化プロセス
光電変換効率アップを図るため、CMOS半導体工程に最新の微細化プロセスを導入。フォトダイオードの開口率を高めた結果、多画素化による画素サイズ縮小にもかかわらず低ノイズ、広ダイナミックレンジを実現。
●高効率フォトダイオード構造
光電変換効率に優れるフォトダイオード構造の採用により感度が向上。同時に画素内トランジスタも改良することで高S/N比を達成。
●ギャップレスマイクロレンズ
集光効率に優れるギャップレスマイクロレンズを採用。さらにマイクロレンズからフォトダイオードまでの距離を短く設計することでも集光効率を向上させ、高ISO感度・低ノイズを実現。
●高画質・CMOS回路
広ダイナミックレンジと高S/N比を両立する低ノイズ読み出し回路の採用により、高ISO感度においても低ノイズを実現。
●高速読み出し
有効約5060万画素の画像信号を16チャンネルで読み出すことにより、連続撮影速度の向上と良好なレスポンスを獲得。
ローパスフィルター効果をキャンセルした、高解像バージョン。
あらゆる被写体への対応を考えるとき、ローパスフィルターは、いわば重要な“保安部品”といえます。その効果をキャンセルし、ローパスフィルターレスと同様の状態にしたのがEOS 5DsRです。画質を評価するさまざまな要素に対して、解像力を重視する撮影者や被写体に特化。有効約5060万画素の解像性能を最大限に引き出し、EOS 5Dsを超えた高精細な描写、ヌケのよい中間調、立体感や空気感のリアルな表現を可能にします。
画作り・画像処理システム
約5060万画素と高レスポンスを両立する、デュアルDIGIC 6。
高速画像処理とシーン解析がもたらす、総合的な高画質化。
画作り・画像処理機能
ディテールの表現力を高める新シャープネス項目、「細かさ」「しきい値」。
[シャープネス:細かさ]
設定値を小さくするほど、より細かな輪郭線にまで強調処理が施されます。
[シャープネス:しきい値]
設定値を小さくするほど、よりコントラスト差の少ない輪郭線にまで強調処理が施されます。
細部の描写力に優れる新ピクチャースタイル、ディテール重視。
[その他のピクチャースタイル]
スタンダード、ポートレート、風景、ニュートラル、忠実設定、モノクロを搭載。ディテール重視と合わせ、多様な被写体と表現意図、好みに対応します。
雰囲気か忠実な色再現か。意図に応えるオートホワイトバランス。
暗いシーンでもクリアな画像が得られる、ノイズ低減処理機能。
長秒時露光撮影時は、1秒以上の露光時に[自動][する(常時)]で設定。高感度撮影時は[しない][弱め][標準][強め]に加え、新たに[マルチショットノイズ低減機能]も選択可能としました。
[マルチショットノイズ低減機能]
一度シャッターボタンを押すと4枚の画像を連続撮影。それぞれの画像を比較してノイズを検出・除去しつつ合成し、1枚のJPEG画像を生成します。従来の手法と異なり、強力なノイズ低減効果が得られる一方、輪郭はくずれず、精細感が損なわれません。また、合成にあたっては、カメラが自動的に位置合わせを行います。
レンズ光学補正
以下のレンズ装着時、撮影時に周辺光量と色収差を補正できます。さらにカメラ内RAW現像時は、歪曲収差補正も可能。補正データは、付属ソフトウェアEOS Utilityを使用して40本分を登録できます。
【周辺光量補正/色収差補正・初期登録レンズ】
「理想の光」を復元する光学特性補正機能、デジタルレンズオプティマイザ。
レンズ内で発生する各種収差や小絞り時の回折現象、カメラ内のフィルターがもたらす光学的影響。それらをレンズやフィルターの光学特性データに基づいて精密に補正し、理想的な画像=入射前に近い光の状態を再現します。画像中心部のみならず、周辺部における色のにじみや像の流れまで補正し、細部の解像感や描写力がさらに向上。CMOSセンサー/EFレンズ/ソフトウェアを一貫して設計・製造するキヤノンならではの機能です。
画像記録
M2記録を加えJPEGが6サイズに。RAWも3サイズから選べる記録画質。
JPEGの記録画質にM2(記録画素数:約2210万画素、画像サイズ:約7.1MB)を用意。L、M1、S1、S2、S3と併せ選択の幅が拡大し、撮影の目的や画像の用途に適した画質を設定できます。また、RAWはM-RAW、S-RAWを含め3つの記録画質を用意。RAWとJPEGの同時記録も可能です。
[主な記録画質]
解像性能を活かした高画質な擬似望遠撮影、クロップ撮影。
約1.3倍、1.6倍のクロップ撮影機能を搭載。1.3倍で約3050万画素、1.6倍でも約1960万画素の精細な描写が得られます(いずれもJPEGラージ/ファイン)。レンズ交換やエクステンダー装着ができないシーンで有効。また、トリミングを前提とせず、意図した構図での撮影にこだわる写真家の本能に応えます。