EOS 90D | 快適操作・多彩な表現機能・信頼性

操作性

2つのマルチコントローラーを配置

従来のマルチコントローラーに加え、EOS 7D Mark IIなどと同様のマルチコントローラーも新たに配置。ファインダー撮影時も、ライブビュー撮影時も快適に操作可能。AFフレームの選択や瞳AFでのフレームの移動、MENU画面での項目切り替えなど、柔軟にカスタマイズできます。

  • マルチコントローラーは個別に機能を割り当てることはできません。
図:マルチコントローラー

カスタマイズできる操作部材で、撮影をサポート

主要なボタンとダイヤル、マルチコントローラーの機能を、柔軟にカスタマイズできます。どの操作部に何を割り当てるか、[操作ボタンカスタマイズ]画面で一元管理でき、設定と変更が容易。撮影スタイルに合った使いやすさ、直感的な操作性が向上し、より機動的で快適な撮影を実現します。

図:操作ボタンカスタマイズ

撮影姿勢も思いのまま。バリアングル&タッチパネル機能

被写体を上から見下ろすようなハイアングルも、地面すれすれのローアングルも、無理のない姿勢で撮影を楽しめる、バリアングル液晶。表現意図に応じて、構図づくりをより快適に行うことができ、ライブビュー撮影や動画撮影の表現の幅を大きく拡大します。液晶モニターには、静電容量方式のタッチパネルを内蔵。撮影のさまざまな設定はもちろん、ISO感度やシャッタースピードなどの設定からオートフォーカス、シャッター、再生操作まで直感操作で行えます。タッチ操作の感度は、[標準/敏感/しない]の設定が可能です。

静電容量方式タッチパネル
図:静電容量方式タッチパネル
ハイアングル
作例:ハイアングル
ローアングル
作例:ローアングル

ワイド3.0型・約104万ドットクリアビュー液晶II

屋外の日中でも視認しやすい高精細な液晶モニターを採用。静電容量方式のタッチパネルを搭載し、スマホのように画面に触れるだけで、AFやレリーズはもちろん、さまざまな設定が可能です。再生時は、拡大・縮小、画像送り、カメラ内現像なども直感操作で行えます。

高速メモリーカードUHS-IIに対応

転送速度の速いUHS-II SDメモリーカードに対応。書き込み時間が短く、連続撮影や4K動画撮影でも、画像の確認や撮影メニューの操作にストレスなく移行できます。

多彩な表現機能

オートモードでも、イメージに近い写真表現に。クリエイティブアシスト

初心者でもEOS 90Dでの撮影を楽しめるサポート機能、クリエイティブアシストを搭載。[プリセット][背景ぼかし][明るさ][コントラスト]などのメニュー項目から選び、効果レベルを設定するだけで、イメージに近い写真に。ライブビュー撮影時は効果を確認しながら撮影可能です。さらに撮影後には、C-RAW現像、赤目補正も行えます。

  • シーンインテリジェントオートモード時に設定可能。
図:クリエイティブアシスト

撮影モード

EOS 90Dは、多彩な撮影モードを搭載。モードダイヤルを回せば簡単に変更できます。

モードダイヤル
作例:撮影モード

[かんたん撮影ゾーン]は、おまかせでキレイに撮れるモードがいろいろ

「かんたん撮影ゾーン」のモードは、シャッター速度や絞り数値といった設定はカメラにおまかせ。シャッターを押すだけで、かんたんに撮影が楽しめるモードです。

[シーンインテリジェントオート]

シャッターを押すだけでキレイに撮れる"全自動"モード。カメラが色や明るさ、状況など、周囲の状況を的確に判断して、どんなシーンでも適切な画づくりを実行。たとえば被写体が人物であることを見分けると、人の顔をより自然な肌色に、風景なら青空や緑をより鮮やかに仕上げます。

[スペシャルシーン(SCN)]

風景や料理、キッズなど、シーンや被写体に応じてモードを選ぶと、自動的により適切な設定に切り替わります。選択できるモードは全12種類。HDR逆光補正以外のすべてのモードで明るさの調節(露出補正)が可能です。

作例:スペシャルシーン(SCN)
[流し撮り]

背景が美しく流れ、被写体の躍動感を表現した写真が簡単に楽しめます。カメラが適切なシャッタースピードに自動設定して撮影。効果の強さは3段階から選択可能。

[ポートレート]

背景を大きくぼかして撮れるので、撮りたい被写体の表情を際立たせて撮影できます。

[集合写真]

失敗できない集合写真も、このモードを選択するだけで、手前の人から奥の人までピントが合い、ブレのない一枚をかんたんに撮影できます。

[風景]

近くから遠くまで、全体をくっきり描写できるので風景の撮影に適します。青空や緑がより鮮やかに仕上がります。

[スポーツ]

動く被写体に自動でピントを合わせ続け、最高約5コマ/秒で連写できます。運動会の撮影には、このモードがオススメ。

[キッズ]

被写体が動いてもピントを合わせ続け、速いシャッター速度で撮影できます。肌の色が健康的に仕上がるので、子どもの撮影に適しています。

[クローズアップ]

子どもの手足や花など、小さな被写体にぐっと近づいて、大きく写せます。美しく大きなボケ味が楽しめます。

[料理]※1

明るく、色鮮やかに、料理をおいしそうに撮影できます。赤みを強めたいときは「暖色」側に、弱めたいときは「寒色」側に調整することも※2

  • ※1
    人物が写り込むと、肌色が適切な色合いにならない場合があります。
  • ※2
    ストロボ発光時は、「色あい」の設定が標準設定に切り換わります。
[キャンドルライト]

誕生日パーティーやハロウィン、クリスマスなどのイベントで大活躍。キャンドルが灯るシーンで起こりやすい明るさのばらつきを抑え、雰囲気のある一枚が残せます。

  • ライブビュー撮影時は、設定できません。
[夜景ポートレート]

夜景を背にした人物撮影に便利。夜の街並みやイルミネーションなどの夜景を写しつつ、手前の人物もキレイに写せます。

  • 三脚の使用をおすすめします。
[手持ち夜景]

手持ちでもブレずに夜景を撮影できます。一度シャッターボタンを押せば、手ブレしにくいシャッター速度で4枚を連続撮影して自動で合成。三脚なしでも夜景が明るくキレイに仕上がります。

  • 記録画質はJPEGとなります。RAW+JPEG(ラージ/ファイン)またはRAWが設定されている場合は、JPEG(ラージ/ファイン)で記録されます。
[HDR逆光補正]

逆光シーンでの撮影に。明暗差の大きなシーンでも写真全体を適切な明るさに写せます。一度シャッターボタンを押すだけで、露出アンダー、標準、露出オーバーの3枚を自動で連続撮影して合成。白トビ・黒つぶれを抑えた写真に仕上げます。

  • 記録画質はJPEGとなります。RAW+JPEG(ラージ/ファイン)またはRAWが設定されている場合は、JPEG(ラージ/ファイン)で記録されます。

被写体全体に合焦した一枚が得られるフォーカスブラケット

1回のレリーズで、カメラが自動的にピント位置を無限遠に向かって少しずつずらして連続撮影。手前から奥までフォーカスが合った画像が生成可能です。被写界深度が浅くなりやすいマクロ撮影などで有効。

  • キヤノン製RAW現像ソフトウエア[Digital Photo Professional]の深度合成機能で行う必要があります。
作例:フォーカスブラケット
フォーカスブラケット撮影対応レンズ
EF100mm F2.8L MACRO IS USM
EF180mm F3.5L MACRO USM
EF16-35mm F4L IS USM
EF24-70mm F4L IS USM
EF-S35mm F2.8 MACRO IS STM
EF-S60mm F2.8 MACRO USM
  • 2019年8月26日現在(キヤノン調べ)。

[クリエイティブフィルター]

モードダイヤルでアイコン:クリエイティブフィルターに合わせると、多彩なフィルター効果を使った撮影が可能。トイカメラ風、ジオラマ風、ラフモノクロ、ソフトフォーカス、HDRなど全11種をカメラに搭載しています。

  • 記録画質がRAW、RAW /JPEG(ラージ/ファイン)のときや、AEB、ホワイトバランスブラケティング、マルチショットノイズ低減機能を設定しているときは確認できません。
[ラフモノクロ]
ざらついた印象の白黒写真に。コントラストの調整で、メリハリの強さも変えられます。
作例:ラフモノクロ
[ソフトフォーカス]
やわらかい感じの写真に。ぼかし具合の調整で、やわらかさを変えられます。
作例:ソフトフォーカス
[魚眼風]※1
魚眼レンズで撮影したような、タル形にゆがんだ写真に。ゆがみの強さを調整できます。
作例:魚眼風
[水彩風]※2
水彩画のような写真で、やわらかい感じの色彩に。色の濃度を変えることができます。
作例:水彩風
[トイカメラ風]
トイカメラのような独特な色調に。暖色系または寒色系に色を調整することもできます。
作例:トイカメラ風
[ジオラマ風]
ジオラマ(ミニチュア)風の写真に。くっきり見せたい部分が選べます。
作例:ジオラマ風
[油彩風]※3

被写体の立体感を強調して油絵のような仕上がりが楽しめます。

[HDR絵画調標準]※4

子どもの手足や花など、小さな被写体にぐっと近づいて、大きく写せます。美しく大きなボケ味が楽しめます。

[HDRグラフィック調]※4

鮮やかなグラフィックアートのような仕上がりに。

[HDR油彩調]※4

被写体の輪郭を強調し、油絵のように仕上げます。

[HDRビンテージ調]※4

被写体の輪郭を強調し、明るさを暗くすることで古い写真のように仕上げます。

  • ※1
    効果の度合いによって画面周辺がカットされる場合があります。また画面中央部を拡大させて魚眼風効果をつくっているため、記録画素数の少ない設定で処理を加えると、画面中央付近の画素数が少なくなり、ぼやけた印象になる場合があります。
  • ※2
    夜景や暗い撮影シーンのグラデーションがなめらかに再現されなかったり、ムラやノイズが発生したりすることがあります。
  • ※3
    撮影後の画像のみ選択できます。撮影時には使用できません。
  • ※4
    SCN(スペシャルシーン)モード時のみ選択できます。また、撮影後の画像には使用できません。

カメラに慣れてきたら[応用撮影ゾーン]へ

シャッタースピードや絞り数値、ISO感度、ホワイトバランス、ピクチャースタイルなど、さまざまな設定を自由に組み合せて表現意図に合わせた撮影が可能です。

  • 記録画質がRAW、RAW/JPEG(ラージ/ファイン)のときや、AEB、ホワイトバランスブラケティング、マルチショットノイズ低減機能を設定しているときは確認できません。
[マニュアル露出]

シャッタースピード、絞り数値など、すべて任意で設定可能。自分好みの画づくりが楽しめます。

[シャッター優先AE]

シャッタースピードを任意で設定。動きを止めたり、流動感を出したり、被写体の動きの写り方をコントロールすることができます。

[絞り優先AE]

絞り数値を任意で設定し、ピントの合う範囲をコントロール。背景をぼかしたり、全体にピントを合わせた一枚を撮影できます。

[プログラムAE]

適切な明るさで写るように、カメラが自動でシャッタースピードと絞り数値を設定します。

写真の色彩を選べるピクチャースタイル

イメージした色彩に写真を仕上げられるピクチャースタイルは、カメラに8種搭載。[ディテール重視]は、細部の表現力を重視した設定のため高画素を活かした画づくりができます。

[ポートレート]
作例:ポートレート
[風景]
作例:風景
[ディテール重視]
作例:ディテール重視
[モノクロ]
作例:モノクロ

多重露出撮影

撮影画像をカメラ内で合成し、ひと味違う作品に仕上げられる多重露出撮影。重ね合わせる枚数は、2~9枚から選択できます。1枚撮影するごとに重ね合わせた画像が液晶モニターに表示され、再生操作でも画像の重なり具合を確認することが可能です。画像表示中に多重露出直後の画像をクリアして、撮影をやり直すことも。ライブビュー撮影時は、重なり具合を確かめながら撮影できます。保存される画像は、多重露出の完成画像のみで、撮影時の記録画質で行われます。

加算平均
作例:加算平均
[加算]

フィルムカメラと同様、設定した露出値がそのまま加算されます。意図に合わせて、1枚ごとに露出値の変更が可能です。

  • 「絞り優先AE/シャッター優先AE/プログラムAE」での撮影時は、標準露出の画像が重なり、露出オーバーになる可能性があるため、多重露出枚数に応じてあらかじめ露出をマイナス補正する必要があります。
[加算平均]

多重露出の回数に応じて、カメラが自動でマイナス補正。最終的に標準露出になるよう自動調整します。露出を変えて撮影しても、各画像の明るさは重ね合わせる際に平均化されます。

インターバルタイマー

指定した間隔(1秒~99時間59分59秒)と回数(1回~99回、無制限)で撮影を実行。長い時間をかけてゆっくり変化する被写体の様子を、定点観測したいときに便利です。撮った画像をつなげればタイムラプス動画のようなムービーづくりも楽しめます。

バルブタイマー

バルブモード時に1秒~99時間59分59秒の範囲で露光時間の設定が可能。星空の軌跡撮影、車のライトの流れを撮影するときに便利です。バルブ撮影中にシャッターボタンを指で押している必要がないため、カメラブレを低減できます。

快適撮影をサポートする機能

縦位置/横位置で個々にAFフレーム設定

縦位置と横位置で、測距エリア選択モードとAFフレームを個々に設定可能。縦位置/横位置を切り替えたときに、任意で指定したポジションから撮影を開始できます。

図:AFフレーム設定

内蔵ストロボ

ガイドナンバー12の内蔵ストロボを搭載。光量が足りないときや、逆光時に有効です。

  • 手動ポップアップ。
写真:内蔵ストロボ

再生画像に重ねられるグリッド表示

1枚表示の時には再生画像に格子線を重ねて表示できます。表示は[9分割]、[24分割]に加え黄金分割比での構図決めに便利な[9分割+対角]の3種類から選べます。

傾きを確認しながら手持ち撮影できる電子水準器

風景写真のような水平・垂直確認が必要になるシーンに便利な電子水準器。ファインダー視野内、液晶モニターのどちらにも表示することができます。機能設定メニュー[ファインダー内表示]→[水準器:表示する]に設定することで、ファインダー内に表示されます。

縦横比を選択できるマルチアスペクト

ライブビュー撮影時には、画像の縦横比を変えて撮影することができます。ファインダー撮影と同じ「3:2 」や、「1:1」「4:3」「16:9」から選べます。

3:2
作例:3:2
1:1
作例:1:1
4:3
作例:4:3
16:9
作例:16:9

信頼性

防塵・防滴構造で高い信頼性を実現

屋外では急な天候の変化、過酷な状況での撮影は少なくありません。カメラの信頼性は撮影者にとって重要な要素。EOS 90Dは、電池室や各種操作ボタンまわりなどにシーリング部材(赤色部分)を組み込んでいます。また、ダイヤル回転軸などには、部品間の隙間を極力小さくするよう高精度化した部品(青色部分)を採用。不意に降りかかる砂塵や水滴などの侵入を抑制します。

図:防塵・防滴構造で高い信頼性
  • 防塵・防滴性能を発揮させるため、電池室やカードスロットカバー、端子カバーなどの開閉部をしっかり閉じてください。
    カメラは防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。

連続撮影時も疲れにくいシャッターボタン機構

EOS 5D Mark IVなどと同様のシャッターボタン機構を採用。半押しから全押しで押し圧が変化するので、力を込めて押し続ける必要がない疲れにくい設計に。最小限の指の動きで連続撮影をサポートします。

ダスト除去機能、EOS Integrated Cleaning Systemを搭載

わずかなゴミも見逃さないように、センサー部分に付着し、画像に写り込んでしまうホコリなどのゴミを、発生から除去まで3段階の対策で総合的に防ぎます。

セルフクリーニングセンサーユニットによる対策

[ダストの発生を抑制]

シャッターユニットやボディーキャップに、ダストを抑制する部材を使用。

[ダストの付着を抑制]

ローパスフィルターに付着したダストを、1枚の薄型圧電素子により、超音波振動でふるい落とします。

ソフトウエアによる対策

[写り込んだダストの消去]

万一除去できなかったダストは、その位置情報を取得し、撮影データに付加。付属ソフトウエア「Digital Photo Professional」で、現像時に一括で消去します。