CMOSセンサーとは、レンズから入ってきた光を受け取る場所。EOS Kiss X9iは約2420万画素の大型CMOSセンサー※を搭載。記録できる情報量が多いので、肌の質感やニュアンス、色の微妙なグラデーションまで繊細に再現できます。またDIGIC 7搭載により、解像感の向上や低ノイズ化など、さらなる画質アップを実現しています。A3サイズなどの大判プリントやテレビの大画面なら、その美しさをより実感できます。
EOS Kiss X9i | 高画質
どんなシーンも、美しく残せる約2420万画素
一眼ならではの高画質[約2420万画素CMOSセンサー]

- ※APS-Cサイズ。有効撮影画角はレンズの表記焦点距離の約1.6倍相当。
大型センサーならではの、大きなボケ味
背景をふんわり大きくぼかした写真も、大型センサーなら思いのまま。望遠レンズを使うと、その効果はさらにアップします。また、暗いシーンで明るく美しく撮れるのも、大型センサーならではの魅力です。

9種類から選べる記録画質
用途に合わせて9種類の画質を選択できます。撮影後にじっくり画像編集を楽しむならRAW/JPEG[ラージ/ファイン](2400万画素)、L判サイズでのプリントやデジタルフォトフレームでの再生にはS2(約250万画素)がおすすめです。
記録画質一覧
記録画質 | 記録画素数 (画素) |
ファイルサイズ※ (約・MB) |
撮影可能枚数※ (約・枚) |
---|---|---|---|
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6000×4000(2400万) |
7.6 | 950 |
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6000×4000(2400万) | 3.9 | 1840 |
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3984×2656(約1060万) | 4.1 | 1790 |
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3984×2656(約1060万) | 2.0 | 3480 |
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2976×1984(約590万) | 2.6 | 2730 |
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2976×1984(約590万) | 1.3 | 5260 |
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2400×1600(約380万) | 1.8 | 3810 |
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6000×4000(2400万) | 29.4 | 210 |
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6000×4000(2400万) | 29.4+7.6 | 170 |
- ※ファイルサイズ、撮影可能枚数は、当社試験基準8GBカードを使用し、当社試験基準(アスペクト比3:2、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード)で測定したものです。これらの数値は、被写体やカードの銘柄、アスペクト比、ISO感度、ピクチャースタイル、カスタム機能などの設定により変動します。
高画質・高感度を支えるEOS Kiss X9iの頭脳
処理能力が飛躍的に進化[映像エンジンDIGIC 7]
映像エンジンはカメラの頭脳。CMOSセンサーで受け取った光(情報)を画像データに変換しますが、この処理能力が高いほど、高速に高画質な画像を生成できます。EOS Kiss X9iは、映像エンジンDIGIC 7を搭載。膨大なデータを瞬時に処理できるほか、CMOSセンサーで処理しきれなかったノイズを取り除く役割も。常用ISO感度最高25600の実現にも貢献しています。さらに約6コマ/秒連写やフルハイビジョン60p動画撮影など、さまざまな機能の進化を支えています。

夕焼けの空など、グラデーションを美しく表現[14bit信号処理]
再現がむずかしい、夕焼けの空のような複雑なグラデーションもなめらかに表現。上位機種と同じ信号処理能力を持つ、14bit A/D変換(16384階調※)を採用しています。
- ※階調とは、色や明るさの濃淡の段階数。階調が多いほど変化がなめらかになるため、美しいグラデーションを描くことができます。

暗いシーンでも明るく、さらにクリアに
ストロボなしでも、明るくキレイ[常用ISO感度最高25600]※
夜景や室内などの暗い場所で撮ると、手ブレが起きやすくなります。そこでISO感度の出番です。この数値を高くすると(高感度)、手ブレを防いで明るく撮れます。EOS Kiss X9iの常用ISO感度は100~25600(拡張ISO51200)。高感度で撮るとノイズが出やすくなりがちですが、EOS Kiss X9iは、DIGIC 7によってノイズを防ぐ性能が大幅に向上。くっきり美しい一枚に仕上げられます。
- ※推奨露光指数。動画撮影時はISO100~12800(拡張ISO25600)。

より高画質に撮影するなら[ISO100]
晴れた日の屋外など、十分な明るさがあるときは、低感度撮影がおすすめです。EOS Kiss X9iは、ISO100からの撮影に対応。シャープな解像感やなめらかなボケ味など、より美しい表現が楽しめます。

ISO感度をカメラが自動設定[ISOオート]
ISO感度の設定に迷ったら、ISOオートを選択。撮影場所の明るさに合わせて、カメラが自動で数値を設定してくれます。「応用撮影ゾーン」では、ISOオートの上限を設定可能(ISO400~25600)。上限を低めに設定すると、暗くてもノイズを抑えて細部まで描写できます。上限を高めに設定すると、シャッター速度を速め、手ブレを抑えて撮影できます。

各撮影モードで自動設定されるISO感度の範囲
撮影モード | ISO 感度設定 | |||
---|---|---|---|---|
ストロボなし | ストロボ(内蔵)※1 | ストロボ(外部)※1 | ||
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ISO100 ~ 6400 | ISO400 ~ 3200 | ISO400 ~ 1600 | |
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ISO100 ~ 6400 | — | — | |
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ISO100 ~ 6400 | ISO400 ~ 1600 | ISO400 ~ 1600 | |
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ISO100 ~ 1600 | — | ISO400 ~ 1600 | |
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ISO100 ~ 6400 | — | ISO400 ~ 1600 | |
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ISO100 ~ 6400 | ISO400 ~ 3200 | ISO400 ~ 1600 |
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ISO100 ~ 6400 | ISO400 ~ 1600 | ISO400 ~ 1600 | |
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ISO100 ~ 6400 | — | AF 補助光のみ発光 | |
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ISO100 ~ 12800 | ISO400 ~ 6400 | ISO400 ~ 6400 | |
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ISO100 ~ 6400 | ISO400 ~ 3200 | ISO400 ~ 1600 |
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— | AF 補助光のみ発光 | ||
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ISO100 ~ 25600※2 | ISO400 ~ 1600※2 | ISO400 ~ 1600※2 | |
バルブ撮影時 | ISO400 | ISO400 | ISO400 |
- ※1日中シンクロで露出オーバーになる場合は、最低ISO100
- ※2「ISO オート」の上限による
暗いシーンでのノイズを、大幅に抑制
映像エンジンDIGIC 7の搭載などによって、EOS Kiss X9iのノイズ対策は飛躍的に向上しています。
高感度時でも、解像感を保ちながらノイズを抑制[高感度撮影時のノイズ低減]
撮影場所が暗く、ISO感度を高くして撮影したいとき(高感度撮影時)に有効なノイズ低減機能です。効果は「しない/弱め/標準/強め※1/マルチショットノイズ低減※1※2」の5種類から選択可能。「マルチショットノイズ低減」は、シャッターボタンを一度押すだけで、4枚の画像を自動で連続撮影して合成。ノイズを減らしながらも、解像感のある一枚に仕上げます。自動で位置合わせを行うため、手持ち撮影※3も安心して楽しめます。
- ※1 「強め」「マルチショットノイズ低減」設定時は、連続撮影可能枚数が大幅に減少します。
- ※2 記録画質がRAW、RAW+JPEG(ラージ/ファイン)に設定されているときは、「マルチショットノイズ低減機能」は選択できません。
- ※3 画面全体をズレなく合わせるためには三脚の使用をおすすめします。

長秒時露光撮影時のノイズも低減
「長秒時露光撮影」とは、ゆっくりとシャッターをおろす撮影のことです。明るい夜景や光の軌跡などを撮影できる一方で、粒状のノイズが発生しやすくなります。EOS Kiss X9iでは、シャッター速度が1秒以上のすべての撮影において、ノイズ低減を常に「する」、またはノイズが検出された場合のみノイズ低減を行う「自動」設定を選択可能。ノイズを抑えた美しい一枚を記録できます。

レンズの性能を最大限に引き出す、レンズ光学補正※
レンズが光を通過させる過程で、画像の四隅が暗くなる現象や、像のゆがみやにじみ(収差)が生じることがあります。これをカメラ側で補正することができます。EOS Kiss X9iには、補正データがある全てのEFレンズの光学補正データがプリセットされており、自動的に収差を補正した画像データが得られます。
- ※キヤノン純正以外のレンズ使用時は、適切でない補正が行われる場合があります。その場合は補正「しない」で撮影してください。
なお、2014年6月発売のEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM を含む以降のレンズは、レンズ光学補正のデータを内蔵しています。
画像四隅のゆがみを緩和[歪曲収差補正]※
歪曲収差とは、レンズの特性によって画像の四隅がゆがむ現象です。画像の周辺部分をわずかにトリミングすることで、ゆがみを和らげます。
- ※
モード時、動画撮影時、マルチショットノイズ低減機能設定時は、歪曲収差補正は設定できません。
- ※レンズ光学補正が登録されているレンズのみ補正が行われます。
- ※初期状態では、歪曲収差補正は行わない設定になっています。
- ※歪曲収差補正を「する」に設定した時は、連続撮影速度が低下します。
- ※
モード時のみ、自動で補正されます。

輪郭に現れやすい「色にじみ」を補正[色収差補正]※
被写体の輪郭部分に、紫系統の「色にじみ」が現れることがあります。「色収差補正」は、このにじみを補正、EFレンズの持つシャープな解像感を得ることができます。
- ※色収差補正設定時は連続撮影可能枚数が大幅に減少します。
- ※かんたん撮影ゾーンでは、自動的に補正が行われます。
広角レンズ使用時も、画面の四隅まで明るく撮れる[周辺光量補正]
主に広角レンズを使用しているとき、絞り(光を取り込む穴)を開放にして撮影すると、画像の四隅が暗くなることがあります。「周辺光量補正」は、この周辺光量の落ち込みを補正します。
- ※かんたん撮影ゾーンでは、自動的に補正が行われます。
絞り込み時の解像感の低下を和らげる[回折補正]
応用撮影ゾーンで、写真全体にピントを合わせたいとき、F値を絞りすぎると、像がぼやけて解像感が低下することがあります(回折現象)。EOS Kiss X9iはDIGIC 7の高速処理性能により、回折現象の高度な軽減を実現。細部までよりシャープに描写できます。
- ※かんたん撮影ゾーンでは、自動的に補正が行われます。
ソフトウエアなら、さらに高度な補正が可能[Digital Photo Professional]
データの情報量が豊富なRAW画像は、ソフトウエア[Digital Photo Professional]で、画質をほとんど劣化させずに補正できます。また「デジタルレンズオプティマイザ機能」を使うと、レンズの特性によって起こる場合がある「色にじみ」などを、高精度に補正できます。さらに露出補正やホワイトバランス、ピクチャースタイルの変更など、多彩な編集も可能です。
ハイライト部の白トビを抑える[高輝度側・階調優先機能]※1 ※2
日差しの強い場所で撮影をすると、ハイライト部分が白トビしてしまうことがあります。「高輝度側・階調優先」を「する」に設定すると、白トビを抑え、シャドー部からハイライト部まで滑らかに描き出せます。設定時は、撮影機能の設定状態表示とファインダー内(ライブビュー撮影時は液晶モニター上)に、設定中であることを示す「D+」が表示されます。
- ※1高輝度側・階調優先機能を「する」にすると、オートライティングオプティマイザは自動的に「しない」になります。また、ISO感度の設定範囲は200~25600(動画撮影時は12800)となります。
- ※2カスタム機能で設定できます。

暗く写っても自動で明るく[オートライティングオプティマイザ機能]
暗い写真は適切な明るさに、コントラストが低い写真はメリハリのある仕上がりに、カメラが自動で補正してくれる機能です。撮影状況を高精度に解析するEOS独自の技術「新EOSシーン解析システム」がその補正精度を高めています。補正の強弱は、[しない/弱め/標準/強め]の4段階で選べます※。
- ※「応用撮影ゾーン」時。「かんたん撮影ゾーン」では自動で「標準」に設定されます。
逆光で人物を撮影した場合(顔検知)
太陽などの光源が被写体の後ろにあると逆光になり、被写体が暗く写ることがあります。顔が暗く写ったときは顔を検知して、自然な明るさに補正します。
![作例:オートライティングオプティマイザ機能[しない]](/eos/lineup/kissx9i/image/feature-highquality/alo-off.jpg)
![作例:オートライティングオプティマイザ機能[強め]](/eos/lineup/kissx9i/image/feature-highquality/alo-on.jpg)
ストロボ光量不足の場合(顔検知)
内蔵ストロボを発光しても、カメラと被写体との距離が離れ過ぎていると、光量が十分に届かず暗い写真に。暗く写ってしまった顔を検知して、明るく補正します。
AE露出アンダーの場合
構図の中に白い面積が多いシーンで(雪景色や白い壁など)、写真全体が暗く仕上がってしまったときは、好ましい明るさに補正します。
低コントラストの場合
曇天や霧の多い風景の撮影時は、メリハリの弱い写真に仕上がることがあります。その場合は、明るい部分は少し明るく、暗い部分は少し暗く補正し、コントラストを調整します。