EOS 6D Mark II | 快適操作

多彩な撮影モード

独創的な作品づくりが楽しめる多重露出撮影。

複数の画像をカメラ内で重ね合わせられる多重露出撮影に対応。重ね合わせる枚数は、2~9枚から選択できます。1枚撮影するごとに重ね合わせた画像が液晶モニターに表示され、再生操作でも画像の重なり具合を確認することが可能です。画像表示中に多重露出直後の画像をクリアして、撮影をやり直すことも。ライブビュー撮影時は、重なり具合を確かめながら撮影できます。すでに撮影済みの画像からでも重ね合わせを開始することができます。

  • 選択できる画像はEOS 6D Mark IIで撮影したアスペクト比3:2のRAWに限ります(S-RAW/M-RAWとJPEGは選択できません)。
画面:多重露出撮影

白トビ・黒つぶれを緩和、特殊な効果の付加も。HDRモード。

白トビや黒つぶれが気になるシーンで有効な作画機能。露出アンダー/標準/オーバーの3画像を連続で撮影。標準露出に近い部分を合成し、階調が豊かな1枚の画像を生成します。露出の振り幅は「自動」のほか、「±1/±2/±3」から選択可能。効果は[ナチュラル]に加えて、[絵画調標準][グラフィック調][油彩調][ビンテージ調]で特殊な写真に仕上げることもできます。

ナチュラル
作例:ナチュラル
グラフィック調
作例:グラフィック調
油彩調
作例:油彩調
ビンテージ調
作例:ビンテージ調
絵画調標準
作例:絵画調標準

[高精度なHDRを実現する画像位置自動調整]

カメラブレなどによる微妙な画像のズレをカメラが検知し、自動的に補正。鮮鋭感の高い画像が得られます。

カメラ任せで、いろいろなシーンを簡単に美しく。モードダイヤル。

誰でもすぐにフルサイズの世界を思いのままに楽しめるように。EOS 6D Mark IIは、多彩な“オート撮影”モードを搭載しています。シーンインテリジェントオートは、シャッターを押すだけで美しい写真に仕上げられるモード。クリエイティブオートでは、雰囲気を選んで撮影できます。ポートレートや風景など、シーンに合わせてカメラが自動設定を行うスペシャルシーン(SCN)モードには、新たに流し撮りモードを採用しています。

写真:モードダイヤル

アイコン:シーンインテリジェントオートシーンインテリジェントオート

シーンに合わせて適切な設定をカメラが行う先進の“全自動”モードです。高精度な新EOSシーン解析システムにより、「露出」「ピント」をはじめ「ピクチャースタイルオート」「オートホワイトバランス」「オートライティングオプティマイザ」をより適切に制御。シーンに合わせた画づくりを実行します。たとえば人物なら、人の顔に露出を合わせ適切な明るさで自然な肌色に。風景なら、青空や緑をより鮮やかに仕上げます。

作例:シーンインテリジェントオート

アイコン:クリエイティブオートクリエイティブオート

あらかじめカメラに搭載されている効果の中から、仕上がりの雰囲気を選んで撮影可能。背景のぼかし効果を設定することもできます。直感的な操作で、イメージ通りの写真表現が楽しめます。

作例:クリエイティブオート

アイコン:クリエイティブオートで選択できる雰囲気]

雰囲気 標準

標準的な特性の設定で撮影。多くのシーンに活用できます。

くっきり鮮やかに

被写体をくっきり鮮やかに仕上げます。「雰囲気 標準」よりも印象的な写真にしたいときに。

ふんわりやわらかく

被写体を強調させず、ふんわりやわらかな印象に仕上げます。人物やペット、花などを撮影するときに。

暖かくやさしく

暖色系で暖かみのある、やさしい印象に仕上げます。人物やペットなどを暖かい雰囲気で撮影するときに。

しっとり深みのある

全体的に明るさを少し抑えながら被写体を強調。しっとり深みのある雰囲気の写真に仕上げます。人物や植物などを存在感ある雰囲気で撮影するときに。

ほの暗くひっそりと

明るさを少し抑えた寒色系の仕上がりに。ほの暗くひっそりとした雰囲気を表現します。画面の影にある被写体を、静かで印象的な雰囲気で撮影したいときに。

明るく

写真を明るく仕上げます。

暗く

写真を暗く仕上げます。

モノクロ

白黒、セピア、青の3つのモノクロから選択できます。

さらに撮影モードが充実したアイコン:スペシャルシーン スペシャルシーン

シーンをさらに細かく分類して、より適切な設定で撮影できます。新たに流し撮りモードを搭載し、計12種に拡大しました。

アイコン:スペシャルシーン 流し撮り流し撮り

EOSのフルサイズで初めて搭載。背景が美しく流れ、被写体の躍動感を表現した写真が誰でも簡単に楽しめます。カメラの動きや被写体の進行方向・速度を瞬時に解析。適切なシャッタースピードに自動設定して撮影。選べる効果の強さは3段階から選択可能。対応レンズを装着してライブビュー撮影をすると、画像ブレが抑制されます。ファインダー撮影時や非対応レンズ装着時は、流し撮りに適したシャッタースピードに自動で設定されます。
作例:流し撮り
  • ライブビュー撮影時のみ対応しています。対応レンズはEF24-105mm F4L IS II USMのみとなります(ファームウエアVersion 2.0.0以降から対応)。

アイコン:スペシャルシーン HDR逆光補正HDR逆光補正

逆光シーンでの撮影に。明暗差の大きなシーンでも、写真全体を好ましい明るさに写せます。一度シャッターボタンを押すだけで、露出アンダー、標準、露出オーバーの3枚を自動で連続撮影して合成。白トビ・黒つぶれを抑えた写真に仕上げます。
作例:HDR逆光補正
  • 記録画質はJPEGとなります。RAW/JPEG(ラージ/ファイン)またはRAWが設定されている場合は、JPEG(ラージ/ファイン)で記録されます。

アイコン:スポーツスポーツ

最高約6.5コマ/秒の連続撮影が可能。動く被写体にピントを合わせ続けるAIサーボAF IIに自動で切り換わります。
作例:スポーツ

アイコン:風景風景

青空や緑を鮮やかに写します。近くから遠くまで、写真全体にピントを合わせることができます。
作例:風景

アイコン:クローズアップクローズアップ

植物や昆虫、小物など、小さな被写体に近づいて、大きく写したいときに。美しいボケ味が楽しめます。
作例:クローズアップ

アイコン:スペシャルシーン 料理料理※1

明るく、色鮮やかに、料理をおいしそうに撮影することができます。赤みを強めたいときは[暖色]側に、弱めたいときは[寒色]側に調整できます※2
作例:料理
  • ※1
    人物が写り込むと、肌色が適切な色あいにならない場合があります。
  • ※2
    ストロボ発光時は、設定が無効となります。

アイコン:スペシャルシーン 手持ち夜景手持ち夜景

三脚を使わず、手持ちで夜景をブレずに撮れます。一度シャッターボタンを押せば、手ブレしにくいシャッター速度で4枚を連続撮影して自動で合成。三脚なしで夜景を明るく美しく仕上げます。
作例:手持ち夜景
  • 記録画質はJPEGとなります。RAW/JPEG(ラージ/ファイン)またはRAWが設定されている場合は、JPEG(ラージ/ファイン)で記録されます。

アイコン:スペシャルシーン 集合写真集合写真

みんなにピントを合わせたい、と思っているのに誰かがぼけてしまう。集合写真にありがちな失敗を解決する撮影モードを新設しました。主に被写界深度が深くなる絞りF8.0~F11で撮影できるよう、シャッター速度とISO感度を自動調整。また、すべての測距点を使用するAF方式に切り換わります。

アイコン:ストロボ発光禁止ストロボ発光禁止

ペットの寝顔を撮りたいシーンや、水族館や美術館などのストロボ発光できないシーンで活躍します。

表現意図に合わせた写真を追求できる。応用撮影ゾーン。

シャッター速度や絞り数値、ISO感度、ホワイトバランス、ピクチャースタイルなど、さまざまな設定を自由に組み合せて表現意図に合わせた写真撮影が楽しめます。

アイコン:絞り優先AE絞り優先AE

絞り数値を自分で設定し、ピントの合う範囲をコントロール。背景をぼかしたり、全体にピントを合わせた一枚を撮影できます。

アイコン:シャッター優先AEシャッター優先AE

シャッター速度を自分で設定。動きを止めたり、流動感を出したり、被写体の動きの写り方をコントロールすることができます。

アイコン:プログラムAEプログラムAE

適切な明るさで写るように、カメラが自動でシャッター速度と絞り数値を設定します。

アイコン:マニュアル露出マニュアル露出

シャッター速度、絞り数値など、すべて自分で設定可能。自分好みの画づくりが楽しめます。

撮影モードや機能の効果がわかる。ビジュアルガイド

フルサイズでありながら、誰にでも使いやすいカメラであることを追求。液晶モニターに表示される画面デザインが直感的にわかりやすいビジュアルガイドを採用しました。各撮影モードの効果を、写真を使って表示します。効果や仕上がりをイメージしながら撮影可能です。従来のインターフェースに加え、新しいインターフェースに切り換えることができます。

  • [機能ガイド]と[撮影モードガイド]にのみ対応しています。
図:ビジュアルガイド

再生・編集機能

探したい画像を絞り込める。再生時の画像検索。

画像の再生時にレーティング、日付、フォルダー名、プロテクトの有無、ファイル種類などの条件を指定して再生する「絞り込み再生」機能を搭載。探したい画像に、スピーディーにアクセスすることができます。条件指定画面は、再生クイック設定とメニューのどちらからも遷移できます。

画面:再生時の画像検索

複数の画像に一括してレーティング。複数選択一括処理。

画像再生時、条件で絞り込んだ画像を対象に、一括してプロテクトやレーティングなどの処理が行えます。再生クイック設定、メニュー画面から実行可能。始点と終点を定めてひとまとめに処理を行うことができます。

画面:複数選択一括処理

ピントチェックもダブルタップで行える拡大表示。

再生画像は15段階、最大10倍までの拡大表示が可能。撮った写真のピントチェックなどに便利です。ダブルタップによる操作に対応しているため、より快適に行えます。

画面:拡大表示

多彩な調整も、レンズ光学補正も対応。カメラ内RAW現像。

RAWで撮影した画像をカメラ内で現像し、JPEGに変換して新規保存。変換時には、細かい画像調整が可能です。[明るさ補正][ホワイトバランス][ピクチャースタイル][高感度撮影時のノイズ低減][JPEG記録画質]などに加え、周辺光量補正や歪曲収差補正といった[レンズ光学補正]も。ピクチャースタイルは、新たに搭載した[ディテール重視]も選ぶことができ、シャープネスの細かさやしきい値もチューニング可能です。もちろん、デジタルレンズオプティマイザや回折補正も行えます。

  • M-RAW、S-RAWでは現像できません。
画面:カメラ内RAW現像

イメージ通りの構図づくりをサポート。トリミング機能。

JPEGで撮影した画像※1をカメラ内でトリミング可能。構図の完成度をより高め作品に仕上げることができます。トリミング枠のアスペクト比は[3:2][16:9][4:3][1:1]から選択。それぞれ移動と縦横の切り換えも、傾きの補正も可能。トリミング範囲は43段階でから設定できます※2。好みの画角とアスペクト比でトリミングが楽しめるので、不要な部分の切り取りにも便利。トリミング処理後の画像は、別画像として保存できます。

  • ※1
    RAW画像はトリミングできません。
  • ※2
    対角比12~95%の範囲をトリミングすることができます。
画面:トリミング機能

JPEG画像サイズを小さく変更。カメラ内リサイズ。

大きな記録画質で撮影したJPEG画像を、カメラ内で小さい記録画質に変更することができます。処理した画像は、別画像として保存されます

  • S2(JPEG)画像とRAW画像はリサイズできません。
  • アスペクト比の変更はできません。
画面:カメラ内リサイズ

写真を簡単にマーキング。レーティング機能。

記録した写真に[OFF/★1個/★2個/★3個/★4個/★5個]のいずれかのマークを付加できます。絞り込み再生時にも便利です。画像は、画像送り(ジャンプ表示)とスライドショーで、レーティングごとに再生することも。ソフトウエア[Digital Photo Professional]で画像を選ぶときにも、レーティングマークを付加した画像だけを表示することができます。

画面:レーティング機能

画像確認をしながら、多彩な設定変更が可能。再生時クイック設定。

再生時にアイコン:クイック設定ボタンを押すと、クイック設定状態へ。画面に表示されるアイコンをタッチして、各種機能を設定・変更することが可能です。

画面:再生時クイック設定

BGMとともに、撮った写真を鑑賞できるBGM再生。

スライドショーや動画※1の再生を、BGM※2とともに楽しむことが可能。BGMはソフトウエア[EOS Utility]を使用して、SDカードに保存してから設定することができます。

  • ※1
    動画再生時にBGMを設定すると、動画に録音されている音声は再生されません。
  • ※2
    WAV形式の音楽ファイル。
画面:BGM選択/再生

フォトブックの作成も、写真プリントも楽々。フォトブック指定。

画像を任意に選んで、フォトブック用に指定(最大998枚)できるフォトブック指定。インターネットでのフォトブック注文やPIXUSなどでプリントするときに活躍します。画像検索で指定した条件による範囲指定や、検索結果の全画像が選択可能。もちろん、1枚ずつ指定することやフォルダー指定、カード内の全画像指定といった幅広い指定方法を選べます。対応ソフトウエア[EOS Utility]を使ってパソコンに取り込むことで、指定した画像を専用のフォルダーにコピーできます。

  • RAW画像と動画はフォトブック指定ができません。
画面:フォトブック指定