EOS Kiss X10i | 高画質

大型センサーと映像エンジンDIGIC 8が生み出す高画質

質感や色あいを忠実に再現する[約2410万画素CMOSセンサー]

レンズから入った光を情報として受け取るのが、APS-Cサイズの大型CMOSセンサー。有効約2410万画素の高密度かつ広いセンサー面をフルに活かして、肌の質感やニュアンス、色の微妙なグラデーションなども余すところなく表現します。

写真:約2420万画素CMOSセンサー

大きなボケ味でドラマチックに描く

背景を自然に大きくぼかした写真は、大型センサーを搭載している一眼レフカメラならではの魅力。ピントを合わせた被写体がぐっと引き立つので、人物撮影では印象的なポートレートになります。またAPS-Cサイズのセンサーは暗いシーンにも強いので、夜間撮影でも明るくキレイに写せます。

写真:DIGIC 8撮影例

優れた処理能力で高画質を生み出す[映像エンジンDIGIC 8]

DIGIC 8は、CMOSセンサーが受け止めた光の情報を、美しい画像へと仕上げるキヤノン独自の画像処理エンジン。なにげない風景の1コマも息をのむほど美しい一枚に再現します。DIGIC 8は優れた画像処理性能を活かして、画質だけでなくオートフォーカスや高速連写など、基本性能の向上にも貢献しています。

DIGIC 8

夕焼けの空など、グラデーションを美しく表現[14bit信号処理]

夕焼けの空のような再現が難しいシーンも、豊かな階調表現でなめらかなグラデーションを表現します。上位機種と同じ信号処理能力を持つ、14bit A/D変換(16384階調)を採用しています。

  • 階調とは、色や明るさの濃淡の段階数。階調が多いほど変化がなめらかになるため、美しいグラデーションを描くことができます。
作例:[14bit信号処理]

暗いシーンでも明るく豊かに描き出す

ストロボなしでも、明るくキレイ[常用ISO感度最高25600]

静止画で100-25600(拡張51200相当)の常用ISO感度を実現。暗いシーンでも暗部がつぶれることなく、雰囲気のある明るい写真を撮ることができます。DIGIC 8の画像処理能力により、高感度撮影時に発生しがちなノイズも抑えて、クリアなイメージに仕上がります。

  • 推奨露光指数。動画撮影時はISO100~12800(拡張ISO25600。4K撮影時はISO6400)。
ISO25600で撮影
写真:高感度

ISO感度をカメラが自動設定[ISOオート]

撮影場所の明るさをもとに、カメラがISO感度を自動で調整します。「応用撮影ゾーン」では、ISOオートの上限をISO400~25600の間で設定することが可能。上限を低めに設定すると、暗くてもノイズを抑えて細部まで描写できます。上限を高めに設定すると、シャッター速度を速め、手ブレを抑えて撮影できます。

ISOオート設定画面
写真:ISOオート設定画面

9種類から選べる記録画質

撮影データの用途に応じてJPGの場合S2(約380万画素)からL(約2400万画素)までの7段階から選択ができます。また、撮影後に現像を行う場合は2種類のRAW画質から選ぶことができます。

記録画質一覧

記録画質 記録画素数
(画素)
ファイルサイズ
(約・MB)
撮影可能枚数
(約・枚)※1
連続撮影可能枚数
(約・枚)※1
L ラージ ファイン 6000×4000
(2400万)
8.4 3600 170
L ラージ ノーマル6000×4000
(2400万)
4.5 6610 170
M ミドル ファイン 3984×2656
(約1060万)
4.6 6480 167
M ミドル ノーマル 3984×2656
(約1060万)
2.6 11400 167
S1 スモール1 ファイン 2976×1984
(約590万)
3.1 9690 163
S1 スモール1 ノーマル 2976×1984
(約590万)
1.8 16010 163
S2 スモール2(ファイン) 2400×1600
(約380万)
1.8 16340 164
RAW ロウ 6000×4000
(2400万)
27.2 1120 40
C-RAW シーロウ 6000×4000
(2400万)
15.8 1930 75
RAW+L ロウ+ラージ ファイン 6000×4000
(2400万)
35.6 850 35
C-RAW+L シーロウ+ラージ ファイン 6000×4000
(2400万)
24.2 1250 57
  • ※1
    撮影可能枚数、連続撮影可能枚数は、当社試験基準UHS-I対応 32GBカードを使用時(ファインダー撮影時)のものです。
  • これらの数値は、被写体やカードの銘柄、アスペクト比、ISO感度、ピクチャースタイル、カスタム機能などの設定により変動します。

暗いシーンでのノイズを抑えてクリアに

高感度撮影時のノイズ低減

撮影場所が暗く、ISO感度を高くして撮影したいとき(高感度撮影時)に有効なノイズ低減機能を搭載しています。効果は「しない/弱め/標準/強め/マルチショットノイズ低減」の5種類から選択可能。「マルチショットノイズ低減」は、シャッターボタンを一度押すだけで、4枚の画像を自動で連続撮影して合成。ノイズを減らしながらも、解像感のある一枚に仕上げます。自動で位置合わせを行うため、手持ち撮影※2も安心して楽しめます。また、長秒時露光での撮影時もノイズ低減を設定可能です。

写真:マルチショットノイズ低減機能設定画面
  • ※1
    記録画質がRAW、RAW+JPEG(ラージ/ファイン)に設定されているときは、「マルチショットノイズ低減機能」は選択できません。
  • ※2
    画面全体をズレなく合わせるためには三脚の使用をおすすめします。

暗いシーンも自動で明るく[オートライティングオプティマイザ]

オートライティングオプティマイザとは、暗い写真は適切な明るさに、コントラストが低い写真はメリハリのある仕上がりに、カメラが自動で補正する機能です。EOS Kiss X10iは約22万画素RGB+IR測光センサーとDIGIC 8の搭載により、顔検出と連動して自然な明るさに補正するのに加え、極端に明るくなっている肌の光沢を抑え顔の白トビを自然に補正します。また明るい領域の階調補正が可能になり、朝陽や夕景などのグラデーションもより豊かな階調で表現できるようになりました。

逆光で人物を撮影した場合(顔検知)

太陽などの光源が被写体の後ろにあると逆光になり、被写体が暗く写ることがあります。顔が暗く写ったときは顔を検知して、自然な明るさに補正します。

しない
作例:オートライティングオプティマイザ機能[しない]
強め
作例:オートライティングオプティマイザ機能[強め]

AE露出アンダーの場合

構図の中に白い面積が多いシーンで(雪景色や白い壁など)、写真全体が暗く仕上がってしまったときは、好ましい明るさに補正します。

低コントラストの場合

曇天や霧の多い風景の撮影時は、メリハリの弱い写真に仕上がることがあります。その場合は、明るい部分は少し明るく、暗い部分は少し暗く補正し、コントラストを調整します。

ハイライト部の白トビを抑える[高輝度側・階調優先機能]

日中の屋外のように日射しが強いシーンでは、ハイライト部分が白くとんでしまうことがあります。そんなときは「高輝度側・階調優先」を設定すると、シャドー部からハイライト部までなめらかに表現した画像が撮影できます。EOS Kiss X10iは、従来の「する(D+)」の設定に加えて、さらに白トビの抑制と階調表現を強める「強(D+2)」も選択できます。

作例:階調優先なし/階調優先あり
  • 高輝度側・階調優先機能を「する」にすると、オートライティングオプティマイザは自動的に「しない」になります。また、ISO感度の設定範囲は200~25600(動画撮影時は12800)となります。